ベトナムはヨーロッパ的なカフェ文化が根付いています。これはフランス統治時代の名残でもあります。特に首都ハノイには星の数ほどカフェがあり、中には日本人のカフェの概念を根底から覆すようなカフェも存在しています。
今回は、超衝撃的な隠れ家カフェ「カフェ・ディン(Cafe Đinh)」をご紹介します。物理的にも心理的にも入りにくさマックスなので、心して訪れてみましょう!
▲カフェ・ディンがあるのは、ハノイの中心部ホアンキエム湖の北岸の、ちょっとごみごみした界隈です。写真の真ん中の建物の2階部分がカフェになっています。
▲でも、入り口がわかりません!1階はカバン屋さんだし、カフェにはどこから入るの~???
▲カバン屋さんの看板の下に、ちょこっと案内がありました。こんなの、絶対気づかないよ!!!
▲案内に従って、建物左側の通路を置くに進みます。バイクが無造作に停めてあったりして、ここ、客が通るようなところじゃないでしょうに!
▲通路突き当りの階段を2階に上がります。生活感がありすぎて、なんか入りにくい……。バリアが張ってあるかのような近づきにくさです(笑)。
▲ようやくお目当てのカフェにたどり着きました。普通に営業しているようです。良かった。それにしても、目に入るもの全てがレトロ過ぎ。どれも50年位使っているんじゃないかと思われるものばかりです。
▲この冷蔵庫なんて、何十年使っているのでしょうね?味がありすぎますよ!後ろのブリキ缶(?)も相当使い込んでいるようです。
▲なぜか、店内に仏壇(?)があるし……
▲そして、この店内!椅子やテーブルが小さいのはベトナムでは一般的なのでまだわかります。ただ、背中が当たる部分の壁の塗料がはげているし、頭が当たる部分は逆に黒ずんでいます(笑)。おそらく何十年もリフォームをしていないと思われます。スゴイ。
▲一番人気なのは、こちらのテラス席ですね。道路の先に、ハノイの名所ホアンキエム湖が見えます。ただし、テラス席はこのテーブルだけ。
▲さて、何をいただきましょうかねぇ。コーヒーのお値段は、他の店舗の半額ほどでとてもお手頃です。今回は5番のスュア・チュア・カフェをオーダーしてみました。
▲スュア・チュア・カフェとは、コーヒーをフローズンヨーグルトで割った飲み物です。日本ではこの組み合わせを見かけることはまずありませんが、ベトナムではごくごく一般的な飲み物で、蒸すようなベトナムの暑さの中で、ヨーグルトの酸味の効いたコーヒーを頂くと、大変美味しく感じられます。
カフェ・ディン、入店した当初はあまりのレトロさにショックを受けたのですが、コーヒーを飲みながらしばらく座っているうちに、徐々に慣れて、逆に居心地がよく感じられてきました。なんとも不思議。ハノイをまた訪れる際は、是非再訪したいお店です。
⇒Cafe Đinh (GoogleMaps)