ルネサンス中心地、フィレンツェのあるトスカーナ地方では、伝統料理としてトリッパ(牛の胃袋、いわゆるハチノスと呼ばれる部位)のトマト煮込みが長く受け継がれてきました。
臓物が苦手な方は、「牛の胃袋?!」と聞いただけで避けてしまうかもしれませんが、フィレンツェで食べられるトリッパはクセがなく、とても美味しいんです!
実はこの私も、モツ系は苦手だったのですが、せっかくフィレンツェに来たのだからということで思い切って挑戦してみたら、一皿ぺろりと行けてしまったんです。
今回は、私のモツ嫌いを克服できた、トリッパの美味しいフィレンツェの隠れた名店「トラットリア・ネラ(Trattria Nella)」をご紹介します。
▲トラットリア・ネラは、フィレンツェ旧市街の裏路地にあります。ヴェッキオ宮殿からは歩いて5分ほど。中央に見える赤いネオンが、お目当てのトラットリアです。地元の人に愛される名店は、こういう目立たないところにあるんですよね。
▲店内は気取らない庶民的な雰囲気。接客も洗練さはありませんが、大らかでとても好印象でした。
▲レジカウンター上にはにんにくが飾られていました(笑)。高級レストランという感じではありませんが、逆にこういったちょっとしたデコレーションに心奪われます。
▲壁にはワインボトルもたくさん飾られています。今回はランチに一番乗りしたのですが、夜はきっと地元の人でワイワイガヤガヤやるのでしょうね。
▲名物のトリッパのトマト煮込みをオーダーしました。お好みでパルメザンチーズをかけて召し上がれ!トリッパには赤ワインが抜群に合いますよ。
▲このトリッパ、本当にクセがなく、ツルッと行けてしまうんです。一口食べた瞬間から、美味しさのあまり笑みがこぼれてしまうレベル。モツ系でこんなにも美味しいのは初めてでした。内臓系がだめな人でも、これならきっと難なくぺろりと食べられると思います。私も、あまりの美味しさに10分程度で感触してしまいました(笑)。
トラットリア・ネラは、肩肘の張らないアットホームな雰囲気のお店です。価格もとても良心的で、15ユーロもあれば満足な食事ができます。ぜひ、絶品のトリッパを召し上がってくださいね!
⇒Trattoria Nella(GooleMaps)