トラベラーの皆さん、こんにちは。
最近は、日本と台湾を結ぶエアラインが増え、手軽に台湾旅行を楽しむことができるようになりましたよね。特にピーチやジェットスター、タイガーエア台湾などのLCCの活躍は目を見張るものがあります。ただし、全て手放しで喜べるというわけでもなく……
特に、台湾に路線を広げているLCCの一つ、バニラエアの台北発深夜便の過酷さは特筆すべきものがあります。そこで今回は、当該便の過酷さとその対策をレポートしてみたいと思います。
バニラエアでは、通常の日中のフライトの他にも、台北発が深夜となるフライトを運航しています。該当する便は以下の通り。
バニラエアJW100成田行き 2:10発
バニラエアJW102成田行き 3:15発
バニラエアJW172関空行き 5:00発
これらの便を利用する方は、是非事前に情報を入手しておくことをおすすめします。というのも……
桃園空港メトロ最終は台北駅23:07発
桃園空港と台北駅を最短で30分強で結ぶ桃園空港メトロは、開通から1年半が経ち、台北市内~空港間の足としてすっかり定着しました。読者の方の中にも乗車したことがあるという方は多いかもしれません。しかし、こと深夜便に対しては桃園空港メトロはさほどあてになりません。
というのも、台北駅発の終電の時刻が23:07で、第1ターミナル駅着が23:54。JW102やJW172に搭乗する場合、チェックインが始まるまで少なくとも1時間以上を、空港内の一般エリアで時間を潰す必要があるのです。空港内での深夜の暇つぶしって、意外と大変なんですよ。なので、時間を有効に使いたい方は、深夜でも運行されている国光客運バスやタクシーの利用をおすすめします。
チェックイン開始が夜半過ぎ!
バニラエアの国際線では、チェックインカウンターがオープンするのは当該便の出発時刻のきっかり2時間前となっています。この規則は、台北発の深夜便でもきっちり運用されており、それぞれの便のカウンターオープン時刻は、JW100成田行きが0:10、JW102成田行きが1:15、JW172関空行きが3:00となっています。いずれも深夜0時を過ぎてからのカウンターオープンで、それまでは搭乗券の発見や荷物預けなどの一切行うことができません。
「深夜発だけど、前日の夜にチェックインしちゃって搭乗エリア内でフライトまでの時間をゆっくり過ごそう」などという甘い考えは、ここで見事に打ち砕かれます。素直に諦めて、夜半過ぎのカウンターオープンまで一般エリアで時間を潰しましょう。
フードコートもほとんど閉店
バニラエアが発着する第1ターミナル内の一般エリアで、時間を潰せる場所といえばここくらいしかありません。ターミナルの地下にあるフードコートです。ご覧の通りカウンターオープンまでの時間を潰す人が見られますね。
ただしここにも一つ問題が。フードコートの殆どのお店が夜間は営業していないのです!かろうじてラーメン屋さんが1店だけ開いていますが、それ以外のお店は閉店してしまいます。そのラーメン屋さんもおじさんがワンオペで営業しており、ラーメンをオーダーしてから出来上がるまで結構時間がかかります。従って、フードコートでの食事はあまり期待できないと思ってください。
チェックインには長蛇の列
さて、深夜1時15分にようやく私の乗るJW102便のチェックインが始まりました。しかし、チェックインカウンター前には既に長蛇の列ができていす。深夜なのにこれだけ並ばなければいけないというのは、かなりゲンナリしてしまいます。
免税店ショッピングは無理
やっとの思いでチェックインを済ませ、出国審査を通過し、搭乗エリアに入りました。このときすでに深夜2時過ぎ。この時間帯は、搭乗エリア内の免税店はすべて閉まっています。グッチもボッテガヴェネタも、シルバーのシートが掛けられてシャットアウト。飲食店もやっていません。空港でのショッピングを期待しているそこのあなた、諦めてください。免税品は買えません。
午前2時40分頃搭乗開始
ようやく搭乗が始まりました。時刻は午前2時44分、日本時間だと午前3時44分です。深夜というより、もうすぐ朝です。本当に眠いです。皆さん、黙々と搭乗していきます。
深夜便なのにほぼ満席
この日のJW102便はほぼ満席でした。この上なく残酷なフライトスケジュールにもかかわらず席が埋まってしまうとは、この路線の人気の高さをうかがい知ることができますね。しかし、満席ということは空きシートもなく、自分に与えられた狭い空間で成田までの未明の数時間を過ごさなければならないことを意味します。これはキツイ。みなさんぐったりした様子でした。
成田には朝7時頃到着
およそ3時間のフライトを終え、朝7時頃成田に到着しました。飛行中はウトウトできましたが、熟睡するようなことはなく、逆に疲れのみが残りました。
台北発深夜便を利用する上での注意点
バニラエアの台北発深夜便の過酷さをつらつらと書いてきましたが、これらの便をうまく利用するには利用者側のそれなりの対策が必要です。以下ににポイントだけまとめてみます。
- 空港到着までの移動手段は入念に調べておこう!
- 食事やショッピングは空港到着までに済ませよう!
- 一般エリアでの時間つぶし対策をしておこう!
- 搭乗による疲労は確実なので、翌朝以降のスケジュールに余裕をもたせよう!
LCCの深夜便は、様々な面でデメリットがあります。事前に対策をたて、フライト当日はスマートに過ごせるようにしましょう!