これは何?宮殿?図書館?パイプオルガン?
実はここ、台湾は台中にある「宮原眼科」というスイーツ屋さんなんです。「眼科」となっていますが、決して眼医者ではありません(笑)。
元々は、1927年に宮原武熊医師が台中駅前に開いた病院だったのですが、戦後は「台中市衛生院」として利用され、衛生院が閉鎖された後は放置されたままだったのだとか。そこで、台中市中心部の再開発に伴い、日本統治時代の面影を残しつつスイーツ屋さんとして転用する事になったのだそうです。それ以来、注目を浴び、今では台中市の目玉スポットの一つになっています。
▲宮原眼科は、台鉄台中駅から徒歩5分の好立地。街の中心部に店を構えています。下部はレンガ造り、上部はガラス張りという、レトロとモダンが折衷された独特の建物です。
▲店内は非常にユニーク。背の高いガラス窓に重厚なカーテン、レトロなシャンデリア、木目調の巨大な戸棚に引き出しがたくさんついたカウンター。店の周りとは全く異る別世界です。
▲巨大な戸棚の中には、大きなボトルがたくさん飾られていました。
▲カウンターには引き出しの取っ手がたくさんついています。薬局だった当時の雰囲気が感じられます。
▲中央部は4階まで吹き抜けになっていて、巨大な階段が印象的です。ガラスの天窓から自然光が降り注いでいます。
▲こちらは本棚風の装飾。右側には面白そうなものが展示してあるのですが、中国語が読めないため、何の展示なのか分からず……。
▲さて、現在の宮原眼科でメインで売られているのはスイーツなんです。宝石のように飾られたチョコレートが、どれも美味しそう!
▲こちらでは、チョコレートがブロックごと売られていました。大人買いする方はこっち。
▲お土産として買って行かれる方も多く、スタッフさんの丁寧な接客も好印象です。
▲アイスクリームのテイクアウトもあります。カウンターの奥の梅?の装飾が、また凝ってますねぇ。
▲店内で食べたいという方は、階段を上がりましょう。というか、せっかくここまで来たのだから、店内で食べましょうよ!
▲2階は本格的なレストラン。ランチやディナーをいただけます。雰囲気が独特で、高級感がありますね。
▲4階はカフェになっていて、ちょっと休憩するにはちょうどいいですね。こちらも宮原眼科のレトロモダンな雰囲気がぷんぷんします。
▲大理石のテーブルに、食器類がセットされていました。
▲まずは、台湾名物のマンゴーを使ったスムージーを頂きました。スムージーの上には、マンゴーアイスがデカデカと載っています。一口口に含むと、予想に反して意外とあっさりしていました。台湾のスイーツ、例えばマンゴーかき氷などはかなり甘めなのが一般的ですが、宮原眼科のものは甘さ控えめでスッキリ系。何杯でもイケそうです。
▲おやつに頼んだのがこちら、タロイモの天ぷら。タロイモは食べたことがないので、興味本位でオーダーしてみました。
▲天ぷらの中は、タロイモのペーストが入っていました。お味は、しつこくないサツマイモのようで、こちらもあっさり系。衣がパリパリで、とても美味しく頂きました。
宮原眼科は、目下注目度急上昇中の、絶対訪れておきたいスポットです。台湾リピーターの方は、台北だけで満足せずに、台中にも足を運んでみてくださいね!