香港エクスプレス航空は昨年末、香港エクスプレスのセールに最大で6時間早く予約を行うことができる有料会員プログラム「Uflyパス」を立ち上げました。会費は通常888HKD(約13,820円)のところ、現在キャンペーン中で半額以下の388HKD(約6,040円)となっており、2016年内のセールに対して有効です。
LCCによる同様の有料会員プログラムは、既にジェットスターが2014年6月に、ピーチが2014年11月にローンチしています。前者は入会費3,290円(12ヶ月後からは年会費3,390円)で、「500円セールを含む年4回の会員限定セール」をウリにしていましたが、いつの間にか「500円セール」が廃止され単なる「会員限定セール」になっています。一方、後者は年会費が5,400円で、一般会員よりも1日早くセールチケットを購入できるのをウリにしています。
今回の香港エクスプレスの”Ufly-pass”は、サービス内容から、ピーチの有料サービスに近いと言えるでしょう。しかし、会費はピーチのそれよりも遥かに高い設定になっており、日本在住の我々が”Ufly-pass”に入会するメリットがほんとうにあるのかどうかは、十分に吟味する必要がありそうですね。検証してみましょう⇒
そこで、ここ1年間で私が実際に購入した香港エクスプレスのセールチケットとその額をリストアップしてみました。何れも片道チケットでの換算になります。過去には就航1周年記念の1円セールなどという驚愕のセールもありましたね。福岡→香港がコミコミで1,341円とは、ほんとうに驚いたものでした。
セール月
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搭乗月
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区間
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運賃
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諸税
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手数料
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合計額
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2014.10 | 2014.12 | 福岡→香港 |
1円
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970円
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370円
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1,341円
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2014.10 | 2015.03 | 中部→香港 |
1円
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2,570円
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370円
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2,941円
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2014.12 | 2015.03 | 香港→羽田 |
5HKD
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331HKD
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0HKD
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当時5,091円
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2015.05 | 2015.07 | 羽田→香港 |
8,800円
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2,570円
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450円
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11,820円
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2015.08 | 2015.10 | 羽田→香港 |
550円
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2,570円
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450円
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3,570円
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2015.08 | 2015.10 | 香港→成田 |
550円
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2,060円
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450円
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3,060円
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2015.10 | 2016.04 | 羽田→香港 |
220円
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2,570円
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450円
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3,240円
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こうしてみますと、若干の幅はあるものの、最安のセールチケットを購入した場合、日本/香港の片道チケットの総支払額は、3,000円~5,000円程度だと考えてよいでしょう。
ちなみに、2016年前半の東京→香港の通常運賃の最安値は「運賃11,300円 + 諸税2,570円 + 支払手数料450円」で、合計で14,320円です。
仮に、このチケットをセール運賃で予約できた場合、高くてもせいぜい5,000円程度で、その差額はおよそ9,000円ですので、Uflyパスのキャンペーン会費388HKD(約6,040円)を1回でペイする計算になります!往復をセール運賃で予約できた場合は、通常会費の888HKD(約13,820円)もペイできてしまいます。
ということで、Uflyパスの会費は高めながらも、香港旅行を1回するだけで十分に元を取ることができるお得なサービスだということができるでしょう。香港に頻繁に行く用事のある方は、Uflyパスの会員になることをおすすめします。
と、ここまでUflyパスを推してきたのですが、私自身はUflyパスに登録する予定はありません。というのも、私の場合、香港行きのチケットが格安で取れてしまったから香港に行ったのであり、香港に何らかの目的があって意図してセールチケットをゲットしたわけではありません。また、香港エクスプレスに特段の思い入れがあるわけでもなく、「ピーチもバニラもジェットスターも香港便を飛ばしているからどれでもいいや」という大雑把な人間ですので、さほど食指が動かないのです。私のような人は、あえてスルーするのもありかなと思います。