東洋と西洋が入り交じる魅惑の都市イスタンブール。その地下には、巨大な空間が広がっていることをご存知ですか?この空間は地下貯水池として使われていましたが、現在では「地下宮殿」と呼ばれ、観光客がなかに入ることができるように整備されています。今回はその地下宮殿についてレポートします。
▲こちらが地下宮殿の入り口の建物です。スルタンアフメット・ジャーミィ(通称ブルーモスク)やアヤソフィアのある広場からほど近いところにありますが、なにぶん地上に出ている建物がこれのみのためはっきり言って全く目立ちません。訪れる人も、上の二つに比べれば、断然少なくなります。
▲しかし、こここそイスタンブールの隠れスポット。 チケットを購入して中に入りましょう。一人20リラです。
▲階段を降りていくと、地上からでは想像もできない巨大な地下空間が現れます。
▲何本もの列柱が規則正しく並んでいて、まるでギリシアの神殿のようです。しかしここは貯水池として作られました。柱の下には、満々と水をたたえています。
▲コイでしょうか。地下の池なのに、大きな魚が何匹も泳いでいました。
▲これは通称「涙の柱」と呼ばれる柱です。他の柱は装飾が施されていないのに、なぜかこの柱だけ、ちょっとグロテスクな模様が彫られています。不思議!
▲そしてこちらがメデューサの柱。柱の根元にメデューサの顔が逆さまに掘られています。チケットにプリントされていたのはこれですね。
▲メデューサの柱はもう一本あります。こちらのメデューサは顔が横向きに彫られています。まるで柱に押しつぶされているかのようです。魔除け的な意味合いがあるのでしょうか。
▲とにかく、巨大な薄暗い地下の空間に、数えきれないほどの列柱がずらっと並んでいる光景は圧巻です。
▲地下宮殿内にはカフェも併設されています。地上の喧騒とは隔絶された、とても静かな空間で一休みしてみてはいかがでしょう。