台北のローカルな朝食の定番は、皆さんご存知の豆漿(ドウジャン、豆乳)ですよね!台北市内には、朝食の時間帯をメインに営業する豆漿の専門店が街のあちこちにあります。本ブログでも、秦小姐豆漿店や永和豆漿大王をご紹介してきました。
細長い揚げパン、油條(ヨウティァオ)を豆漿につけながらいただくと、ほんのりとした優しい豆乳の甘さとカリカリとした油條の食感が相まった、絶妙な美味しさなのです。
しかし、台北にはそれを凌ぐ絶品朝食があります。それが、黒米おにぎり(黑飯糰)です。
日本では、黒米ってあまり馴染みがありませんよね。しかし、中国南部から東南アジアに至る各地でごく普通に食されており、ビタミンが豊富で抗酸化作用もあると言われるヘルシーフードなのです。
▲その黒米で作ったおにぎりを提供する人気店が、今回ご紹介する「西園黑豆漿(シーユェンヘイドウジャン)」です。夫婦ふたりで切り盛りする小さなお店なのですが、台北の繁華街である西門からもほど近いところにあり、朝食時は客足が絶えることがありません!
▲このお店の一番の人気メニューが、右はじの飯糰包蛋(具に卵焼きを入れた黒米おにぎり)40元です。これはまさにマストな一品。ここに来たら、これを食べずには帰れません。
その他にも、「黒」にこだわったメニューがそろっていて、黒米で作ったライスミルク(黒米漿、20元)や、黒豆の豆漿(20元)もあります。何はともあれ、さっそく一番人気の飯糰包蛋をオーダーしてみました。
▲おもむろに黒米の入った巨大なお櫃を開け、ラップの上に熱々に炊きあがった黒米を敷き詰めます。
▲その上に刻みメンマとごま、薄焼き卵、油條(ヨウティァオ)を載せ、これを棒状に握って出来上がりです!
▲手に持ってみると、結構ずっしりとしていてボリューミーです。これだけあれば朝の食事としては十分だと思います。
▲黒米は、弾力のあるもち米のような食感で、一粒一粒が際立っていて噛みごたえがあります。よく噛むので、その意味でもヘルシーですね。
さらに、油條のカリカリとした食感と、薄焼き卵の旨味、さらにメンマとごまの風味がミックスされ、笑みがこぼれてしまうような美味しさです。ホテルのありきたりの朝食よりも、絶対こっちのほうがおすすめです!
▲ちなみに黒豆漿がこちら。味は普通の豆漿と殆ど変わりません。
▲一方、黒米漿がこちら。黒米で作っているはずなのに、なぜかごまのような風味がして美味しくいただけました。私個人としては、黒米漿をおすすめします。
台北でもなかなかお目にかかれない黒米おにぎり、ぜひ一度召し上がってみてください。リピートしたくなる事うけあいです!西園黑豆漿は地元民向けの本当に小さなお店なので、ネットにもあまり情報が転がっていません。やはり、行くなら午前中が良いでしょう。炊きたての熱々の黒米おにぎりをぜひ味わってみてくださいね!