これによって前後のシートピッチが縮められ、より多くの乗客を乗せることが出来るようになります。この図を見て、古代ギリシャ・ローマの重装歩兵を思い出してしまいました(笑)。
航空機への立ち乗りシートの導入は、以前にも何度か話題になりました。
2009年6月「びっくり仰天!飛行機も立ち乗り可能に?!格安の春秋航空が意欲」
2009年7月 「ライアンエア、今度は『立ち乗り席』の導入を検討
2009年には、春秋航空とライアンエアが立ち乗りシートの導入を検討中との一報が流れ、大きな話題となりました。当時イメージされていたのが下図のような立ち乗りシートです。立ち乗りジェットコースターのシートを、そっくりそのまま飛行に積み込んだようなコンセプトですね。これだと、足がむくみそう。
翌年には、イタリアのAviointeriors社が、最も狭いエコノミーシートのコンセプトモデルを発表しています。若干改善されているようですが、やはりどことなく心もとない感じもします。
2014年3月「中国・春秋航空が当局に『立ち乗り席の認可を』、安全性めぐり賛否両論」
また、今年3月には、改めて春秋航空が立ち乗り席の導入を認めるよう、中国当局に要請しています。春秋航空、かなりしぶとい。
このように、飛行機の立ち乗り席は、何度も導入が検討されましたが、その都度大きな反発を食らい実現に至っていません。しかし、今回エアバスが立ち乗り席の特許を申請したことで、導入により現実味が出てきたように思われます。
私自身は、安全性が確保されれれば、立ち乗り席導入もありだと考えます。電車で立ったまま1時間通勤なんて方はザラにいますので、その程度の飛行時間ならば、立ち乗りもさほど苦にはならないでしょう。例えば東京~大阪間、東京~札幌間などの動脈路線に導入されれば、人の行き来がますます盛んになるだろうとも思われます。