トラベラーの皆さん、こんにちは。当ブログでは、今まで様々なエアラインのエコノミークラスをご紹介してきました。
エコノミークラスと聞くと、反射的に「狭い」「窮屈」「辛い」といった否定的なイメージを連想してしまう方が多いと思いますが、実は同じエコノミークラスといえどもシートの場所によってその快適性はずいぶん異なるものなのです。今回は、快適性に優れたエコノミークラスの座席をご紹介します。
この座席、窓に面していながら通路へのダイレクトアクセスが可能で、かつ足元のスペースも広々しているという、プレミアムエコノミーレベルの快適さなのです。しかしA350-900の場合1機に2席しか設けられていない超希少シートなんです!一体どんな感じなのでしょうか?!
1機に2席のみの激レアシートはこれだ!
▲私が搭乗したのは、タイ国際航空のTG661&TG660便で、羽田⇔バンコクを往復しました。いずれのフライトでも最新鋭機A350-900が投入されているのですが、なんと往復のどちらも件の特別な座席を利用することができ、非常にラッキーでした。さて、その2席しかない特別なシートとは……
▲50A、50Kです!シートマップからもおわかりいただけると思いますが、50Aと50Kはブロックの2列目の席でありながら、その前には座席がないのです!
▲つまりこういうこと。脱出扉の関係で1列目のAとKにはシートが設置されていないのです。そのため、足元は広々していますし、窓側にもかかわらず隣の人に気兼ねすることなくダイレクトに通路にアクセスすることができます。
▲ほら、どうですかこの開放感!足を思いっきり伸ばすことができ、大変快適です。
一応エグジットロウ席扱い
ブロックの最前列ではありませんが、非常用脱出ドアに面しているということで50Aと50Kはエグジットロウ席扱いになります。そのため、着席するとしばらくしてCAさんがやってきて、「非常時の際はお手伝いください」という案内があります。英語かタイ語が理解できることがこれらの席の利用条件となるようです。
▲また、前に座席がないのでテーブルやモニターは肘掛け下に収納されています。取り出してセッティングするのがやや面倒ではあります。ただ、セッティングに戸惑っていると前方からCAさんがさっとやってきてサクッとセッティングをしてくれました。機内食等のサービスも、隣の人越しではなく前方から直接行われました。何もかも前方からというのは、結構新鮮な体験でした。
タイ国際航空は機内食にハズレなし
▲往路便(羽田→バンコク)は深夜発なので、離陸後に簡単な軽食が提供されます。このときはサンドイッチが配られました。夜食なので、小腹を満たすだけのこのボリュームがちょうどいいですね。普通に美味しくいただきました。
▲翌日の早朝(着陸1時間半前)には、朝食も提供されます。「和食」をオーダーしてみたら、なんと雑炊でした。ちょっと期待していたのとは違いましたが、雑炊自体の味付けはとても美味しく、ペロリといただきました。
▲復路便(バンコク→羽田)は昼過ぎにバンコクを出発し、夜に羽田に到着します。離陸後には簡単なスナックが提供されました。
▲そして、着陸の前には夕食が配られます。今回はカレーにしてみました。副菜は茶そばにパパイヤサラダ、そしてデザートにタロイモのアイスクリーム。いずれも美味しく、ボリュームもあって満足。タイ国際航空は何回か搭乗していますが、機内食にハズレがないのが嬉しいです。
羽田⇔バンコク線は混雑しがち
▲バンコク路線はたいてい混雑しています。今回のフライトでは往路も復路も8割程度の搭乗率でした。したがって、隣の席を独占してエコノミーフルフラットで寝るなんてことは到底できません。窓側のシートですと通路に出るのに2人飛び越えなければならないので、機になる方にとってはストレスフルだと思います。
そんな方は、是非今回ご紹介した50A、50Kを狙ってみてください。窓側で外の景色も楽しめる上に、隣の人を機にせず通路にアクセスできるという贅沢なメリットを享受できるのは、エコノミークラスではこの2席のみです。うまく活用して、フライトを快適なものにしてくださいね!