シート良し!機内食良し!カタール航空羽田→ドーハQR813便エコノミークラス搭乗記

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 最近、カタール航空がばんばん安いチケットを売り出していますね。例えば、直近でもトルコ往復3万円台、ヨーロッパ往復4万円台という度肝を抜くセールをしていました。こんな安いチケットってありえませんよね。

 「でも、そんなに安いチケットならどうせサービスも価格相応なんでしょ?」と疑ったあなた、ちょっと待って!!!意外にもカタール航空は、世界でも8社しかない最高ランクの5つ星を獲得しているエアラインのうちの1つなのです!ANAやシンガポール航空と肩を並べているんですね。

 そこで今回は、カタール航空の実力を探るべくドーハで乗り継ぐ長時間のフライトを体験してきました。そのうちの羽田→ドーハ便のフライトの様子をレポートします。

■搭乗便: カタール航空 QR813
■スケジュール: 00:30羽田発→05:45ドーハ着(所要時間11時間15分)
■機材: B787-8

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 羽田空港のチェックインカウンターで手続きを終えると、羽田からドーハまでのと、ドーハから目的地までの2枚の搭乗券が発券され、さらに乗り継ぎであることを示す黄色いチケットホルダーも添えて手渡されます。チケットホルダーはあってもなくてもフライト自体には大して影響しませんが、これもプラスアファなサービスなのでしょう。

シート設備はまずまず。足回りスペースは狭い。

 カタール航空B787-8のエコノミークラスの配列は、王道の3-3-3。当日はほぼ満席でした。「カタール航空のエコノミーはたいていガラガラで、横三列を独占して横になることができる」という事前情報もあったのですが、今回のフライトでは全くそのようなことはありませんでした。

 エコノミークラスのシートピッチは31インチ。これは、一般的なエコノミークラスのシートピッチと同じです。しかし、搭乗の際そこかしこから「狭いね」という声が聞こえてきました。確かにとても窮屈な印象を受けますね。

膝周りのスペースは殆ど無く、ちょっと動いただけで前のシートに足があたってしまいます。この状態で10時間以上のフライトに耐えなければなりません。さらに、座席によっては前方シートの下にエンタメ関係の金属製ののボックスが置かれていることもあり、これにあたってしまうと十分に足を伸ばすことが出来ません。これは辛い!

シートは、リクライニングにすると座面が若干前に出ます。ヘッドレストは上下に動かすことができ、ご自分の体格に合わせて頭の位置を調整することができます。

 シートモニターはタッチパネル液晶になっています。モニターの下には画面消灯ボタンとホームボタンの2つの物理ボタンがあり、これがあると結構使い勝手が良くなります。そのわきにはUSBスロットとコートフックがあり、コンパクトに収まっていました。またUSBスロット以外の電源としては、座席下にユニバーサル電源が用意されていました。

 エンタメシステムのコントローラーにも液晶タッチパネルが採用されているため、物理ボタンは4つしかありません。スマホを使うような感覚で操作することが出来ます。他社の旧来型のコントローラーと比べると先進的なのですが、かといって使いやすいかというと微妙なところです。タッチパネルの感度がイマイチで認識しなかったり、また排熱がうまくいっておらず背面がかなり熱くなったりしていました。

 このシートの一番の問題点が、イヤホンジャックの場所です。従来のエコノミーシートでは、イヤホンジャックは肘掛けの内側にあったので、自席のイヤホンジャックをすぐに見つけることが出来ました。しかし、このシートではイヤホンジャックが肘掛けの先端部分にあるため、慣れないと見つけるのに苦労します。さらにそれが自席のものなのかそれとも隣の席のものなのか、イヤホンの音を聞いてみるまでわからないというのも難点です。

アメニティグッズ、備品などは充実!

 シートポケットには、機内誌と安全のしおり、さらにヘッドフォンが入っています。他社エコノミーですと、たいていイヤフォンが配られるので、その点はさすがカタール航空といったところでしょうか。ただしこのヘッドフォン、つけ心地があまりよくなかったので、持参していた愛用のイヤフォンを使いました。

 また、カタール航空ではエコノミークラスでもアメニティグッズが用意されています。中身は耳栓、歯ブラシと歯磨き粉、アイマスク、靴下でした。

 ブランケットとピローも、搭乗の時点で各シートに配布されています。

 さらに搭乗が一段落すると、ウェットティッシュが配られます。柑橘系の香りのするウェットティッシュで、さわやかな気分になります。

エンターテイメントシステムに不満あり!

 カタール航空のB787-8は最新のエンターテイメントシステム”ORYX ONE”を搭載しているのですが、なんとこれ、日本路線に投入されているにもかかわらず日本語表示ができません。頂けませんねぇ。ぜひとも早急に改善していただきたいところです。

 ただ、”Languages:…Ja”とあるように、コンテンツ自体は日本語に対応したものも用意されているので、それらを楽しみましょう。

機内食も悪くない?!

 カタール航空の機内食は、好みにもよりますが、私は結構好きな方でした。離陸後の1回めの機内食では洋食を選択。クスクス、チキンのマッシュルームソース、ミックスベリーのムースケーキなど、いずれも美味しく頂けました。

 また、カトラリーについては積極的に評価したいと思います。他社エコノミークラスでは、フライトの重量を削るためにカトラリーにプラスチック製のものが使われることが多々あるのですが、カタール航空ではエコノミークラスでも金属製のカトラリーが提供されています。これは個人的なこだわりなのですが、やはり金属のものとプラスチックのものでは、「食事している感」が全然違うんですよね。適度な重量感のあるフォークやナイフでいただくと、ちょっとした充足感があるんです。

 2回めの機内食は着陸の2時間ほど前に配られます。今回はワッフルとストロベリーのコンポートをチョイス。かなり甘めの味付けでしたが、甘党の私、ぺろりと平らげしてしまいました。

 フライト中に小腹がすいたらギャレーに行ってみましょう。ギャレーではポテトチップスやクッキー、ドリンクなどが用意されており、各自がセルフで取っていきます。そのほか、カップラーメンもオーダーできるようでした。

フライトを終えて

 シートの狭さやエンターテインメントシステム日本語未対応などの問題を除けば、さほど不満のない快適なフライトでした。羽田線にはシートピッチの狭いB787-8が投入されていますが、成田線ではシートピッチが33インチのB777-200LRを利用することができます。狭さが気になるようであれば、成田発の便を利用するとよいでしょう。

 CAには日本人スタッフも含まれており、いざというときに安心です。食事後、CAさんがドリンクを勧めて回っていましたので、この点も高評価。なかなかいいエアラインだと思います。

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