⇒「アメリカ旅行用プリペイド現地SIMは日本で調達!ZIP SIMの使い方・設定方法」
今回アメリカ旅行でも、現地で適当なSIMを調達しようと思っていました。しかし、アメリカのプリペイドSIMについて調べれば調べるほど、プリペイドSIMの環境は旅行者には決して優しくないらしいということがわかってきました。
アメリカのSIMは旅行者向きではない
というのも、アメリカではSIMカードと通信プランは別々に売られていて、利用したい通信キャリアのSIMを購入後、改めてプランの手続きをするという二段階の手続きを踏むことが一般的らしいのです(同時に済ませることも可能ではありますが、厳密には二つの手続きをまとめて行っていると解釈できます)。プラン自体も、旅行者に便利な短期間のものはほとんどなく、月ごとの支払いをするのが一般的。これでは、旅行者が気軽にSIMの契約するなんてできませんよね。
しかし、一つだけ旅行者にとって使いやすそうなSIMを見つけました。それが、今回ご紹介する”READY SIM”です。
このSIMカードは、アメリカ本土やハワイ、プエルトリコでの利用が可能で、SIM本体と通信プランがセットになって販売されています。そのため、利用手続きがとてもシンプルで、端末に差し込めばすぐに使えるようになるというスグレモノなのです。また、利用期間も7日間や14日間など比較的短期間に設定されており、旅行者にとっては非常に使いやすいサービスになっています。
プランも様々なものが用意されており、例えば「通話+SMS+データ500MB 7日間」や「通話+SMS+データ1GB 7日間」、「データ500MBのみ 14日間」、「データ1GBのみ 14日間」など、旅行者の都合にあったものを選ぶことができます。
▲今回私が選択したのは、「データ通信500MB 14日間」のSIMでした。このプランのSIMのサイズは、ナノのみですので、標準SIMやマイクロSIMの端末では、アダプターが必要になります。(追記:現在は全てのサイズに対応しています。)
▲私はXperia Z Ultraで運用しました。アメリカへ向かう機内で、SIMを入れ替えました。
アクティベート・端末設定の方法
さて、現地到着後の端末での設定の手順を記します。現地空港に降り立ってから、READY SIMを挿した端末の電源を入れてしばらく待ちます。すると、以下の様なショートメッセージが届きます。
内容は上から順に、自端末の電話番号とアクティベート完了の報告、国際電話のレートについて、データプランの有効期限のお知らせ、となっています。
続いて、端末のデータ通信が可能になるように、アクセスポイントの設定をする必要があります。パッケージの裏面には、設定手順が英語で記載されていますが、それを補足を加えながら簡単に日本語に直してみますと……
1. APN設定画面を開く。(アンドロイドの場合「設定」→「その他の設定」→「モバイルネットワーク設定」→「アクセスポイント名」、iOSでは「設定」→「モバイルデータ通信」)
2. APNを”wholesale”に変更する。(アンドロイドの場合新たにAPNをつくり、そのAPN欄に”wholesale”と入力し保存する。名前は任意。iOSではAPNに”wholesale”と入力する。パッケージには”roam”と入力するように記載されているが、これは古く、現在は”wholesale”が正しい。)
3. ユーザー名及びパスワードは空白のままにする。
4. 端末を再起動する。
以上の設定を行えば、データ通信が可能になります。
▼また、設定方法についてはSMSでのインストラクションを受けることも可能で、先ほどのSMS画面で”apn”または”mms”と入力すると、それぞれのOSに応じた設定方法を案内してくれます。
注意点
さて、READY SIM(現ZIP SIM)の利用にあたっては、注意点が二つがあります。一点目は対応している端末についてです。SIMフリー端末を使うとはいっても、その端末がREADY SIM(現ZIP SIM)の周波数帯に対応していなければ、使うことはできません。今回私が利用したREADY SIM(現ZIP SIM)の周波数帯は4Gが1900MHzとなっていました。各々READY SIM(現ZIP SIM)を購入する際に、その周波数帯とご自身の端末が対応しているかどうか、事前に必ずチェックしてください。
二点目は、入手方法についてです。READY SIM(現ZIP SIM)を取り扱っているアメリカのショップは、こちらから検索が可能です。調べたいエリアのZIPコードを入力して検索してください。ただし、取り扱いショップが非常に限られており、例えばニューヨークやその周辺には1店舗も存在しません。これは困ってしまいますね。
しかし、案ずる事なかれ。READY SIMは日本国内で購入できてしまうのです!AmazonでZIP SIMが取り扱われているので、渡米前に事前に購入しておいたほうが良いでしょう。
⇒ZIP SIM 公式サイト
⇒Amazonで「ZIP SIM」を検索