神々の住む島バリ。
日本からこの神秘的な島へのアクセスはますます容易になっています。
日本⇔バリ島間の直行便は、ガルーダ・インドネシア航空とエアアジアXがそれぞれ飛んでいますが、今回はガルーダ・インドネシア航空のデンパサール→成田のフライトに搭乗してみました。
ガルーダ・インドネシア航空は、優秀なエアラインに贈られるスカイトラックス社の5つ星を獲得している世界でも一握りのエアラインのうちの一つですが、その素晴らしいサービスはエコノミークラスでも体験できるのでしょうか……
▲今回利用したGA880便のスケジュールは、デンパサール00:45発→成田08:40着という、どストライクな夜行便です。この時間帯のデンパサールでは、東京行きエアアジアXが22:50発、ソウル行き大韓航空が23:55発、大阪行きガルーダが00:50発、ソウル行きガルーダが01:10と、北アジア方面行きの便が相次ぎます。デンパサール空港はさほど大きな空港ではく人口密度が高くなるので、そろそろ限界に来ているように感じられました。
▲GA880便は定刻より1時間遅れで搭乗開始となりました。すでに深夜1時過ぎ。眠気を我慢しながら皆さん足早に搭乗していきます。
▲B777-300ERのエコノミークラスは、3-3-3の配列になっています。今回は、おしりの方の座席に陣取りました。というのも、事前にネットで座席指定画面を確認したところ、後方にゆとりがありそうだったためです。この便は夜行便なので、あわよくばエコノミーフルフラットにあるつけるのではと考えてのことでした。
エンタメ周りに不満あり
▲シートに実際に座ってみると、こんな感じになります。足回りのスペースは、エコノミークラスとしては標準的です。シートモニター関係のハードウェアは若干古めで、タッチパネルではありますが動作が遅く、快適な操作感とは言えません。
▲コントローラーは肘掛けの側面に収納されていました。コントローラーを取り出すのに身を捩らなければならないので、コントローラーが肘掛けにあると非常に使いにくいんですよね。結局モニターのタッチパネルばかり使ってしまい、コントローラーには殆ど触れませんでした。
▲更に残念なのが、エンタメのコンテンツです。選択できる言語は、英語とインドネシア語の2種類のみ!日本路線なのに、日本語が選択できないんです。これはちょっとありえませんよ。
ワンランク上の居住性
▲エンタメ関係にはがっかりしましたが、居住性の向上には心を砕いているように感じられました。エコノミーシートにも標準でフットレストが付いていますし……
▲シート下部にはユニバーサル電源を装備していました。その下にはUSB電源(←おそらく)まで付いています。エコノミークラスに電源設備を設けるエアラインは徐々に増えてつつあるものの、古い機材では依然として電源がない場合がほとんどです。それを考慮すると、ガルーダは頑張っていますね。欲を言えば、シート下部ではなく、モニター付近に電源をつけてくれればなお良かったのですが。
▲さらにエコノミークラスでありながら、アメニティキットも配られました。中身は靴下と耳栓、アイマスクというシンプルなものですが、エコノミークラスでもアメニティキットを配っているエアラインは、エミレーツ航空やシンガポール空港などごく一部に限られますので、それらと肩を並べるという意味では評価が高いです。
機内食がお粥?!
▲今回のフライトでは、機内食は2回提供されました。深夜発の便なので、1回目の機内食は軽めのスナックで、ボックスで提供されました。
▲中身は、レモンとブルーベリーのスポンジケーキと、チキンのミートパイ。美味しくもないけど不味くもなく、味はごく普通です。ただ、機内食を期待していた方にとってはかなり物足りない内容ですね。この便では、空港内で食事を済ませてから搭乗するのが正解だと思います。
2回めの機内食は、成田到着の1時間半くらい前に提供されました。CAさんがいきなり「スクランブルエッグ・オア・オカユ」と聞いてきたので、何のことか分からず二度聞きしてしまいました。
えっ、お粥?状況が飲み込めず、しばしフリーズ。お粥の機内食?興味はあるものの、スクランブルエッグとお粥だったら、お粥のほうが絶対にハズレくじだろうということは容易に察しがつきます。しかし、飛行機乗りとしてはお粥にトライしない理由がありません。周りの人たちが皆スクランブルエッグをチョイスする中、あえて流れに逆らってお粥を選択してみました。
▲それがこちら。味付けの全くないプレーンなお粥の上に、裂いた鶏肉と卵そぼろがトッピングされていました。味は、うーん、遥か彼方にほんのり……やはりハズレくじを引いてしまったみたい……。付け合せのそばについてきたそばつゆをお粥に少しかけて、なんとかいただきました。機内食のお粥は二度と頼むまい。
デンパサール線はかなりの人気
▲デンパサール→成田のフライトはかなり人気があるようで、搭乗率は8~9割に達していたと思われます。エコノミーフルフラットを狙ってあえて後方の座席に座ってみたのですが、使えそうな空席は全く見当たりませんでした。残念。
▲定刻より1時間遅れて成田に到着。今回の便は、総じてごくごく一般的なエコノミークラスのフライトでした。5つ星とされているものの、そのアピールポイントがいまいち伝わってこなかったのが、やや残念です。これが、ビジネスクラスやファーストクラスともなると、また話は変わってくるのかもしれませんが。
そして最後に
エンタメは日本語にして!
お粥はやめて!