気軽に海外旅行に行けるのか?コロナ後の航空旅行を大胆予想!

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トラベラーの皆さん、こんにちは。

 ここ2ヶ月強ほど、新型コロナウイルスの関係でバタバタしており、すっかりブログ更新が滞っておりました。この間ブログ管理人は、ひたすら自粛&引きこもり生活を送っていたため、旅行したいフラストレーションが溜まりに溜まっております。

 5月も下旬になり、日本における新型コロナの日毎の新規感染確認者数もだいぶ落ち着き、緊急事態宣言解除の運びとなりました。国内旅行は次第に回復しいくのではないかと希望的観測を抱いております。一方、海外旅行については相手国の事情もあり、以前のように自由な往来ができるようになるのは相当先だろうとみています。

 そこで今回は、コロナ後の航空旅行(主に海外)を、ブログ管理人的に大胆予想してみます。異論は認めます。

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コロナ後も航空需要は低迷

 まず大前提として、よく指摘されていますが、コロナ後も航空需要が急速に回復することはありません。これにはいくつか理由が挙げられます。

ビジネス客が激減

 コロナ後もビジネス客の回復は見込めません。そもそも、全世界的な不況により会社は無駄な出張をへらすでしょう。さらに、オンライン会議システムが(不幸にも)普及してしまったため、従来では必要とされていた出張も、オンラインで済ますことができると判断されるようになり、本当に必要な出張しか認められなくなるものと思われます。

閉鎖空間に対するマイナスイメージ

 2点目として、航空旅行ではさけられない閉塞空間へのマイナスイメージが挙げられます。航空旅行では、不特定多数の人と長時間に亘って閉塞空間をシェアしなければなりません。機内の空気は3分ですべて入れ替わると声高に叫んだところで、やはり感染を気にする人にとっては空旅を選択しにくいであろうことは容易に想像できます。

航空旅客に対する各国バラバラの対応

 更に厄介なのが、国ごとに異なる航空旅客に対する対応でしょう。現在、多くの国が入国者に対して何らかの制限を設けています。この制限は、コロナが収束するにつれて徐々に緩和されていくでしょうが、そのスピードや内容は国ごとにまちまちになると考えられます。全世界で一律の対応ではないので、混乱が生じることは免れないでしょう。これが足かせとなって、国際間の移動を妨げるであろうことは想像に難くありません。

 このように列挙してみると、航空旅行についてはどうしても楽観的な予想を立てることはできません。しばらくは航空会社にとっても利用客にとっても、つらい時期が続くのではないかと見ています。そこで次に、航空需要低迷によって航空旅行にどういった影響が出てくるか考察してみます。

ポイントtoポイントが加速

 コロナ後の航空旅行の最も大きな変化は、ポイントtoポイントの増加になるのではないかとブログ管理人は考えています。従来は、利用エアラインの本拠地である大規模ハブ空港で一旦乗り継ぎ、別の便で目的地に入る「ハブandスポーク」方式の大規模輸送が一般的でした。しかし、旅客機の性能向上などの理由により、2010年前後からは、出発地と目的地を直行便でつなぐ「ポイントtoポイント」方式が徐々に増えつつありました。

 このポイントtoポイントへの移行は、新型コロナウイルスの流行により更に拍車がかかるものと予想されます。というのも、利用客は感染リスク低減のため移動時間を極力減らそうとするでしょう。そのためには直行便が好まれるようになるのは道理です。

 また、ハブandスポークだと、乗り継ぎで不自由な思いをするのも、敬遠する理由となります。たとえば、チャンギ空港亜では6月2日から乗り継ぎの受け入れを再開しますが、乗り継ぎ客には体温測定が課され、乗り継ぎエリアの指定された施設にとどまることが求められます。乗り継ぎの際に不自由な思いを強いられるなら、それを避けようとするのは不思議ではありません。

 となると、乗り継ぎ客がメインターゲットだった某中東・某東南アジアのエアラインや巨大空港は、凋落してしまうのではないかと懸念されます。私自身、乗り継ぎは大好きだったのですが、コロナ後はしばらくは乗り継ぎチケットは購入するのはやめようかなと思っています。

長距離路線も小型機にシフト

 航空需要の低迷、ポイントtoポイントへの移行となると、エアラインは悠長に大型機を飛ばしているわけにはいかなくなります。A380を筆頭とする大型機は退役が進み、運航コスト・維持コストの削減が見込めるナローボディー機(通路が1本の機材)が導入されていくものと考えられます。

 実際、エアバスは航続距離が8700kmもあるナローボディー機A321XLRの開発を進めており、2023年には運航が始まる予定です。これは、東京からシドニーやドバイ、ヘルシンキ、サンフランシスコまでノンストップで飛べる計算になり、ヒット機になることは間違いないでしょう。

(なお、ナローボディー機での長時間のフライトには、快適性の面で大きな懸念がありますが、ここでは割愛します。)

航空運賃は高止まり

 長距離路線が小型機にシフトすれば、供給座席数が従来の半分~三分の二程度に低下することになります。需要自体も減ってはいるとはいえ、運航の都合上、航空券の一定水準以下の投げ売りはしにくくなり、運賃はコロナ前よりも高止まりするものと考えられます。

 特に、ビジネス客がさほど見込めないので、それまでビジネスクラスで賄っていた部分をエコノミークラスに転嫁せざるを得なくなり、エコノミークラスのお得なチケットにはお目にかかれなくなるのではないでしょうか。ニューヨーク2万4千円とか、バルセロナ3万4千円とか、そんなチケットはもうお目にかかれないかもしれません。チケットハンターの私には、かなりつらい時期が続きそうです。

おわりに

 以上、コロナ後の航空旅行についての私見でした。正直、2020年代は海外旅行受難の時代になると思っています。航空業界以外の点でも、海外旅行の足かせになる要因がまだまだあります。そう考えると、LCCがバンバン飛び、激安な航空券が出回っていた2010年代は、旅行者にとっては本当に恵まれた時代だったのだと思います。今の所、明るい展望はまだ描けませんが、気ままに自由な旅行ができる世界がまた戻ってきてくれないかなと、切に希望しております。

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