新型コロナウイルスのせいで海外旅行に行けない?!海外旅行好きはこれからどうしたらいいの?

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 トラベラーの皆さん、こんにちは。

 新型コロナウイルスのせいで、海外旅行環境が悪化の一途をたどっていますね。この春に海外旅行を予定したけれど、状況を鑑みて泣く泣く旅行をキャンセルしたという方も多いと思います。そこで今回は、海外旅行好きの視点から、新型コロナウイルスを巡る状況にどのように対処したらいいか、当ブログなりの指針を書いてみたいと思います。

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現状をできるだけ客観的に認識しよう

 昨年12月ごろから武漢周辺で肺炎患者が確認され始めた新型コロナウイルスCOVID-19(以下新型コロナ)は、1月には中国全土に広まり始めました。そのため1月23日には中国政府は武漢を封鎖し、27日には中国人の海外団体旅行や個人パッケージツアーによる出国を禁止しました。

 しかし、潜伏期間が長くその間も感染力がある、無症状の感染者が多い、感染しているのに陰性と判定されることがある、などの厄介な特徴のため、中国の強権的な措置にも関わらず新型コロナはじわじわと周辺国に拡散し、クルーズ船ダイヤモンド・プリンセスで香港から来日したの乗船者を発端とする集団感染が起きました。(この男性一人のみが感染元かは不明。他にもすでに感染者が乗船していた可能性も否定できない。)

 一方この間、韓国やシンガポール・香港・台湾・タイ・マレーシア・ベトナムなどの東南アジアの国・地域は、中国の出国禁止措置前に感染した中国人が訪れていたことが判明したものの、感染者数をいずれも数十人で抑え込んでいました。また、英仏独伊やアメリカなどは、アジアから遠いということもあり、感染者はそれぞれ20人以下で推移していました。さらに中東ではUAEの数名を除き全く感染者が報告されていませんでした。

 この状況が、2月20日ごろを堺に一変します。最も状況が悪化したのが韓国です。大邱市の宗教関係の集団感染が判明、それが全土に広まり現在では感染者数が2000件を超え、死者も13人に昇ります。イタリアでは北部ロンバルディア州の男性を皮切りに、あっという間に600名以上の感染が確認され、死者も17名となりました。また、イランでは聖地ゴムの死者2名がすでに感染していたことが明るみになると一気に感染確認が進み、現在は感染が388名、死者は34名に達しています。他方、封じ込めに成功していたかのように見えた東南アジアでも、ここ数日は数名ずつパラパラと増え始めています。

新型コロナの世界的流行は避けられない?

 以上のような状況を踏まえ地域ごとに考察してみます。韓国では感染者数が2000人を超え、毎日百名を超える感染者が新たに確認されています。これもう全土に相当数の隠れ感染者がいるということを示唆しており、ムン大統領が宣言したとおり「深刻」な状況であることは疑いようもありません。この状況を受け、アメリカのCDCは韓国を最高レベルに引き上げ、不要不急の韓国旅行の自粛を求めています。

 ヨーロッパは、イタリアでいとも簡単に600名を超える感染者があっという間に確認されました。ヨーロッパは人の移動が活発なので、イタリアで感染確認されるまでに相当数の人がヨーロッパ各地に散らばっていたと見るべきで、イタリア以外の国ですでに感染者が確認され始めています。それぞれの国で百名単位で感染者が確認されるようになるのも時間の問題です。なお、イタリア北部の自治体では封鎖が行われ、またオーストリアとの鉄道がストップされましたが、どれほどの効果があるのかは疑問です。

 中東では、イラン以外にもバーレーンやクエート、イラク、オマーン、アフガニスタン、レバノンなどで感染者が確認され始めています。すでに中東でも隠れ感染者が相当数いるものと推察されます。なお、トルコはイランとの国境を封鎖し、バーレーンはイランとの往来を禁止しました。さらに、イランでは保健省次官の感染が確認され、国家の中枢部にまで新型コロナが迫っていると衝撃を与えています。

 アメリカでは、現在感染者60名が確認されています(そのうち半分以上がダイヤモンド・プリンセス由来)。しかし、現在でも総検査数が500件に満たない上、数日前にカリフォルニア北部のHumboldt Countyという田舎で経路不明の感染者が1名確認されており、実際は市中により多くの感染者がいるのではと疑わざるを得ません。CDCもアメリカでの市中感染は避けられないと言う見方を示しています。

 東南アジアに目を向けてみると、シンガポールや香港では、2月上旬までにそれぞれ50~60名程度、それ以外の国・地域では20名程度に達しましたが、それ以後はほとんど増えない状態が続きました。しかし、ここ数日はパラパラと散発的に感染者が出始めており、やはり新型コロナを防ぎきれていないものと思われます。

 こうしてみると、新型コロナの世界的な流行は避けられないのではないかと悲観的にならざるを得ません。このウイルスの感染面での特徴を鑑みるに、完全に防ぎ切ることは不可能です。短期的にはそれぞれの国・地域でパニックに近い状況になるかもしれませんが、長期的には、インフルエンザのような、ごくありふれた感染症として「共存」するようになり落ち着いていくものと私は見ています。ただ、それまでには時間が時間がかかるでしょうし、人的・経済的な被害もそれなりのものとなるでしょう。

ここしばらくの海外旅行はリスキー

 次に、海外旅行という側面からより具体的に考察してみましょう。結論を先に言えば、ここ数ヶ月から一年程度、海外旅行をするのが困難になるのは覚悟しなければなりません。

日本人は入国拒否・隔離・活動制限されることがある

 まず、日本人が海外に入国する際にリスクがあります。日本の新型コロナの状況は皆さん御存知の通りで、日に日に感染者数が増加しています。すでに市中には、無症状の人も含め万単位の感染者がいると推定している専門家もいます。

 このような日本の状況から、日本の滞在歴のある人の入国を拒否したり、隔離措置をとる国・地域も出始めています。特に南太平洋の小国は、こういった措置をとりがちです。また、台湾やタイでは日本人観光客に公共の場の出入り自粛を要請しており、これは実質的にはホテルの部屋から出るなということを意味しており、滞在中の活動がほとんどできなくなってしまいます。

フライトが欠航・運休するのは必至

 新型コロナは世界中に広まりつつあり、感染を恐れて航空旅客需要が落ち込むであろうことは容易に推測できます。アジアだけでも3兆円超の損失になると試算する報告もあります。

 この需要の落ち込みにより、それまで飛んでいたフライトがなんの前触れもなく急に欠航・運休になることも予想されます。出発前にフライトキャンセルが判明するのはまだいいほうで、出発後に帰国便がキャンセルされたりしたらたまったものではありません。フライトの取り直しや代替ルートの手配など、面倒なことこの上ありません。

都市封鎖で脱出できなくなるかも

 フライトのキャンセルと並んで懸念されるのが、感染が流行している都市の封鎖です。中国武漢の封鎖が最も印象的ではありますが、その他にも温州や深センなどの都市でも封鎖が実施されています。また、イタリア北部でもいくつかの自治体で実質的な封鎖が行われています。

 旅行で滞在中の都市で封鎖が実施されてしまうと、旅行者が圧倒的に不利な状況に陥ることは想像に難くありません。ホテルに閉じ込められることになるでしょうし、それが長引けばまともなサービスが受けられる保証もありません。また、封鎖された都市ではパニック的な食料品買いだめなどが起こることも予想され、民泊を利用していた場合は食料の確保も難しくなることさえ考えられます。

差別や理不尽な扱いを受ける可能性も

 さらに、現在ヨーロッパやアメリカなどでは、アジア系の人に対する暴力も報告されています。暴力までは行かないものの、差別的な言葉を投げかけられたり、理不尽な扱いを受けることもあります。こういったことは本来あってはならないことではありますが、実際に起こり得る以上、重く受け止めなければならないと思います。

 以上のように、新型コロナが世界中に広まりつつあるなかで日本人がこれまでのような気軽な気持ちで海外旅行に出かけるのは、非常にリスキーであると言わざるを得ません。ブログ管理人としては、仕事などでどうしても行かなければならない場合を除き、ここしばらくは海外旅行を控えるのがベターな選択だと考えています。

今は耐え忍び、次に向けて仕込め!

 では、海外旅行好きの我々は、これからしばらくは何をして過ごせばよいでしょうか。

 今の時期は、海外旅行欲を必至に耐え忍びましょう。どうしても出かけたくなったら、国内の、それも自分が感染しないようなレジャーを楽しみましょう。自転車野宿旅なんていかがですか?(笑)

 これは極端な話ですが、ブログ管理人は趣味のトレッキングや里山歩きでこの鬱々とした気分を紛らわせようと思っています。

 しかし、それよりももっと大事なことがあります。そう、次回の旅行に向けた「仕込み」です。新型コロナの収束の目処は未だ立っていませんが、航空需要の低下に伴って今後割安なチケットやプランが出てくるのではないかと思われます。そういった情報にアンテナを張り、次の海外旅行の持ち玉を確保してみてはいかがでしょうか。

当ブログの方針

 以上を踏まえ、当ブログとしては、今後も旅行のハウツーやおすすめスポット情報、エアライン搭乗記、格安エアチケット情報など、皆さんの次回の旅行に結びつくネタを積極的に発信していきます。いま海外に行きにくいからこそ、新型コロナが収束しらすぐに旅立てるような情報を選りすぐってアップしていきますので、よろしくお願いいたします。

 毎日新型コロナのニュースで気分が滅入ってしまいそうですが、明けない夜はないし止まない雨はありません。また気軽に海外に行ける日に備えて、この状況をうまくやりすごし、次回の海外旅行を思いっきり楽しんでやりましょう!

※なお、上記はあくまでもブログ管理人の個人的見解です。ブログ管理人は、感染症の専門家でもなければ経済アナリストでもありません。従いまして、本ブログ記事を参考にするかどうかはご自身でご判断ください。

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