海外に行った際、現地の入国審査や出国審査の待ち時間てイライラしませんか?行列に並んでいるだけで30分も1時間もかかってしまうことは珍しくはありません。日本の主要空港ならば「自動化ゲート」があって、事前登録した人は列にならばずにスムーズにイミグレーションを通過できるのですが、海外の空港の自動化ゲートは主にその国の人向けなので、我々日本人が利用することはまずありません。
しかし、「e道(e-Channel)」と呼ばれる香港国際空港の自動化ゲートは、香港人でなくても一定の条件を満たせば利用することができるのです!もちろん日本人もOK。ということで、実際にe道の利用申請を行い、実際にe道を使ってみました。
香港国際空港のイミグレーションは長蛇の列ができることで有名で、香港に行くたび辟易していたのですが、e道のおかげでストレスフリーになりましたよ。今回は、このe道の申請方法と利用の仕方をまとめておきます。
e道の申請資格は以下のとおり。(⇒公式ページ参照)
- 18歳以上
- 有効な渡航文書(パスポート等)とビザを保持している者
- 以下のいずれかを保持している者
・香港特別行政区トラベルパス ・HKGと印字されたAPECビジネストラベルカード ・香港国際空港フリークエントビジターカード ・e道提携エアラインのマイレージカード - 3.を保持していない者で次の条件を両方満たす者
・ビザ免除対象国の渡航文書(パスポート等) ・過去12ヶ月間に3回以上空路で香港国際空港から入国したもの - 香港特別行政区において犯罪記録のない者
このうち私が当てはまったのは、4.ですね。LCCの香港エクスプレス航空のおかげで香港を訪れる機会がぐんと増えました。私は、最近パスポートを更新し旅券番号が変更になったので、4.の条件がスムーズに通るか心配だったのですが、結果的には何の問題もなく申請が受理されました。
▲e道の申請カウンターは、入国審査場の直後、バゲージクレームへ至るドアの手前にあります。図の赤く塗られたところがそうですね。バゲージクレームへのドアは一方通行なため、申請カウンターに気づかずにバゲージクレームに進んでしまうと、戻ることはできませんので十分ご注意ください。
▲こちらが申請カウンター。時間帯によっては待ち時間が長くなることもあるようですが、私が行った時には、申請者は私一人だったので非常にラッキーでした。なお、申請カウンターは朝の7時30分から夜23時までオープンしています。
▲カウンターで行う手続きは思いの外簡単でした。担当官の指示に従い、左右の人差し指の指紋を登録し、顔写真を撮影、書類にサインをし、パスポートの裏表紙にバーコードの入ったステッカーが貼られます。せいぜい5~10分程度しかかかりません。手続きが完了すれば、次の香港出国から自動化ゲートが利用可能になります。
▲こちらが、パスポートの裏表紙に貼られたステッカーです。自動化ゲートを通る際には、パスポートの写真ページを読み取らせるか、またはこのバーコードをスキャンさせることになります。どちらでもOK。
▲さて、実際の自動化ゲートの利用方法をまとめておきます。まず、自動化ゲートの端末にパスポートを読み取らせます。すると指紋認証ブースのパーテーションが開きますので、先に進み、指紋認証を行います。審査が通ると、小さな紙がプリントアウトされますので、それを受け取ります(入国審査時のみ)。これでイミグレーションはOK。1分もかかりません!
e道は、イミグレーション混雑時には大変重宝します。待ち時間なくパパっとイミグレーションを通過できるのは、本当にストレスフリーで快適です。香港を訪れる機会が多い方は、ぜひ申請してみてくださいね。
⇒e道公式ページ(英語)