中国の古都西安は、唐の時代には長安と呼ばれ、世界各地からの文物が集まった世界的にも有数の巨大な都でした。近くには、秦の始皇帝の陵墓とその副葬品として埋められた兵馬俑もあり、それを目当てに訪れる観光客も少なくありません。
観光面での人気にもかかわらず、そのホテル事情はというと、中国の一地方都市のレベルを超えるものではありません。確かに世界的な高級ホテルチェーンも進出しており、それなりのお金を払えば快適な滞在を享受することができますが、中級、あるいは廉価ホテルともなると、地元資本のホテルが殆どで、フロントの人ですら英語を話さない、満足にシャワーが出ない、水漏れがする、清掃が行き届いていないなど、様々な障壁にぶつかる可能性が高まります。
しかし、探せば安くてまともなホテルもあるんですよ!当ブログでは、出来る限り地元資本の優良ホテルをご紹介することをモットーとしていますが、粘り強く探した結果、当ブログでご紹介するに値するコスパ良のホテルを見つけました。それが、この西安瓦舍旅行酒店(トラベリング・ウィズ・ホステル)です。そのお値段、シングル一泊でなんと2,000円以下!それでいて日本のビジネスホテル並の設備が整っていて、快適に過ごせます。一体どんなホテルなのでしょうか?
▲西安瓦舍旅行酒店は地下鉄2号線の遠安門駅から歩いてすぐのところにあります。西安の中心部へは、地下鉄で1~2駅。西安駅や西安北駅、空港シャトルバス乗り場などには地下鉄を使って簡単にアクセスできる、まさに絶好の立地です。ホテルは、雑居ビルの4階にあります。他のフロアは、また別のホテルになっているようでした。
▲チェックインは4回のレセプションルームで行います。小物を並べたインテリアが印象的でした。フロントは24時間対応可で、スタッフは英語が話せます。スタッフには若い人が多く、彼らが主体的に運営しているようでした。
というのも、西安瓦舍旅行酒店は多段ベッドのホステルと、個室ホテルの2つが合わさって営業されており、ホステルに泊まっている人たちの中には、欧米から来たバックパッカーも多く見受けられました。ホステルだと1泊1,000円以下になります。
▲さて、私が利用したのは、個室(ダブルルームのシングル利用)です。日本のビジネスホテルよりも広いんです!これが、2,000円以下で泊まれちゃうんですよ!リーズナブル過ぎます!
▲液晶テレビも、電気ポットも用意されていました。壁と床の境の配線や、補修跡が若干気になりますが、2,000円で泊まれるのですからこれには目をつぶりましょう。
▲トイレとシャワーです。広くて使いやすいです。シャワーも、すぐに熱いお湯が出てくるので不満なく使えました。
▲レセプションルーム奥の共用スペースには、バーカウンターが設けられていました。ここでアルコールや、コーヒーなどをオーダーすることができます。
▲更にその奥には、このような広々としたラウンジもありました。私が泊まった晩は、このラウンジでアコースティックライブが行われていました。
西安瓦舍旅行酒店(トラベリング・ウィズ・ホステル)は、宿泊費を抑えつつも快適に過ごしたい人にはうってつけのホテル&ホステルです。西安観光の拠点としてかなり使えまえよ!
↑GoogleMapsではグリーン・フォレスト・ホテルと表示されていますが、これは同じ建物内の別のフロアにあるホテルです。