世界遺産の大聖堂で有名なケルン。その大聖堂は中央駅の目の前にあります。大変アクセスしやすく、鉄道移動中にふらっと途中下車して大聖堂を見学することも可能なのですが、大きな荷物は邪魔になってしまいますよね。
そんな要望に答えて、ケルン中央駅には、超ハイテクなコインロッカーシステムが用意されているんです。
コインロッカーといえば、荷物を預けて扉に鍵をかけ、そのロッカー内で保管するのが一般的ですよね。しかしケルン中央駅のシステムは一歩進んでいて、荷物を預けると、地下の保管庫まで自動で運ばれ、そこで荷物が管理されるのです。いわば、日本の立体駐車場のコインロッカー版と考えていただくとイメージしやすいでしょう。
このシステム、初めてだと絶対戸惑ってしまうと思います。使い方や料金について下のように英語での解説もありましたが、実際の操作の仕方をご紹介しますね。なお、料金は荷物の大きさにかかわらず、2時間まで4ユーロ、それを超えると24時間で7ユーロとなっています。
荷物の預け方
1. では使い方を早速解説してみますね。まず、コイン投入口に初期料金(2時間)の4ユーロを入れましょう。10ユーロや5ユーロの紙幣も使えますが、使用不可になっているロッカーも結構ありましたので、硬貨を用意しておいたほうがベターです。
2. 4ユーロの支払いが完了すると、30~40秒ほどでロッカーのシャッターが開きます。開いたところに自分の荷物を入れましょう。奥までしっかりと入れてください。
3. 液晶画面横の”OK”ボタンを押します。すると、すぐにシャッターが締まり、荷物は地下の保管庫まで運ばれていきます。
4. 磁気カードが発行されますので、荷物を受け取るまで紛失しないように持っておきましょう。以上で荷物の預入は完了です。
5. なお、支払いのレシートが欲しい場合は、レシートボタンが緑色に光っている間にボタンを押してください。
荷物の受け取り方法
1. 預けた荷物は、無人ロッカーのどの端末でも受け取ることができます。カード差込口に先程の磁気カードを挿入します。
2. すると、追加料金が生じた場合にはその金額が表示されます。今回は延べ6時間ほど預けましたので、24時間分の料金7ユーロが請求されます。預入の際に4ユーロは支払い済みですので、残りの3ユーロを支払うわけですね。
3. 支払いが完了すると、30~40秒ほどでシャッターが開きます。荷物を取り出せは、それでOK。
なかなかハイテクなロッカーシステムですね。ケルン中央駅は世界遺産の大聖堂目当ての観光客が多く、通常のコインロッカーでは対応しきれないためにこのようなシステムを導入したのかもしれません。
ドイツ周遊の鉄道旅行では、行く先々で大きな荷物をどこに預けるかがネックとなりますが、ドイツ鉄道はこういった点にも配慮が行き届いていて、コインロッカーや荷物預かりが充実しています。下記サイトより、各駅の施設を検索することもできますので、試してみてください。
⇒ドイツ国内の駅の情報
調べたい駅名を入力し検索ボタンを押すと、その駅の情報が出てきます。