今では目にする機会が少なくなったB747-400。日系エアラインではすでにB747を退役させましたし、日本に就航している海外エアラインでもB747を飛ばしているところはほんの一握りです。
今回はそんな数少ないエアラインの一つ、デルタ航空のB747-400に乗ってアメリカから日本に帰国しました。やはりB747には、他の機材にはない独特の風格がありますよね。その独特の雰囲気を味わうためにサービスなどを考慮せずにこのフライトをチョイスしたわけですが、意外や意外、機内サービスも充実していたのでレポートしてみます。
◆搭乗便: デルタ航空DL275便
◆機材: B747-400
◆スケジュール: デトロイト12:09発→成田14:15(+1)着
穴場は後方にあり!
エコノミークラスの座席配列は3-4-3。B747-400やA380といった超大型機では一般的な配列です。横幅の狭いB777に10席詰め込んでいるエアラインもあますが(⇒ここのことです!)、こんなのに比べるとB747での横10列はまだ許せます。
とは言えやはりエコノークラスですので、窮屈なのは仕方ありません。そこで今回は後方の窓側の座席(上図赤枠)を指定しました。B747-400の後方は胴体部が細くなっているので、そのぶん座席も減らされており、2-4-2になっているのです。
その、特別なシートがこちら。シート自体は他の座席と全く同じです。が、しかし……
ほら、窓側の席が1席分減らされているのがわかりますよね?このデッドスペースには何も置かれていないので、ちょっとした荷物をおいたり、足を伸ばしたりして自由に使うことができます。なかなかオトクな席ではありませんか?
シート設備はまずまず。アメニティグッズあり。
足回りのスペースはご覧の通り。エコノミークラスシートとしては標準でしょう。ちなみに私は、前の座席の横のデッドスペースに足を伸ばして過ごしました。
液晶モニターの下には、イヤホンジャックの他にUSBポートがありました。これさえあれば、飛行中にスマホの充電をすることもできますね。
出発準備中にアメニティグッズが配られます。機内食のメニューカードに、アイマスク、耳栓、スリッパまであるんですよ!エコノミークラスでこれだけ配られるエアラインはなかなかありません。デルタ、米系なのに頑張っていますね。
さて、非常時の安全説明が始まりました。ビデオでも説明しているのに、それをCAさんがあえて実演します。二度手間だと思うけど、会社のマニュアルなんでしょうね。
機内食はかなり充実している!
離陸後すぐにお絞りの配布があり、さらにスナックが配られました。プレッツェルとピーナツ菓子です。機内食まで時間があるので小腹を満たしておきますか。
どれどれ、機内食は何かな?1度目が、ラタテュイユ、ラビオリ、たらの照り焼きからの選択、フライトの中頃のスナックサービスにはピザとアイスクリーム、そして2度目の機内食がオムレツまたはオムライスからの選択になっています。結構良さげ。期待していいのかな?
1度目の機内食はラタテュイユをオーダーしました。かなり食べごたえがあり、お味もなかなかのもの。アメリカ発のフライトなので全く期待していなかったのですが、予想外に美味しい!!!
さて、食後に何を飲もうかなとメニューに目を走らせていると、なんとベイリーズがあるではありませんか!迷わずオーダーしてしまいました。デルタは素晴らしいですね!
というのも、以前他の米系エアライン(U)のビジネスクラスに搭乗した際にベイリーズが飲みたくなって、CAさんに「ベイリーズありますか?」って聞いてみたことがあるんですよ。そうしたら、「ベイリーズはファーストクラスのみ提供しています」という答えが返ってきました。
そう考えると、デルタは最高ですね。U社ではファーストクラスでしか飲めないものが、デルタだとエコノミークラスでも飲めるのですから!本当に素晴らしい!
フライトのちょうど中間あたりでスナックサービスが有りました。ピザとアイスクリームです。このマグナムというアイスクリームは、東南アジアでも普通に売られているのに日本では全く見かけませんよね。美味しいだけにもったいない。それに、機内ではコチコチに固まったハーゲンダッツを出されるよりも、マグナムのほうが食べやすく、考えられたチョイスだと思います。
2度目の機内食は着陸の2時間ほど前で、オムライスをいただいてみました。これもふつうに美味しい!日本のオムライスの味がしっかりと再現されていて、ぺろりといけました。ふぅ。
おわりに
デルタ航空のフライトは思っていた以上に快適でした。フライト中の楽しみといえば機内食くらいですので、質・量とも充実しているデルタは真っ先におすすめできます。CAのサービスよりも食べ物のほうが重要だという方は、デルタを使ってみてはいかがでしょうか。