グラウンド・ゼロでサバイバーから直に話を聞く@9/11トリビュートセンター

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グラウンド・ゼロ。ニューヨークに行ったならばここを外すことはできません。911のテロ当日は、私はテレビから伝わる惨状に釘付けになっているだけでしたが、このグラウンドゼロでは、まさにあの時あのテロを体験した人たちから、直に話を聞く事ができます。それが、9/11トリビュートセンターです。

 ▲こちらが”9/11 Tribute Center”(9/11トリビュートセンター)です。グラウンドゼロからは通りを隔てた反対側にあり、青い壁がとても目立ちます。9/11トリビュートセンターはテロの悲惨さを伝えていこうとする民間の組織で、資料の展示やボランティアによるガイドツアー、その他教育プログラムなどが行われています。

▲内部の展示室は決して広くはありませんが、アメリカ同時多発テロに関する資料や遺品などが濃密に展示されていて、迫ってくるものがあります。

▲世界貿易センタービルの倒壊した跡から出てきた遺品が、そのまま展示されています。

▲なくなった方々の写真です。

▲階段には、日本から送られた千羽鶴が展示されていました。「負の記憶」のための施設という点では、原爆資料館などと共通していますね。

▲9/11トリビュートセンターでは、毎正時にボランティアガイドによるツアーが催されています。貿易センタービルの倒壊の現場に居合わせたニューヨーカーから、当時の話を直接聞くことができます。

9/11トリビュートセンターの隣に消防署が有るのですが、その壁には911のテロの惨状と消防士たちの勇姿を伝える巨大なレリーフが刻まれています。今回ガイドしてくれた女性は、911のテロの当日はワールドトレードセンター近くのマンションに住んでいて、当時の混乱の様子を、そのレリーフを使いながら生々しく語ってくれました。

▲グラウンド・ゼロに移動し、跡地に作られた巨大なプールについての解説がありました。ツインタワーの跡地にはそれぞれ巨大な正方形のプールが作られています。プールの中央にも、もう一つ小さなプールがあり、2段構造になっています。1段目はビルが失われてしまったことを、2段目は多くの命が失われてしまったことを暗示しているのだとか。

▲ブールの縁には、なくなった方全員の名前がプレートに刻まれています。所々に白いバラが飾られていますが、これは、その日が誕生日だった人のところに毎日飾るのだそうです。

▲そしてこちらが有名な「サバイバーツリー」です。あのテロの悲惨な状況の中で、唯一生き残ったのがこの木なのだとか。今なお青々と葉を茂らせているサバイバーツリーは、ニューヨーカーにとって希望の印なのだそうです。

▲ツアーは1時間15分の予定でしたが、ガイドさんの話が熱くなって、15分ほどオーバーしました。テロを目の当たりした人から、その恐怖や当時の混乱などを直に聞くことができる貴重な経験でした。天高くそびえる「1・ワールドトレードセンター(旧称フリーダムタワー)」と真っ青な空が印象的でした。

9/11 Tribute Center
展示室: 大人15ドル 6~12歳5ドル
ツアー&展示室: 大人20ドル 学生15ドル ⇒詳細
9/11トリビュートセンターは民間の組織です。国立の911記念博物館とは異なります。