殺伐としていないエコノミークラスのサービスに惚れた!スイス・インターナショナル・エアラインズ搭乗記

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 トラベラーの皆さん、こんにちは。

 皆さんは、スイス・インターナショナル・エアラインズ(以下SWISSとします)を利用したことはありますか?SWISSは、日本だと成田/チューリッヒ間をデイリーで飛んでいます。筆者は、もう10年以上前に一度だけチューリッヒ→バンコクのフライトを利用する機会があったのですが、それ以来全くご縁がありませんでした。

 しかし先日、ひょんなことからチューリッヒ→シンガポールをSWISSで飛ぶ機会に恵まれ、超久しぶりにSWISSのフライトを堪能することができました。さすがはSWISS、エコノミークラスといえども品のあるスマートで気配りの行き届いたサービスでしたので、その時の様子をレポートします。

◆搭乗便: LX176便
◆スケジュール: チューリッヒ発22:45→シンガポール着18:00+1
◆機材: B777-300ER

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非常口シートはやはり快適

 今回搭乗したのはSWISSのB777-300ER。エコノミークラスは3-4-3の配列になっています。シートはこういった感じで、他社エアラインとさほど変わったところはありません。シートピッチも、さほどゆとりがあるようには見受けられません。

 これに対し、今回私が利用できたのが、エコノミークラスの最前列の非常口座席です。シートには既にイヤフォンと枕、ブランケットが配布されていました。この座席、足回りが広くてとにかく楽でした。どのくらい広いのかというと……

 このくらいです!広すぎでしょ。 座席に座る際に「こんなに広くていいの?」と戸惑ってしまったくらいですから。 私、いろいろな航空会社のバルクヘッドシートやエグジットロウシートに座ってきましたが、ここまでのびのびと座れるエコノミーの座席は初めてでした。物理的に同等の広さを確保したエクジットロウシートはあるのかもしれませんが、SWISSのそれは体感的にすごく広く感じられました。

一方で不便な点も……

 こういった利点がある一方で、エグジットロウシートやバルクヘッドシートには厄介な問題もあります。シートポケットがない(ポケットが壁に設置されているので手が届かない)点、テーブルやモニターを肘掛けから引っ張り出さなければならない点などです。これが結構面倒なんですよね。もっと楽にできないものでしょうか。

 壁ポケットには、安全のしおりや機内誌、機内販売カタログなど計5点が入っていました。他エアラインと比べると多めの印象です。壁ポケットに手をのばすのに、わざわざシートベルトを外さなければいけいないのは厄介です。

 肘掛け下に収納されているモニターは、アンドロイドベースの完全タッチパネル式が採用されており、コントローラー等は一切ありません。読書灯やCA呼び出しの操作もモニター画面上で行います。

 エンタメのコンテンツは比較的豊富だったように思われます。映画も最新のものから名作まで取り揃えられており、日本路線ではないにもかかわらず日本語の字幕も用意されていました。この点は高く評価したいですね。

 モニター下部にはUSB電源とイヤホンジャックが設けられています。USB電源を使えばスマートフォンの充電も行えますが、モニターを肘掛け下に収納してしまうとそういった機能を利用できなくなってしまうので、こういった点でもエクジットロウシートは意外と不便です。

機内食が美味しくてお腹いっぱい!

 さて、長距離フライトの最大のお楽しみは機内食ですよね。チューリッヒ→シンガポール路線では、2回の機内食とギャレーに間食が用意されていました。

 1回目の機内食はディナーに相当します。エコノミークラスでもメニューカードが配布され、チキンカレーまたはペンネからの選択になっていました。今回はチキンカレーを選択しました。

 それがこちらです。このチキンカレーがクリーミーでなかなかに美味しく、あまり期待していなかっただけに意外な驚きでした。野菜サラダは、ニンジンとキャベツの和え物で、ザワークラウトのような味付けで美味でした。エコノミークラスの機内食としてはかなりレベルが高いと思われました。

 ギャレーには、フライト中に小腹がすいた人向けに様々なおやつが用意されていました。特に、ヨーロッパの市場のようにオレンジが山盛りでおいてあったのが印象的でした。長時間のフライトでも、オレンジの爽やかな風味でリフレッシュすることができるので、これはいいサービスだと思います。

 おやつをたくさん取ってきて、むしゃむしゃ食べながら映画を見ていました。タルトとかチョコとかプレッツェルとか、確実に太ります。また、CAさんがドリンクを持って定期的に巡回してくれていました。フライト中はほっぽらかしのエアラインが多い中、SWISSは頑張ってますね。

 シンガポール到着の2時間くらい前になると、朝食が配られました。朝食のメニューは1種類のみで、オムレツ、ポテト、マッシュルームでした。素朴ながらこちらもなかなか美味しくいただけました。

 食後にひとくちチョコレートが配られました。これはSWISSオリジナルのパッケージングになっていて、コーヒーと合わせていただくと大変美味でした。

おわりに

 当日の搭乗率は6割程度で、思いの外空席が目立ちました。うち、ヨーローッパ系が7割(ほとんどがスイス人だと思われる)、残りがアジア系でした。かなり満足の行く快適なフライトだったので、もっと利用者がいてもいいはずですが。

 飛行機はスムーズにシンガポールに到着しました。久しぶりのSWISSのフライトでしたが、エコノミークラスでも十分に満足できるものでした。またいつか、機会があったら乗ってみたいなぁ。

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