トラベラーの皆さん、こんにちは。
先日、香港⇔ダナン(ベトナム)をキャセイドラゴン航空のビジネスクラスで往復する機会がありました。2時間弱の短距離のフライト、機材は往路がA321、復路がA320でしたが、サービス内容に意外な違いがありました。今回はそのフライトの様子をレポートします。
香港→ダナンはA321。シートも良し!
香港→ダナンの機材はA321でした。「A320は乗ったことあるけど、A321はない」という方も多いのではないでしょうか。A321はA320の胴体を長くしたもので、私自身もエバー航空やスイスインターナショナルエアラインズ、中国南方航空など数えるほどしか乗ったことがありません。まして、A321のビジネスクラスは初めて。一体どんなフライトなのか、期待せずにはいられません。
A321のビジネスクラスは、左右に2席ずつ✕6列(計24席)が機材前方に設けられています。ナローボディ機でビジネスクラスが24席もあるのは比較的珍しいのではないでしょうか。
シートピッチも十分に確保され、かつパーソナルモニターやストレージもあります。一昔前の長距離便ビジネスクラスに匹敵する設備になっています。
シートはフルフラットにこそなりませんが、リクライニングにするとかなりシートハックが倒れなかなかに快適です。全く私個人の感想ですが、以前飛んだことのあるJALの787のSHELL FLAT NEOに近い感覚でした(SHELL FLAT NEOはフラットになりますが)。
機内食サービスも満足
さて、続いてサービスをレビューしてみます。着席すると、まずウェルカムドリンクが配られました。オレンジジュースをいただきます。
離陸後、安定飛行に入るとすぐに、食前酒としてシャンパンが提供されました。銘柄はパイパー・エドシックでした。
機内食はご丁寧にもワゴンでサーブされます。ナローボディ機の2時間弱の短距離フライトなのに、わざわざワゴンを組み立ててサーブするなんて、粋ではないですか。
今回は魚を選んでみました。身がホクホクで柔らかく、大変美味しくいただけました。パンも温められたものが提供され、ガーリックトーストやクロワッサン、ベーグルなどから選べます。
食後にはデザートにハーゲンダッツのフローズンヨーグルトをいただきました。トータルで見て、2時間弱の短距離フライトの機内食としては大変充実しているように感じられました。
ダナン→香港はA320。iPad配布
ダナンから香港への復路便の機材はA320でした。A320は日本でもおなじみの機材ですね。
キャセイドラゴン航空のA320のビジネスクラスシートは、前方に8席のみとなっています。A321と比べると、3分の1歯科ありません。シート自体は似通っていますが、こころなしかほんの少し窮屈に感じられました。
パーソナルモニターはありません。その代わり、安定飛行に入るとCAさんがiPadを手渡してくれました。このiPadは機内WiFiエンタメシステムに接続されており、エンタメはそこからストリーミングすることになりました。
本来ならパーソナルモニターが設置してあるはずのところに、iPadホルダーが設けられていて、上下の爪でiPadを挟み込んで固定できるようになっていました。こんなの初めて。
ただ、 ストリーミングが若干心もとなく、たびたびフリーズして、そのたびに手を伸ばして画面にタッチして巻き戻しをしてみたり、アプリを再起動してみたり、何かとストレスフルでした。
機内食はイマイチ
ウェルカムドリンクはバナナのスムージーでした。このスムージーは、結構美味しく、おかわりをしてしまいました。
しかし、機内食として提供された麺は、かなり微妙。この内容だったら、エコノミークラスの機内食と大差ないように感じられました。さらに、往路便で提供されたシャンパンやアイスクリームもありません。これは残念です。
絶対A321がおすすめ!
キャセイドラゴン航空の短距離ビジネスクラスは、まずまずの納得いくものでしたが、機材によるサービス内容の差にはがっかりしてしまいました。キャセイドラゴン航空の短距離ビジネスクラスでは、A321のフライトを選んだほうがより満足感が高いでしょう。フライトの指定が可能であれば、機材を確認しA321が投入されるフライトを利用することをおすすめします。