コロナ後のエコノミークラスはどうなる?斬新すぎるデザインをご紹介!

シェアする

スポンサーリンク

 トラベラーの皆さん、こんにちは。コロナ禍にありながらも、世界的には徐々に日常を取り戻そうという動きが見え始めていますが、皆さんいかがお過ごしですか?

 今回は、コロナ後のエコノミークラスがどうなるのか、コンセプトデザインをいくつかご紹介します。それぞれに、エコノミークラスでの感染リスクを低減させようという工夫が凝らされています。これらがそのまま採用されるということにはならないかもしれませんが、今後のエコノミークラスのあり方を提示してくれています。

スポンサーリンク

奇抜すぎる前後配置シート

 今回ご紹介するコンセプトの中で最も奇抜なのが、Avio Interiors社の提案するJanusシート。エコノミークラスの真ん中の席を後ろ向きに配置し側面は透明のパーティションで覆って、隣の人の飛沫がかからないように工夫されています。

 上から見るとこんな感じ。シートをパネルで覆うことで、パーソナルな空間が作り出されていますね。ただし、これには明らかな欠点も。斜め前の人とは直接に向かい合う形になり、かえって飛沫を浴びやすくなってしまうのではないでしょうか。

前後配置シートのアイディアは意外と古い

 そもそも、こういったエコノミークラスシートを前後配置にするというアイディアはこれが初めてではありません。過去何回かコンセプトが示されたもののの、結局採用されたことはありませんでした。

 最初にこのコンセプトを発表したのはacumen社で、2007年のことでした。このシートはFreedomシートと名付けられましたが(どこが自由なのかよくわからない)、採用するエアラインはありませんでした。

 また、2015年にはZodiac社からも同様のコンセプトのシートが発表されました。acumenのものから更に発展し、真ん中のシートを前後にずらすことで隣の人と肘がぶつからないように工夫されています。しかし、これも結局はコンセプト止まりとなりました。

 このコロナ禍で、Avio Interiors社がふたたびエコノミークラスシートの前後配置に注目し、パーティションで覆うという改良を施して発表されるに至ったわけです。ただ、いくらコロナ対策とはいえ、過去に見向きもされなかったコンセプトをブラッシュアップしたところで、採用に至ることはないのではないかと、個人的には思います。

全席パーティション設置は窮屈

 同じくAvio Interiors社が提案する、もっとマシなコンセプトがGlassafeシートです。これは、通常のシートの一つ一つに簡易パーティションを取り付けるもの。これなら直接飛沫を浴びることはないので、感染対策には有効でしょう。

 ただ、全席にパーティションを取り付けてしまうと、ただでさえ窮屈なエコノミーシートがより窮屈に感じられますし、乗り降りの際に非常に邪魔になってスムーズな運航の妨げになるであろうことは容易に想像できます。

中央席を潰すのが現実的?

 最も現実的なのが、factorydesign社が提案するシートでしょう。これは、3列席のうち中央の席を配し、ディバイダーを設置するだけです。提供座席数は通常の3分の2に減ってしまいますが、やむなしでしょう。ただコロナが収まれば、中央席のディバイダーを外し、一般席として開放することも可能です。

おわりに

 エコノミークラスシートは、その性質上3密が形成されやすいのは明らかです。感染を防ぐために、デザイン会社やエアラインが知恵を絞るでしょうが、感染予防を重視すると座席提供数を制限せざるを得ず、かなり頭の痛い問題です。ブレークスルーとなるような画期的なシートがでてこないものでしょうかね。

スポンサーリンク