ベトナムの定番スイーツと言えば「チェ」ですよね。「チェ」って何かって?言うなれば、ベトナム版のぜんざいのような食べ物です。あんこはもちろん、白玉やコンデンスミルクなどが使われていて、
暑さで疲れた体にピッタリの食べ物です。
その「チェ」の名店がハノイにあります。それが今回ご紹介する、「チェ・ムォイ・サオ」です。観光客にはややハードルが高めな雰囲気のお店なのですが、訪れる価値がありますよ!
▲チェ・ムォイ・サオは、ハノイのフレンチ・クオーターにほど近い、賑やかな街の一角にあります。ムォイ・サオとはベトナム語で”16″を意味しており、ここの番地が16であることに由来しているようです。
▲ただ、観光客がふらっと立ち寄れるような垢抜けた雰囲気は全くありません。飾り気はまったくなく、ぱっと見、これが人気店とは思えないようなとても庶民的な店構えです。お店に入るのに、ちょっと勇気がいりますね。でも、地元っ子に大人気なんですよね。私が訪れていた間にも、行列こそできてはいませんでしたが、次から次へとバイクでお客さんが乗り付けてテイクアウトしていました。
▲メニューはたくさんあるのですが、いかんせん私、ベトナム語が全く読めません。仕方がないので、一番上の”THAP CAM”なるものをオーダーしてみました。一番上に出ているんだから、きっと一番のおすすめに違いないはず!
▲カウンターには、チェに使う具材が所狭しと並べられています。緑豆に、白玉団子に、仙草ゼリーに、ココナッツ……
▲店員さんは手際よくそれらの具材をカップの中にポイポイと入れていきます。
▲あっという間に出来上がり!「コンデンスミルク→緑豆→仙草ゼリー→あんこ」と織りなす色のグラデーション!その上にはスライスされたココナッツ!お味は日本のぜんざいに似ていますが、若干マイルドで優しめかも。
▲カップの中に特大の白玉団子が隠れていました。この団子の中には、とろりとした蜜が入っていて、噛んだ瞬間にじゅわっと口の中に甘さが広がります。芸が細かい!
チェ・ムォイ・サオのチェはたしかに絶品でした。地元っ子に人気なのもうなずけます。観光客が入るのには勇気が入りますが、是非トライしてみてください。指差しで何とかなりますし、出来上がったチェを頂けば、絶対に満足できると思います。
⇒Chè Mười Sáu(チェ・ムォイ・サオ、GoogleMaps)