日本初のLCC、ピーチの羽田早朝発便を利用して、台北に飛んでみました。この便は、羽田出発がありえない時間帯だというデメリットと、一方で現地での活動時間を最大限確保できるというメリットを併せ持った、使い方次第で吉にも凶にもなる二面性のあるフライトです。一体どんな感じだったのでしょうか?
■搭乗便: ピーチMM1029便
■スケジュール: 05:55羽田発→08:25台北桃園着(所要時間3時間30分)
■機材: A320
MM1029便は、出発時刻が午前5時55分です。東京モノレールの始発が国際線ビルに到着するのが午前5時12分、京浜急行の始発が国際線ターミナルに到着するのが午前5時27分。いずれにしても、鉄道の始発で当日空港に向かうのでは絶対に出発に間に合いません。
そこで今回は、前日の深夜に羽田空港に入り、空港のベンチで仮眠を取って(羽田空港国際線ターミナルで仮眠できる場所についてはこちら)、翌日未明のチェックインに備えることにしました。しかし、私と同じように考える人が多いらしく、適当な仮眠スペースがなかなか見つかりません。以前に比べて、空港内で仮眠をとる人が明らかに増えているようでした。早めに場所を確保しておかないと、仮眠すら出来ない「仮眠難民」になってしまいますね。
▲仮眠をした後、頃合いを見計らってピーチのカウンターに赴いてみました。チェックイン開始時刻は午前3時25分ですが、まさかこんな時間に並んでいる人などいないだろうとタカをくくっていたら、カウンターオープン前なのに結構人が並んでいるではありませんか!
工工エエェェ(´Д`)ェェエエ工工
皆さん、タフすぎますよ。そんな元気、私にはありませんよ。眠いよ……
▲午前3時25分ちょうどにチェックインカウンターがオープンしました。乗客は台湾へ帰る人が多く、みなさん大量のお土産を預けるため、一向に列が進みません。
▲カウンターオープンから待つこと20分ほど、ようやくチェックインできました。明け方に、眠い眼をこすりながら、列が進むのをじっと待たなければならないのはストレスフルですね。搭乗券は、ごく一般的なの厚紙タイプ。ピーチなのにANAのロゴが入っているのは、個人的に納得できません(笑)。それに、ご親切にpeachのロゴが入ったボーディングパスホルダーが手渡されました。「こんなものは、LCCの理念に反する!」と心のなかで憤慨しつつも、ピーチグッズを入手できた満面の笑みを浮かべて、保安検査に進みました。
▲午前4時前ですから、保安検査も出国審査もガラガラでした。サクッと済ませて搭乗ゲートに向かいます。眠い。
▲搭乗ゲート前も人の気配がありません。搭乗開始時刻の午前5時30分にタイマーをセットし、仮眠を取りました。とにかく眠い。
▲ようやく搭乗開始時刻です。やっとあたりも白んできて、今回搭乗する飛行機が見えました。まだ夜明け前ではありますが…
▲こんな早朝便なのに、利用する人は結構いるんですね。8~9割は席が埋まっていました。
▲座席はこんな感じです。LCCですので多くを期待してはいけません。
▲シートピッチは、やはり狭めですね。これも想定内。
▲それにしてもこのシート、薄くないですか?通常のエコノミーの座席に比べると、二回りくらい薄いように感じます。それでいて座り心地は大して変わらないんです。シートテーブルも、足に当たらないように高めに設置されていて、まさにLCC専用のシートになっていました。
ピーチの早朝便は、時間さえ気にならなければ、使う価値はありそうです。台北に到着するのは現地時間の9時前ですので、その日一日を現地で有効に使うことができますね。体力があって眠気に打ち勝つことができる方は、是非利用してみるといいと思います。