JALビジネスクラススカイスイートⅢ搭乗記(JL34便バンコク→羽田)

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 トラベラーの皆さん、こんにちは。今回はJALのビジネスクラスのレポートです。

 ご存じの方も多いと思いますが、JALではビジネスクラスのシートにSKY SUITEというプロダクトを導入しています。SKY SUITEには、SKY SUITE、SKY SUITE Ⅱ、SKY SUITE Ⅲの3つのタイプが有り、それぞれ趣が全く異なります。今回は、座席が進行方向に対して斜めに配置されているSKY SUITE Ⅲに搭乗しました。

搭乗便:JL34
スケジュール:バンコク21:55-羽田6:05(+1)
使用機材:B777-200

座席が斜めでも気にならないよ

 SKY SUITE Ⅲは、通路に背を向け進行方向斜めに座るいわゆるリバースヘリンボーンタイプ。このタイプのシートを世界で最初に導入したのは、キャセイパシフィックで201四年のことだったと記憶していますが、その後様々なエアラインが導入し一気にメジャーなシートになりましたね。

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 リバースヘリンボーンは全席通路アクセスが可能で、かつ他の乗客が視界に入りにくくプライバシーが保たれると言われます。その一方で、斜めに座るのに違和感がある、コンパクトに詰め込みすぎて閉塞感がある、などと評されることもあります。確かに、斜めになっているとキャビンに入った瞬間は戸惑ってしまうかもしれませんが、実際に座ってみると全く気になりません。

 今回私には11Gという座席がアサインされました。1-2-1配列の中央2席のうちの右側です。 座席には、ピロウ、ブランケット、メニューリーフレット、ノイズキャンセルヘッドホン、アメニティキット、スリッパがセットされていました。

 実際に座ってみるとこんな感じです。17インチの固定式のパーソナルモニターは、大きくて見やすいですね。また、縦方向に奥行きがあり、足を伸ばしてもぜんぜん大丈夫です。

 しかし、やはり横幅が若干窮屈な感じがします。 フルフラットシートを実現しつつ無駄なスペースを排除したら、結構キツキツになってしまった感は否めませんね。 特に右側の白いパーティションが、斜め前方向にせり出して視界に入ってきますので、圧迫感があります。

ギミックが楽しい

 中央の2席は、パーティションを引き出せば、隣の乗客の存在が全く気にならなくなります。たた、一つ向こうの窓側の籍の人が見えちゃってますね(笑)。

 サイドテーブル側にはペットボトルやヘッドホンを収納するのに最適なストレージがあり、扉には鏡が備わっています。その下にはユニバーサル電源とUSBスロットも設置されており、フライト中の充電も可能です。

 テーブルは、通路側のパーティションに収納されています。通常のリバースヘリンボーンシートでは、サイドテーブル側やパーソナルモニター下に格納されているのが一般的なので、パーティションからパタンと倒すのは珍しいと思います。

 倒しただけでは斜めのままなので、手前方向に回転させるとベストポジションになります。天板も大きめで意外と感情に作られており、また席を立つ際にはテーブルを前方にスライド回転させるだけでいいので、よく考えられたテーブルだと思います。

 ヘッドホンは、ソニーのノイズキャンセルのものが用意されていました。フライト中に映画を見るのに欠かせませんよね。ただ、ノイズキャンセリングヘッドホンだと、CAさんが話しかけてくれているのに全く気づかないという難点はありますが。

 シートポケットの中には、機内誌やら、機内販売のカタログやら、その他リーフレットやらが計7点も入っていました。7点は多すぎますね。もう少し整理してほしいです。

離陸後は軽食の提供のみ

 さて、着席してドアクローズを待っていると、CAさんがこんなカードを渡してくれました。朝食のオーダーシートですって。このフライトでは、メインの機内食は到着直前の朝食になるらしく、朝食の和洋を事前にオーダーしてほしいとのことでした。今回は和食をオーダーしてみました。

 ただ、離陸前のサービスはこのオーダーシートのやり取り意外に何もなく、ウェルカムドリンクもありません。夜便ですぐに寝るから余計なサービスが省かれているのかもしれませんが、ウェルカムドリンクなしは幾分がっかりですね。

 離陸後は就寝前の軽食としてサテが提供されました。いや、これはサテと言うよりも、焼き鳥のスイートチリソース添えといったほうが正確でしょう。エスニックな味わいは全くありません。一捻りほしいですね。

軽食後は就寝タイム

 軽食が終わると、就寝モードです。キャビンが強制的に暗転します。シートをフルフラットにするとこのようになります。200cmくらいはありそうですね。

 オットマンに脚を入れて寝てみましたが、十分に余裕があります。さほど窮屈さを感じることもなく、ぐっすり眠ることができました。超大柄な人でもない限り、十分にくつろげると思います。

和朝食はホッとする味

 羽田空港到着の1時間ほど前にキャビンに明かりが灯され、朝食が提供されました。この日の和食は、「鮭と野菜の味噌焼きご飯添え」でした。帰国便で和食がいただけると、日本に帰ってきたなと実感できてホッとしますね。和食をチョイスして正解でした。

おわりに

 JALのスカイスイートⅢは、視覚的な圧迫感は否めないものの、トータルで見ればなかなかに快適に過ごせると思います。ただ、最近は他者のビジネスクラスの進化が凄まじいので、更にブラッシュアップされたシートの開発を期待したいところですね。このプロダクトは、東アジア・東南アジア・ロサンゼルス線などで提供されています(⇒導入路線)。気になる方はチェックしてみてくださいね。

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