日本人にはいろんな意味で厳しいフライト?!中国南方航空CZ630便(成田→大連)搭乗記

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 トラベラーの皆さん、こんにちは。今回は、中国南方航空CZ630便(成田→大連)の搭乗レポートです。ブログ管理人、中国のエアラインは複数経験済みなのですが、中国南方航空についてはこれが初めての利用でした。なかなか一筋縄ではいかないクセのあるフライトだったので、それらをまとめてご報告します。

チェックインからすでに……

 中国南方航空といえば、中国国際、中国東方と並ぶ、中国大手のフルサービスキャリアの一つです。ですので、他のエアラインで私がいつも行っているのと同様に、小型スーツケースに数日分の荷物を詰めそれを機内に持ち込むつもりで意気揚々とチェックインカウンターに並びました。

 しかし、いざチェックインする段階になって不穏な空気が流れ始めました。チェックインカウンターのスタッフさんが、「機内持ち込み手荷物の重さを量ります。制限は5kgまでです」と言い出したんです。

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 えっ、フルサービスキャリアでも機内持ち込み手荷物の重量を量るの?!LCCでは機内持ち込みの制限が厳格になされててチェックインの際に確認されることは心得ていましたが、フルサービスキャリアでこんなことを言われるのは初めてでした。それも上限が5kgって!

 荷物の入った小型スーツケースの重量を量ってみると、案の定5kgをオーバーしていました。するとスタッフさんは、「機内にはお持ち込みいただけないので、預からせていただきます」と言って、荷物にタグをペタペタ張ってベルトコンベアで流してしまいました。

 後日、中国南方航空のサイトを確認すると、確かに機内持ち込み手荷物は5kgまでと記載されているんですよね。事前確認を怠った私の不覚。それにしても、機内持ち込み手荷物が5kgという制限は厳しすぎませんかね。小型スーツケースなんて使えないでしょう。もう少し基準を緩和していただけないものでしょうか。

 さて、チェックインを済ませ、搭乗ゲートに向かいました。中国南方航空の大連行きの便は、第1ターミナル北ウィングの第2サテライトから出発します。中国南方航空は2019年1月1日スカイチームから脱退しましたが、2019年12月31日まではスカイチームの特典・サービスが受けられます。この便でも、スカイチームのスカイプライオリティ優先搭乗サービスなどがアナウンスされていました。ま、私は一般会員なので全く関係ないのですが。

LCC並に狭いシート

 結局、上級会員でない私の搭乗は最後の方になってしまいました。機内に入ってみると、かなりの搭乗率。沢山の人がすでに座席についています。成田大連線はかなり利用者がいるみたいですね。

 今回の使用機材はエアバスA321型機。3-3の一般的な配列です。シートは2世代くらい前の古いタイプのものでした。パーソナルモニターはありません。

 シートに座ってみました。足回りのスペースはあまりなく、ほぼLCCと同等です。これだとどうしても窮屈な感じがしてしまいますよね。まあ、2時間半程度のフライトだから、大丈夫かな?

 と、呑気に座席について離陸を待っていたのですが、一つ気になることが……

その荷物はアリなの?!

 あれっ、あの荷物、明らかに5kg超えてないですか?中国人の男性の方が、絶対5kg以上はあるスーツケースを、CAさんの手を借りながら荷物入れに押し込もうとしているではありませんか!CAさんも、特に何か注意するわけでもなく、普通に手伝っています。機内は5kgまでの荷物しか持ち込めないのでは?!私がチェックインカウンターで受けた案内は何だったのでしょうか(怒)!

 機内持ち込み手荷物の規制って、私の場合がそうだったように厳格に適用されていると思っていたので、この差は何なのだろうと不信感で一杯になりました。離陸直前にこのようなシーンを見せられると、どうしても不愉快にりますよね。このフライトは、最悪なフライトになってしまうのではないかと嫌な予感がしました。この予感は程なくして的中します。

LCCと同様にエンタメは持参すべし!

 さて、シートポケットの中身を確認しましょう。ポケットには、エチケット袋、安全のしおり、ヘッドフォンの3点しか入っていませんでした。機内誌や機内販売カタログは見られず、こんなに寂しいシートポケットは初めてです。LCCよりも酷いかも。そして、パーソナルモニターはないのになぜかヘッドファンは用意されています。これ何に使うの?

 そう、天井に設置してある共用のモニターで放映されている中国語のドラマを見るのに使うのです。コンテンツは中国語ドラマだけですので、中国語が全くわからない私のような日本人には全く意味がありませんでした。2時間半のフライトの間ずっと手持ち無沙汰になってしまいました。エンタメを盛ってくればよかったと後悔しきりです。

機内食がマ◯イ!

 フライトの唯一の楽しみといえば、機内食ですよね。機内食にはそのエアラインの個性が現れます。いろいろなエアラインを利用するたびに楽しみにしているます。

 ただ経験上、中国のエアラインでは機内食は期待してはいけないと認識しておりましたので、初めての搭乗となった中国南方航空のこのフライトでも、あえてハードルを低く設定しておきました。しかし、それでも……

 機内食はトレイではなく、紙箱で提供されました。紙箱の機内食……今まで紙箱で提供された機内食で「アタリ」に出くわしたことがないんですよね。嫌な予感がする……

 紙箱の蓋を恐る恐る開けてみました。中身は、パン、ヨーグルト、ハム、なますでした。それに温められたニラレバ炒めご飯?が加わります。

 これらのいずれも不味いの。本当に涙が出そうなほど不味いの。パンはゴワゴワボソボソでとても食べられる代物ではないし、ハムは質の悪い成型肉のようで食感がおかしい。ヨーグルトはまるで飲むヨーグルトのように水っぽいし、なますに至っては経験した.ことのない味でした。かろうじて食べられたのが、ニラレバ炒めご飯。ただこれもそこまで美味しいものではなく、半分くらいで箸が止まりました。

おわりに

 今回、中国南方航空に初めて搭乗したわけですが、なかなかの曲者エアラインだという印象を受けました(あくまで個人的見解です)。まず、手荷物のレギュレーションがどうなっているのかはっきりしないことが不信感に繋がり、さらに中国人だけを対象としたエンタメ、そして惨憺たる機内食……。次回中国南方航空に利用する際は、今回の教訓を踏まえ、事前にいろいろ準備してから搭乗するようにしたいと思います。

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