トラベラーの皆さん、こんにちは。皆さんは、台湾旅行ではどういったホテルを利用されますか?シャングリ・ラ?W?シェラトン?
でも待ってください!実は台湾(特に南部)にはこういった名だたるホテルチェーンでは体験することのできない個性的な宿泊体験を提供してくれる、民宿系の優良宿がたくさんあるんです!
そこで今回は、台南に行った際に利用した正興延平民宿(シェンシン・ヤンピン・ホームステイ)をご紹介します!
お宿はどこにある?
正興延平民宿は台南の中心部にあります。予約サイトを通して予約したものの、スマホ地図を頼りに実際に現地に行ってみると、それらしき建物が見当たりません。この路地沿いにあるはずなんだけど……。でも、明らかに民家ばかりだし……。えぇぇ……
この路地を行ったり来たりしながら、しばらく途方に暮れていると、通りかかったお兄さんが親切にも声をかけてくれました。
お兄さん「何してるの?」
私「正興延平民宿という宿を探しているんだけど……」
お兄さん「それならここだよ。」
と指し示されたのがこちらの扉。
えっ、ここなの?!!!!
この存在感のまったくない茶色の鉄扉が、 正興延平民宿の入り口らしいのです!予想外の展開に面食らってしまいました。
お兄さんが親切にも正興延平民宿のオーナーさんと連絡をとってくれて、 無事にチェックインすることができました。ありがとう、お兄さん!
内部は異世界!
中に入ってみてびっくり!外の雑然とした住宅街の雰囲気とは打って変わって、独特の飾り付けがなされた怪しげな雰囲気の廊下が現れました。全部で5部屋用意されているようで、そのうちの一つに案内されました。扉を開けてみると……
ジャジヤーン!今まで見たこともない作りの部屋が現れました!
いきなり目に飛び込んできたのはロフトに上がる鉄製の螺旋階段です。その奥には、バスルーム。壁面にかかっている赤い物体は、給湯器のようでした。
住宅街に隠れるようにひっそりとたたずむ怪しげな扉の向こうに、こんなに面白い部屋があろうとは誰が想像できるでしょうか?瓢箪から駒ですよ!
個性的な内装
バスルームは、トイレと洗面台、シャワーが一箇所にまとめられたタイプのものでした。扉はなく、カーテンのみ。このあたりには、やや不満が残りますね。特にシャワーとトイレが同じ空間に有るというのは東南アジアではよく見られますが、こういった造りに慣れていない日本人にとっては気になる点だと思われます。
さて、バスルームの手前側には、冷蔵庫、パゲージラック、椅子が置かれていました。
その反対側には、オットマンとワゴンが置かれていました。ワゴンの中身は、ミネラルウォーターが2本、各種リモコン、アメニティグッズ、電気ケトル、ヘアドライヤーなど。全くまとまりがありませんが、逆にこういった雰囲気が 面白くさえあります。
ベッドは、螺旋階段を上がったロフトにあります。ロフトは、ダブルベッドがちょうどいい具合に収まるくらいの広さになっており、壁には大型のテレビが掛けられていました。
泊まる価値ある特別な宿
正興延平民宿は個性的すぎるお宿です。通常のホテルのサービスを期待してはいけません。サービスの水準は民宿レベルなので、予期しないトラブルに見舞われるかもしれません。実際に利用する際には、チェックインやチェックアウトの方法について、事前に宿側とメールで確認をとっておいたほうが良いでしょう。
しかしそういったマイナス面を差し引いても、泊まってみる価値のあるお宿だと思います。このような個性的な宿は、他を探しても見つからないでしょう。 記憶に残る宿泊体験を求める方には、超オススメです。
台南には、こういった個性的な宿がたくさんあります。当ブログでは、以前、靈魂沙龍 Salon de L’espritをご紹介しました。こちらも、通常のホテルステイとは異なる、個性的なお宿でした。画一化されたホテルステイに飽きた方は、ぜひ、民宿チックな小規模なお宿にトライしてみてください。絶対に思い出に残る宿泊体験になると思います。