JALマイレージバンクが、4月30日付でちょっとした改定がありました。あまり大掛かりなアナウンスは行われていなかったので、気づかなかった方もいらっしゃると思います。この記事では、その改定内容について、シミュレーションも交えてざっくりとまとめてみます。
- JMB提携航空会社特典航空券、ワンワールド特典航空券での、片道のみの発見が可。(従来は片道のみは不可)
- 出発地と最終帰着地が異なる旅程も可。(従来は出発地と最終帰着地が同一国内という条件があったが、改定により撤廃)
- 上記改定は2014年4月30日以降の申し込み分に適用。ただし、現状コールセンターでのみ受付可能で、ホームページでは未対応。
片道発券が可能になり、使い勝手が良くなったのは利用者としては歓迎できますね。提携航空会社特典航空券、ワンワールド特典航空券の必要マイル数は、実際の飛行マイルによって決まります(JAL特典航空券はゾーン制で異なる)。では実際にどれくらい使い勝手が良くなったのか検討してみましょう。
成田~香港の場合
エコノミー | 片道 | 往復 | ||
JAL特典航空券 | 20,000 | 20,000 | ||
提携航空会社特典航空券(キャセイ) | 20,000 | 21,000 |
ビジネス | 片道 | 往復 | ||
JAL特典航空券 | 40,000 | 40,000 | ||
提携航空会社特典航空券(キャセイ) | 35,000 | 42,000 |
あれれ、思ったよりも使い勝手が良くない?JAL特典航空券の場合、片道であっても往復と同じマイル数が必要となりますので、明らかに往復便を取ったほうがお得。提携航空会社特典航空券では、片道の必要マイル数と往復の必要マイル数にあまり差がありません。結局往復で取ったほうがお得です。
成田~クアラルンプールの場合
エコノミー | 片道 | 往復 | ||
JAL特典航空券 | 35,000 | 35,000 | ||
提携航空会社特典航空券(マレーシア) | 21,000 | 39,000 |
ビジネス | 片道 | 往復 | ||
JAL特典航空券 | 60,000 | 60,000 | ||
提携航空会社特典航空券(マレーシア) | 42,000 | 63,000 |
提携航空会社特典航空券の片道発券のメリットが若干出てきました。ただ、決してお得とはいえませんね。
成田~ロンドンの場合
エコノミー | 片道 | 往復 | ||
JAL特典航空券 | 55,000 | 55,000 | ||
提携航空会社特典航空券(ブリティッシュ) | 39,000 | 55,000 |
ビジネス | 片道 | 往復 | ||
JAL特典航空券 | 85,000 | 85,000 | ||
提携航空会社特典航空券(ブリティッシュ) | 63,000 | 85,000 |
これも微妙。はっきり言って往復のほうがお得でしょう。
成田~ロサンゼルスの場合
エコノミー | 片道 | 往復 | ||
JAL特典航空券 | 50,000 | 50,000 | ||
提携航空会社特典航空券(アメリカン) | 37,000 | 50,000 |
ビジネス | 片道 | 往復 | ||
JAL特典航空券 | 80,000 | 80,000 | ||
提携航空会社特典航空券(アメリカン) | 60,000 | 80,000 |
ウウッ、これも微妙。というか、片道発券はバカバカしくなるレベルですね。
結局、提携航空会社特典航空券・ワンワールド特典航空券は、往復の必要マイル数には足りない場合、仕方なく片道で取るという利用法しかないように思います。みなさん、マイルは計画的に使いましょう。