ハードル高いが満足度大!台南の隠れ宿「靈魂沙龍 Salon de L’esprit」に泊まらなきゃ!

シェアする

スポンサーリンク

台湾には、グローバルホテルチェーンの超高級ホテルから、派手さはないけど現地の人地道に営んでいる良質なホテル・民宿まで、様々なタイプの宿泊施設が宿があります。私個人としては、最近は特に後者の方に心を寄せるようになってきました。

先日も台南に赴く機会があったのですが、その際も有名所のホテルは避け、現地で評判の宿に泊まってみようと思いトリップアドバイザーを覗いていました。すると目に止まったのがこちらの宿、「靈魂沙龍 Salon de L’esprit」(サロン・ドゥ・レスプリ)です。

トリプアドバイザーの評価が非常に高く、かつExpdiaやその他予約サイトの口コミをみても総じて最高ランクの評価を獲得してこのお宿に、強い興味を持ったのでした。そこでExpediaで残り1室となっていたファミリールームを予約し、実際に宿泊してみることにしました。

スポンサーリンク

エントランスを探すのに一苦労


▲さて、ネットを通じて予約してみたのはいいものの、いざSalon de L’espritのあるはずの所にGoogleMapsをたよって行ってみると、それらしいものが全く見当たりません。ここは、台南の名所「赤嵌楼」からほど近い、台南の最中心部の裏路地。「隘門」(⇒GoogleMaps)という史跡の門の直ぐ側にあるはずなんだけど……。この、レンガ造りのちっちゃな門が隘門ですね、きっと。「隘門」と刻まれたプレートもあるし。でも肝心のSalon de L’espritはどこ?



▲スーツケースを引きずりながら右往左往して途方に暮れていると、通りかかったおばちゃんが察してくれて、Salon de L’espritのエントランスを教えてくれました。なんと、この黒くて狭いドアがそれだというのです!マジ?これ、民家の勝手口じゃないの???看板もないし、こんなの絶対にわかるわけ無いじゃん!

入口がわかってホッとしたのもつかの間、また新たな問題が。このドア、完全にロックされていて全く開かないんです。ドアノブの上には律儀にも暗証番号式ドアロックが設置されているではありませんか!暗証番号なんか知らねぇよ!入れねぇよ!

ドアを叩いてみても中からの反応はまったくなく、インターホンもありません。どうしたらいいのこれ?逆脱出ゲームとかそんな感じなの、この宿は?ここで再び途方に暮れてしまいました。

扉の前で呆然と立ち尽くしていると、運良くSalon de L’espritの宿泊客(おそらく台湾人)が帰ってきて、一緒に中に入れてもらえました。ラッキー!


ロビーは広くてオシャレ!


▲黒い狭いドアを通って中に入ると、そこは別世界でした。何、このおしゃれなロビー?!古びた生活臭あふれる路地から、一気に洗練された空間へ。まるで異次元にワープしてしまったかのような衝撃です。



▲冷たく冷えたウォーターサーバやビスケットなどもあって、炎天下の中、ずっと戸外で待ちぼうけしていた私にとっては、まさに救いの水でした。コップに水を注いでごくごく飲み干してしまいました。


受付がいない(笑)


▲さて一息ついてみると、また問題が!カウンターにスタッフがいないのです!チェックインできないじゃないですか。どうすりゃいいのさ。



▲困り果てていると、先程の宿泊客が自身の携帯で宿の主人と連絡をとってくれ、カウンターに仕舞われていた部屋の鍵を取り出し私に渡してくれました。本当に助かります。この御恩は一生忘れません。「謝謝」と何度もお礼を言ってから、自分の部屋に向かいました。


贅沢すぎる広さ&オシャレ!


▲さて、こちらが今回予約したお部屋です。ドアを開けてびっくり!広すぎるっ!これ、ファミリールームだそうです。ダブルベッドが2台にゆったりとしたソファや大きめのテーブルまであります。



▲予約時はすでに他の部屋が埋まっていてこの部屋しか残っていなかったので、流れでこの部屋を押さえることになったのではありますが、それを考慮しても、これを一人で使うのは大変恐縮してしまうくらい広いお部屋です。サイトによると、50平米あるのだとか。この広さ、かつオシャレさでも1泊1万円を切っているのは、もはや奇跡としか言いようがありません。



▲ソファ正面には50~60インチほどの大きな液晶テレビが掛けられているのですが、それが小さく見えるほどスペーシアスなんです。色はモノトーンで統一されていて、かなりのこだわりがある様子。



▲民宿ではありながらも、ティーバッグやビスケットなどがきちんと用意されているのも嬉しいですね。


ゆったりし過ぎなバスルーム


▲部屋奥の扉を開けてバスルームもチェック!なんと広いバスルームなのでしょう!あまりにも広すぎて、ここで生活できてしまいそうな感じ(笑)。



▲アメニティも程よくオシャレな感じがするし、タオル類が木箱に入れられているのも素敵だし、もうメロメロ状態ですよ、私。



▲シャワーブースも広い!今まで何軒も宿泊施設に滞在してきましたが、個室にここまで大きなシャワーブースを併設した所は記憶にありません。一度に4、5人シャワーできそうな広さです!


チェックアウトも無人(笑)


▲広々とした部屋でのびのびと快適ステイを満喫。最後にチェックアウトをしようと、フロントに降りてみました。すると案の定、スタッフはいません(笑)。カウンターの横にはキー返却ボックスが有り、ここに部屋の鍵を入れそのまま退出すればいいようでした。


ハードルは高いが泊まる価値あり

靈魂沙龍 (Salon de L’esprit)に泊まるなら、通常のホテルのサービスを期待してはいけません。サービスの水準は民宿レベルなので、予期しないトラブルに見舞われるかもしれません。実際に利用する際には、チェックインやチェックアウトの方法について、事前に宿側とメールで確認をとっておいたほうが良いでしょう。しかしそれを考慮しても、お値段と設備を考えると、個人的にはかなりおすすめできる、優秀な宿です。またリピートしてみたいと思っています。

台湾には、こういった”利用するにはハードルが高いけれども、それを乗り越えれば特別な宿泊体験ができる個性的な宿”がたくさんあります。こういった隠れ宿にめぐりあうのも旅の一つの楽しみですよね。

確かに、優良隠れ宿は旅行初心者の方が利用するにはかなり難しいと思います。素直に、日本人受け入れ体制の整ったホテルを利用したほうが賢明です。しかし、台湾に行きなれている方は、ありきたりの有名所のホテルチェーンではなく、Salon de L’espritのような隠れ家的な優良宿にトライしてみるのはいかがでしょうか。定番のホテルにはない、記憶に刻まれるような宿泊体験を期待することができます。自分だけの、特別な宿を発掘してみませんか?

靈魂沙龍 (Salon de L’esprit) GoogleMaps

スポンサーリンク