立山黒部アルペンルートの交通費は約1万2千円!事前準備で3割安くする裏技

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 トラベラーの皆さん、こんにちは。10月に入り、一段と秋らしくなってきましたね。紅葉狩りに出かけてみようと考えている方もいらっしゃると思います。

 当ブログでは、先の記事で秋の立山室堂周辺の魅力をご紹介しました。紅葉で色づき始めた立山は、天国と言っても過言ではないくらいの美しさでした。

 トラベラーの皆さん、こんにちは。すっかり秋めいてきましたね。  私は、9月末に、紅葉の見頃に差し掛かった立山室堂に行ってきました。...

 そこで今回は、立山黒部アルペンルートをつかった立山(及び黒部ダム)へのアクセス方法をご紹介します。というのも、立山黒部アルペンルートは、マイカーの乗り入れが禁止されており一般的に7つの交通機関を使って通り抜けるのですが、正規料金だと大人一人あたり8千4百円超え、アルペンルート前後の鉄道やバスを含めると1万1千円を超えてしまうんです!

 単なる移動費用がこんなにかかるなんて!これは結構懐に痛いですよね。夫婦2人、子供2人で行けば、軽く3万円オーバーです。しかし、ちょっとした事前準備をすれば、およそ3割引で通り抜け出来ちゃうんですよ!その方法とは……

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立山黒部アルペンルート全行程のおさらい

 本題に入る前に、立山黒部アルペンルートの交通機関をしっかり把握しておきましょう。7つもの乗り物を乗り継ぐことになるので、全体像を把握しておくことが重要です。

 上図は、立山黒部アルペンルート公式サイトの説明図です。標高や交通機関などが図示されていて、複雑な行程が直感的にわかりやすくなっているのですが、それでもなおややこしい。そこで、交通機関と大人一人の料金をざっくりとまとめてみました。なお、以下では富山側から入山することを想定しています。長野川から入山する場合は、この逆だと考えてください。

1.富山駅(JR・地鉄)
| 〈富山地鉄電車〉*1,230円
2.立山駅
| 〈立山ケーブルカー〉※730円 960円(21年4月より)
3.美女平
| 〈立山高原バス〉※1,740円 2,200円 (21年4月より)
4.室堂ターミナル
| 〈立山トンネルトローリーバス〉※2,200円
5.大観峰
| 〈立山ロープウェイ〉※1,320円
6.黒部平
| 〈黒部ケーブルカー〉※870円  1,050円(21年4月より)
7.黒部湖
| 〈徒歩約15分〉
8.黒部ダム
| 〈関電トンネル電気バス〉1,570円
9.扇沢
| 〈路線バス〉1,390円
10.信濃大町駅(JR大糸線)

立山黒部アルペンルート通り抜け(2.~9.) 8,430円 9,300円
前後の交通機関を含めた総計(1.~10.) 11,050円 11,920円

 上で示した区間のうち、2.立山駅から9.扇沢までを立山黒部アルペンルートと称します。この間、ケーブルカー、バス、トローリーバス、ロープウェイ、ケーブルカー、電気バスの7つもの乗り物を乗り継ぐことになります。散策や登山、キャンプをする人が多い4.室堂や、あの有名な8.黒部ダムもこの中に含まれます。2.立山駅と9.扇沢には駐車場が設けられており、マイカーで来た方はそちらに車を止めて、ケーブルカーや電気バスに乗り換える必要があります。立山黒部アルペンルート通り抜けの大人一人の料金は、8,430円になります。

 マイカーではなく鉄道等の公共交通機関で訪れる方は、1.富山駅→2.立山駅を富山地方鉄道で、9.扇沢→10.信濃大町駅を路線バスで移動するのが一般的です。この場合、立山黒部アルペンルートと合わせた大人料金の総額は、11,080円に達します。何れにせよ、予想外に交通費が高く付くのが立山黒部アルペンルートのネックなのです。

立山黒部貫光株式会社の株主優待券をゲットせよ!

 それではいよいよ本題に入ります。どうしたらこれらの運賃を安く済ませることができるでしょうか?

 そう、それは運行会社の株主優待券を利用すれば良いのです!

 2.立山駅から7.黒部湖まで(※がついた5つの交通機関)はすべて立山黒部貫光株式会社が運行しています。「観光」ではなく「貫光」という字が当てられているのも、北アルプスを貫くんだという並々ならぬ思いが感じ取れますね。

 立山黒部貫光株式会社は、毎年、その年の観光シーズンの終わりまで有効な株主優待券を発行しています。この株主優待券を理由すれば、1枚につき一人、2.立山駅から7.黒部湖までの片道(計6,860円相当)が無料となります。

 このお得な株主優待券は、株主でなくとも入手・利用可能なんです。ヤフオクでの落札相場1枚4,000円前後でした。私も、4,100円で入手することができました。

 利用方法はとても簡単。立山駅のチケット売り場で株主優待券を提示すると、黒部湖までの通しの片道チケット(バーコード付き)が1枚発行されますので、交通機関を利用する際にバーコードをリーダーにかざすだけでOKです。なお、この片道チケットは途中下車はOKですが、逆行は認められていません。5日間有効でなので、室堂などの道中での数日の滞在を挟むこともできます。

 さて、2.立山駅~7.黒部湖まで使えるこの株主優待券を4,100円で入手できれば、立山黒部アルペンルート(2.立山駅~9.扇沢)の総額は、5,670円に抑える事が可能となります。これは、通常料金8,430円の約67%!見事に3割以上の割引を実現できました!

富山地方鉄道の株主優待回数乗車券も狙い目!

 実はもう一つ、株主優待を賢く使いたい区間があるんです!それが、1.富山駅~2.立山駅間の電車を運行している富山地方鉄道(*)です。

 富山地方鉄道では株主優待回数乗車券を発行しています。この株主優待回数乗車券1枚につき1人、路線内のいかなる区間であっても乗り降りが1回無料になるという優れものです。つまり、株主優待回数乗車券を利用で、途中下車しなければ、1.富山駅~2.立山駅の移動がタダになるのです!

 株主優待回数乗車券もヤフオクで入手可能で、私は1枚700円で落札しました。つまり、1.富山駅~2.立山駅の交通費1,230円が700円、半額強で済むことになります。これは嬉しい。

 立山黒部貫光と富山地方鉄道の株主優待をつかって、1.富山駅から10.信濃大町駅までの移動を計算してみましょう。通常料金では総額11,080円ですが、株主優待を利用すると総額が7,760円に抑えることができました。これは約3割引に相当します。めっちゃお得ですよね!

おわりに

 立山黒部アルペンルートは、ぜひ一度は行っておきたい観光ルートです。立山の美しい景色や黒部ダムの勇壮な姿は、絶対に期待を裏切りません。移動費用が1万円を超えてしまうと心理的障壁ができてしまいますが、今回ご紹介した裏技を使えば、7千円台に収めることができます。ぜひ立山黒部を楽しんじゃってくださいね!

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