ユナイテッド航空には注意!サンフランシスコ⇒成田UA837便B747-400エコノミークラス搭乗記

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今回は、ユナイテッド航空のB747-400のレビューです。というのも、ユナイテッド航空のB747-400は6月14日をもって日本の空に別れを告げてしまうのです。

昨今、様々なエアラインがB747-400を退役させていますが、ユナイテッド航空もその方針のようで、今年の10月までに保有する全機を退役させます。それに先駆け、日本路線でのB747-400の運航は6月14日までとなり、B747-400の勇姿を見ることができなくなります。そんな去りゆく運命のB747-400に先日幸運にも搭乗することができました。そこで、その時のフライトの様子を記念に残しておきますね。(かなり辛口です。)

◆搭乗便: ユナイテッド航空UA837便
◆使用機材・クラス: B747-400 エコノミープラス
◆スケジュール: サンフランシスコ12:00発→成田14:35着

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エコノミーの設備が古い

▲B747-400のエコノミークラスは、3-4-3の配列になっています。エコノミーとエコノミープラスで計310席をメインデッキに詰め込んでいる形です。ま、このぎゅうぎゅう詰めな感じは747-400ではよくあることなので、大目に見ましょう。

▲しかーし、決して見過ごせない欠点がこのシートにはあります。お気づきでしょうか?そう、この機材のエコノミーシートにはシートモニターがないんです!今時ありえませんよ。エンタメ無しで10時間のフライトっていうのは、流石に酷すぎやしませんかね?

より正確に言えば、エンタメ自体はエコノミークラスでも楽しむことが出来るんです。しかし、そのためには自前のスマホやタブレットに予めユナイテッド航空のアプリをインストールしておき、機内WiFiに接続して、そのアプリからエンタメを楽しむという、ややこしいプロセスが必要なんです。私はスマホにアプリを入れてから搭乗したので、かろうじて映画を楽しむことができましたが、それを知らなかったならばもうお手上げ。機内誌に載っている数独でもして時間を潰すしかありませんね(笑)。

エグジットロウ席なのに???

▲さてさて、自席をチェックしてみましょう。今回は、搭乗直前にエコノーミーからエコノミープラスに運良くアップグレードされました。足を思う存分伸ばせるエグジットロウ席で、写真の真ん中の席がアサインされました。

▲一方、左隣の窓側席は悲惨です。目の前に非常脱出設備があり、足を伸ばすことが全くできません。この状態での長時間のフライトはきつすぎますね。エグジットロウ席なのに足が伸ばせない、これは拷問に近いです。そのため、ユナイテッドでは、この席のみはエコノミープラスではなく普通のエコミー扱いにしています。

▲エグジットロウ席のメリットを思う存分享受いたしました。長距離便で足を伸ばせるのは本当にありがたいです。また、隣の人に遠慮することなく自由に通路に出られるのも、ストレスがなくて快適ですね。一方、左隣のシートには、大学生と思しき大柄な若いアメリカ人女性が座っていたのですが、終始窮屈そうにしていました。

▲シート周りをチェックしてみましょう。肘掛けには、折りたたまれたテーブルとオーディオの操作ボタンがありました。一応オーディオは用意されているらしいのですが、イヤホンは配布されませんでした。自分のイヤホンを持参しなさいというスタンスなのでしょうか。

▲シートテーブルを広げてみました。年季が入っている感じですね。機内食のトレーを載せても落ち着かないし、ガタガタとして不安定で、大変使い心地が悪いです。

▲唯一の救いは、シート下にユニバーサル電源が設置されていたことですね。これのお蔭で、自前のスマホを使って機内で映画を楽しむことができました。

機内食ってレベルじゃねーぞ

▲さて、続いては機内食についてレビューしてみます。離陸後30分ほどすると、ミックススナックとドリンクが配られます。ソフトドリンクとビールやワインは無料、それ以外のアルコールは有料です。フルサービスキャリアでは、アルコール類を含めて提供できるものは全て無料としているエアラインが多い中、ユナイテッドのサービスレベルの低さには呆れます。

▲離陸後1時間半ほどで1回目の機内食サービスが始まります。日本語のアナウンスで、「チャーハンと○○からお選びいただけます」とあったので、「おっ、飛行機の中でチャーハンが食べられるのか!」と思ってそちらを選択してみたら、出てきたものがこちらです。全然チャーハンじゃないじゃん(笑)。何なんでしょう、コレ?ボソボソのお米の中に細切れの野菜が入った、まぜご飯もどきのようなものでした。不味い!

更に衝撃的な不味さだったのが、小鉢に入っている大麦のサラダ。私としては、素直にシンプルな味つけで提供して欲しかったのですが、無駄にシナモンを効かせていて、意表を突く味でした。不味すぎ!何でも美味しくいただくのがモットーの私でも、久しぶりに箸が止まりました。

▲2回目の機内食。1回目が悲惨だったので、2回目にも期待はしていなかったのですが、予想通りでした。じゃがいも入りのスクランブルエッグにしてみたのですが、油っこいわりには塩コショウが効いておらず、ウッとなる感じ。このなかで唯一美味しかったといえるのは、ブドウとメロンだけです。

そして、1回目、2回目とも量が少ないんです。今まで乗ったエコノミークラスの中でも、突出して量が少ないように感じられました。これに比べると、デルタの機内食は量も多く、味もなかなか美味しくかったので、雲泥の差でした。

日本線のB747-400は6月14日まで

▲ようやく成田空港に到着です。ほぼ満席のフライト、かつ設備も機内食も貧弱ななか、サンフランシスコからの10時間を過ごすのは決して快適とは言えません。今回は幸いにしてエコノミープラスに座ることができましたが、アップグレードされていなかったらと思うとゾッとします。

ユナイテッド航空はB747-400の成田~サンフランシスコ線への投入を6月14日までと発表しています。15日からはB777-300ERが投入されるようです。747ファンとしては寂しい話ではありますが、デルタとユナイテッドのB747-400を乗り比べてみたものとしては、ユナイテッドのアドバンテージを見出すことすらできず、「さっさと最新機材に替えてくれ」というのが本音です。

日本⇔アメリカ線の3大米系エアラインの序列はこんな感じですね。

日系>>デルタ>>アメリカン>>>>ユナイテッド>LCC

あくまでも私個人の感想ですが、ユナイテッドが3大エアラインの中でもサービスレベルが著しく低いことは他にも多くの方が指摘しています。「ユナイテッドの機内食はエサ」「客は貨物扱い」なんて声も聞かれます。ユナイテッドでも快適に過ごしたい方は、自前で食べ物を持ち込んだり、エンタメの準備をするなど予め対策をしておくことをお勧めします。