トラベラーのみなさん、こんにちは。いかがお過ごしですか？三連休だと言うのに天気が芳しく無く、鬱々とした休日をお過ごしの方も多いはず。そんなときは、いろいろなエアラインのシートマップでも眺めて妄想フライトをしましょう！
世界最大の旅客機エアバスA380。この機体はやはり憧れですよね。総２階建ての巨大な機体にはロマンがあります。しかし、シートマップを眺めていてふとあることに気づきました。メインキャビンのエコノミークラスのシートに、一席だけ不思議なシートが有るのです。みなさん、おわかりいただけるでしょうか？
そう、それがこちら。座席番号60Dがそれです。この席、目の前の座席（本来あるべき59D）が一席まるごとなくなっていてるんです！これっていったい何なのでしょう？
そこで今回は、タイ航空のA380に搭乗する機会があったので、この謎の空間を調べるべく60Dを指定し、実際にフライトを体験してみました。
やはりデカイA380
出発は、タイ国際航空の本拠地であるバンコク・スワンナプーム国際空港。窓越しにA380の巨体を拝めるのですが、やはり大きいですね。大きすぎて、カメラに全体が収まりません。
こちらがエコノミークラスのキャビン。3-4-3の配列になっています。エコノミークラスは、1階メインデッキの全フロアと2階アッパーデッキの後方に、計435席（！）も設置されています。1機に435席のエコノミークラスって、半端ない数ですね。
60Dは特別なシート！
さて、こちらが問題の60Dの席。前の座席が1席分まるごとなくなっています。こんな事になっているのは、435席のエコノミークラスシートの中でも60Dのみ。1機に1席だけの特別なシートなのです。
座席に座って眺めてみるとこんな感じ。前の席がないので、圧迫感が全くありません。これはかなり快適ですわ。
なぜ60Dだけこんなに優遇されているのかCAさんに聞いてみたところ、60Dの前方に床下点検口が設けられているためなのだとか。それ故、60Dに座る乗客は、荷物をすべてオーバーヘッドビンに収納するようにとの案内がありました。画像からも床下点検口がうっすらとわかりますね。
前方が広々としているとはいえ、シート自体は他のエコノミーシートと何ら変わりません。至って普通。
ただ前の席がないので、パーソナルモニターやシートテーブルは左側の肘掛けから引っ張り出すことになります。その点では若干不便ではありますが、足回りの開放感というメリットに比べれば微々たるものですね。
機内食はクレープが超絶美味い！
さて、長時間のフライトの唯一の楽しみは、機内食ですよね。このフライトでは、パッタイ（タイ風焼きそば）とクレープからの選択でした。バンコクで散々タイ料理を食べてきたあとだったので、クレーブを選択してみました。
これが大正解！クレープの中にはチキンのクリームソース煮が入っていて、パクパクいけてしまいます。おかわりしたいくらい。今までいろいろなエアラインのエコノミー機内食を頂いてまいりましたが、その中でも三本の指に入る美味しさであったことをご報告します！
着陸の1時間ほど前には、ホットスナックが配られました。タイ料理っぽいハーブの匂いが機内に充満しました。
中身は焼きそば。これが結構辛目の味付けで、辛いのが苦手な人には厳しいのではないでしょうか。味もかなり濃くて塩っぱい。ドリンクが必須のスナックでした。（美味しくいただきましたけど。）
食後の口直しとして、ミントキャンディーが配られました。このようなちょっとしたサービスが嬉しいものですね。
機内を少し散策してみた
さて、日中の6時間ものフライトであまりにも暇だったので、A380のエコノミークラスのキャビンを探検してみました。後方にはA380特有の螺旋階段があります。これを登ると、2階アッパーデッキのエコノミークラスにつながっています。
一方、前方にも階段があります。この上はファーストクラスキャビンになっているので、カーテンで仕切られ、階段を利用できないようになっていました。
おわりに
今回のフライトのエコノミークラスにの搭乗率は4～5割程度でした。これだけしか埋まっていないのに、バンバンA380を飛ばしてしまって大丈夫なのかなと余計な心配をしてしまいます。
ただ、60Dという特別なシートに座れたことは大変ラッキーでした。前方に席がないだけで、圧迫感が軽減され心理的な疲れもありませんでした。今後A380のエコノミークラスに搭乗する際は、絶対にこの席を狙おうと思います。みなさんも是非トライしてみてくださいね。
