LCCとFSCの中間?シンガポール航空の子会社シルクエアーに乗ってみた!シンガポール→クアラルンプール搭乗記

シェアする

スポンサーリンク

シンガポール航空は世界最高のエアラインだと巷では言われていますが、そのシンガポール航空の子会社については日本ではまだまだ認知されていません。それが今回ご紹介するシルクエアーです。

シルクエアーは日本への就航が少なく(最近では広島に就航しているようです)、まだまだ日本での知名度は高くありません。しかし、シンガポール航空の子会社なのだからきっとサービスもいいに違いないはずで、以前よりずっと乗ってみたかったのです。そして先日、ついにシルクエアーに搭乗する機会に恵まれ、シンガポール→クアラルンプールを飛んでみました。その時のフライトの様子をレポートします。

◆搭乗便: MI320
◆スケジュール: シンガポール6:00発→クアラルンプール6:55着
◆使用機材: A320


▲今回搭乗したシルクエアーの便は、チャンギ空港第2ターミナルからの出発でした。なぜか乗客の7割方がインド系の人でした。

スポンサーリンク

機内設備はLCCの一歩手前


▲搭乗してみました。シルクエアーのA320型機はビジネスとエコノミーの2クラス制で、ビジネスクラスは2-2、エコノミークラスは3-3の座席配置になっています。シンガポール→クアラルンプールのフライトは1時間にも満たないので、わざわざ高いお金を払ってまでビジネスクラスに搭乗するような人はいませんでした。A320のような小型機でもビジネスクラスが用意されているという点ではFSC(フルサービスキャリア)的ですね。



▲座席はこのとおり。可動式ヘッドレストがついていたり足元もLCCよりは若干広めなのですが、雰囲気としてはLCCに近いような気もします。確かに、親会社のシンガポール航空のエコノミークラスシートと比較してしまうと、その差は歴然です。



▲シートモニターもなければ、オーディオ設備さえありません。日本の国内線ではシートモニターはなくてもオーディオはついていますよね。それすらないのです。コストのかかる設備は排除するという点ではLCC的ですね。



▲ただ、機内誌は立派なものが用意されていました。機内販売カタログは”KRISSHOP”という誌名からするとシンガポール航空と同じものではないでしょうか?



▲シルクエアーでの一番のお気に入りが、このエチケット袋。デザインと配色が秀悦ではありませんか!記念に1枚持ち帰らせていただきました。


フライト自体は快適


▲ドアもクローズし、いよいよ出発です。すると頭上からモニターが出てきて、安全デモンストレーションビデオが上映されました。てっきりCAさんたちがデモンストレーションするのかと思っていましたが、こんなところにはお金をかけているようです。



▲離陸後水平飛行に移ると、ウェットティッシュと小分けカップのジュースが配られました。FSC(フルサービスキャリア)だと紙コップにドリンクをその都度注いでくれるわけですが、シルクエアーではその手間を省いており合理的です。ドリンクサービスが無料では全く行われないLCCよりはだいぶマシです。



▲この便の搭乗率は8割程度でした。早朝のフライトであるにもかかわらず、結構人が乗っていますね。シンガポール⇔クアラルンプールはドル箱路線らしく複数のエアラインが乗り入れており、1日に何十便もフライトがあります。需要の高さが伺えますね。


おわりに

シルクエアーはFSCとLCCのちょうど中間に位置していると言って良いでしょう。今回のチケットはシンガポール航空からの乗り継ぎとして発券されたものですが、いくらシンガポール航空の子会社だからといって親会社と同じサービスを期待してしまうと、実際に搭乗する際に面食らってしまうと思います。シンガポール⇔クアラルンプール間には親会社のシンガポール航空も便を飛ばしていますので、シルクエアーかシンガポール航空かで迷ったなら、素直にシンガポール航空を選択することをおすすめします。

長期的には、シンガポール航空はシルクエアーを吸収していく方針のようです。2020年までに機内設備をリニューアルし、オーディオやエンタメ設備も追加していくとのことです(⇒参照)。これは朗報ですね!

しかし、シルクエアーに乗れるのもあと僅か。体験してみたいという方は、ぜひ今のうちに乗ってみてください!