トラベラーの皆さん、こんにちは。
この数ヶ月は新型コロナウイルスのために旅行好きにとっては受難の時が続いていますね。しかしここに来て、世界各地で移動制限を緩和する動きが出てきていて、明るい兆しがあるのはとても喜ばしいですね。
とは言っても、まだまだ先が見えないのが現状です。ましてや、新型コロナウイルスの最初の流行国となった中国のエアラインを気軽に利用できるようになるのは、まだだいぶ先のことだろうと思います。そこで今回は、コロナ禍前(2019年秋)に利用した中国は四川航空の長距離便を、当時を懐かしみつつレビューしてみたいと思います。
四川航空は、パンダのふるさと四川省の成都に拠点を置く、中国では中堅のエアラインです。日本には関空と成田に乗り入れていますが、今回は日本便ではなく、コペンハーゲン発ヘルシンキ経由成都行きという、一風変わった便に搭乗してみました。一体どんなフライトだったのでしょうか。
◆搭乗便: 四川航空 3U8272
◆スケジュール: コペンハーゲン10:00→12:40ヘルシンキ経由14:40→5:00成都
◆機材: A330-300
◆料金: 約23,000円
コペンハーゲン→ヘルシンキはあっという間
旅の始まりはコペンハーゲンから。今回成都まで乗せていってくれる機材はA330でした。四川航空の長距離便の主力機ですね。
エコノミークラスの配列はA330の定番の2-4-2。えんじ色のシートが印象的です。コペンハーゲン→ヘルシンキという北欧内のフライトなので、乗客の半分弱はヨーロッパ人でした。北欧の方は大柄な人が多いので、四川航空のエコノミークラスは窮屈そうです。
シートはこんなかんじ。最新のものではありませんが、ちゃんとモニターもあっていいじゃないですか。と思ったら、コペンハーゲン→ヘルシンキ間では機内エンタメが利用できませんでした。短距離のフライトなので、開放していないのでしょうね。
シートポケットの中には、エチケット袋と安全のしおり、そして機内誌の3点のみです。余分なものが一切ないですね。フライト中のサービスは飲み物のみでした。
1時間半ほどであっという間にヘルシンキに到着。ヘルシンキまでの乗客はもちろん、成都までいく乗客も全員ヘルシンキで一度降機します。ヘルシンキでは正味1時間強ほど空港内で待つことになります。なお、この便に乗っていたヨーロッパ人のほとんどはヘルシンキで降りてしまいました。
ヘルシンキ→成都は普通に快適
ヘルシンキ・ヴァンター空港で1時間ほどブラブラして時間を潰し、再び四川航空のA330-300型機に搭乗します。座席番号は先程のフライトと変わらず、ヨーロッパ人だけがいなくなっていました。
ヘルシンキ→成都は8時間強のロングフライトなので、機内エンタメが開放されました。日本語にも対応したコンテンツが有り驚きました。四川航空のヨーロッパ便に乗る物好きな日本人なんてまずいないでしょうに。
搭乗率は6割弱くらいでしょうか。ヘルシンキでたくさんの方が降りてしまったので、圧迫感がなく比較的快適でした。1人で2席使えるとだいぶ楽になりますよね。
意外と美味しい機内食
エコノミークラスの一番の楽しみは、やはり機内食ですよね。中国のエアラインの機内食は経験上絶対に期待しないようにしているのですが、このフライトで提供されたものは結構イケました。まあ、コペンハーゲンのケータリングではありますが。
おやつも配られました。パンダのイラストが描かれた、ビーナッツを固めたお菓子でした。ポリポリ美味しくいただきましたが、これは結構カロリーありそう。
早朝に成都到着
成都には、定刻通り早朝5時に到着しました。不満のあまりない、まずまずのフライトでした。余談ですが、到着が早朝のため中国の入国審査官の人手が足りず、入国審査にだいぶ時間を要しました。長距離フライトを利用したばかりの身にとってはかなりしんどいですね。
四川航空の長距離便は、ありかなしかで言ったら、ありだと思います。日本人が利用する機会はあまりないとはいえ、仮に利用することになったとしてもそこまで悪いフライトにはならないでしょう。
ただ、コロナ後は四川航空を利用する可能性は更に低くなるでしょう。物好きの私でも、また搭乗する機会はほとんどないと思います。今思えば、コロナ前に乗っておいてよかったのかも。