エンタメが新しくてラッキー!アリタリア航空AZ784便ローマ→成田エコノミークラス搭乗記

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先日、アリタリア航空を利用してイタリアを旅行してきました。その時の帰国便(ローマ→成田)の様子をレポートします。

アリタリア航空といえば、2000年代に入ってから何度か経営危機や破綻を繰り返してきて、そのたびに首の皮一枚で存続してきたエアラインという印象があります。最近では、5月2日にまたもや経営破綻し、現在はフライト自体は継続して運航しているものの、エアラインとしての存続が危ぶまれる状況です。

そんなアリタリア航空のローマ→成田便、いったいどんなフライトだったのでしょうか?経営破綻した直後の5月初旬に利用してみました。

◆搭乗便: アリタリア航空AZ784便
◆使用機材: B777-200
◆スケジュール: ローマ15:20発→成田10:30+1着

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ローマ便は人気路線

▲ローマ・フェウミチーノ空港のE23ゲートから搭乗します。このE23ゲートはターミナルの先端部分に位置しているのですが、フェウミチーノ空港は入り組んだ作りになっていて迷いやすいので、早め早めに行動したほうがいいと思います。

▲エコノミークラスのアプレストは、3-4-3で、横に10席を詰め込んでいます。B777-200型機で横に10席というのは、若干窮屈な印象です。それに加えて、この日は比較的搭乗率が高く、更に窮屈さが増していました。

▲今回は、左の窓側の席を指定しておきました。というのも、離陸直後に左側からローマの街を眺めることができるのではないかと踏んでいたからです。

▲これが見事に的中!真ん中に見えるのがテルミニ駅ですね。テベレ川やスタディオ・オリンピコもはっきりとわかります。

シートをチェック!

▲さて、シートをチェックしてみましょう。足回りのスペースは、エコノミークラスシートとしては標準的でしょう。ただ、足元ど真ん中に、金属製のボックスが鎮座しているのが気になりますが。

▲シートモニターは、往路便のものよりも新しいものが導入されていました。コントローラーはなく、すべての操作をタッチパネルで行います。OSにはAndroidが使われているようで、レスポンスも素早くて快適でした。ただしコンテンツが貧弱で、日本語対応の映画の数がかなり少なく、結局音楽しか聞きませんでした。

▲新しいだけあって、シートモニター下部にはUSBスロットが設けられていました。これを使えばフライト中にスマホの充電ができて大変便利です。

▲シートポケットには安全のしおりの他、計4冊が入っていました。

機内食、不味くはないかも?

さて、機内食をチェックしてみましょう。ネット上の口コミでは、アリタリア航空の機内食は不味いなどと噂されていましたが、実際はどうなんでしょうか。

▲離陸直後にソフトドリンクとスナック菓子のサーブがありました。日本では見かけることのないお菓子で珍しかったのですが、見た目から想像したとおりの味でした。

▲続いて1回目の機内食(ディナー扱い)がサーブされました。イタリアンをオーダーしたところ、ラザニアが出てきました。さすがはイタリア発便のイタリア料理の機内食だけあって、このラザニア、かなり美味しかったです。デザートのティラミスもなかなか。ただ、添え物の焼き野菜は、本当にただ野菜を焼いただけのものなので、苦手な人には不評だと思います。

▲フライトの半ばに、軽食がサーブされました。チーズとハムのホットサンドです。見た目に相反して、このサンドイッチ、結構ずっしりとしていて食べごたえがありました。

▲成田到着の1時間半ほど前に、2度目の機内食がサーブされました。こちらは朝食扱いで、コンチネンタルブレックファストでした(1種類のみで選択不可)。コンチネンタルブレックファストとしてはごく普通の内容だと思いますが、日本の朝食に慣れている人にとっては物足りなく感じられると思います。このあたりが、アリタリア航空の機内食は不味いと言われてしまう所以なのではないでしょうか。

所感

アリタリア航空のシート設備は、便によって新型のものと旧型のものがあり、当たり外れが激しいようです。新型のものはストレスなく使えるのですが、旧型だとかなり扱いにくくてイライラします。機内食は、思っていたほど不味くはありませんでした。ただ、過度な期待はせずにこういったものなんだと割り切ったほうがいいでしょう。CAさんたちは皆フレンドリーで、好印象でした。中には態度の悪い人もいるのかもしれませんが、私はそういう人に当たらなかったのでラッキーだったのだと思います。

アリタリア航空は5月頭に経営破綻してしまい、今後どうなっていくのか依然として不透明です。イタリアの総選挙が前倒しで行われるという報道もあり、その結果によってはアリタリア航空の運行停止・精算なんてことも無きにしもあらずで、綱渡りのような状態です。アリタリア航空、この危機をなんとしても乗り越えて欲しいところです。