深圳(シンセン)宝安国際空港の新ターミナルがすごい!ここは宇宙基地か?!

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香港からバスを使って2時間ほどで、深セン国際空港に到着しました。実は、今回の東アジア弾丸旅行の目的の一つが、この深セン国際空港の新ターミナルを見物することでした。

このターミナルは2013年11月28日にオープンしたばかりの、できたてホヤホヤので、とんでもない建築に仕上がっています。設計にあたったのはマッシミリアーノ・フクサス。鋼鉄をまるで生物のように生々しく造形することで有名ですね。彼の手がけた建築の中でもおそらく最も大きなこのターミナルを見て行きましょう。

空港を見るために旅行に出るなんて馬鹿げているとよく言われますが、全く反論できません(笑)。しかし、空港って意外と面白いんですよ。空港はその土地の玄関ですから、その土地に住む人々の気質なり文化なりを垣間見ることの出来るディスプレイとしての役割も果たしているのです。

さて、実際に深セン国際空港の中を見物しましょう。こちらがチェックインフロアです。建物内に入った途端、巨大な真っ白の空間が現れ度肝を抜かれます。天井の造形も独特で、思わず「スゲー」とつぶやいてしまいました。

チェックインフロアのパノラマ写真です。クリックすると拡大します。見渡す限りほぼ白で、目に痛いくらいです。

チェックインカウンターです。変な形の空調設備が目を引きますが、カウンター自体は普通ですね。今回は深センから北京を利用しましたので、国内線チェックインカウンターを利用しました。

ターミナル中央の保安検査場で検査を受け、国内線搭乗エリアに入りました。チェックインフロアからはエスカレーターで1階分下へ降ります。

エスカレーターを降りる途中気づいたのですが、動く歩道が全く見当たりません。エエッ、ここから何百メートルも歩くの?

深セン国際空港は南北に1,050m、東西に600mもある超巨大建築物です。その中を動く歩道を使わずに移動するっていうのは、いくらなんでも無茶な話ではないでしょうか。

仕方がないので、写真を取りながらとぼとぼと歩きました。マッシミリアーノ・フクサスは、日本ではアルマーニ銀座タワーを手がけています。確かにこういったダイナミックな意匠は、高級ブランドのビルでもよく見かけます。表参道とかにあってもおかしくないかも。

上のフロアは出発フロア、下は到着フロアと分けられています。

とりわけ目を引くのが、この空調。至るところに設置されているのですが、送風口がちょっと気持ち悪いかも。

しばらく歩くと、ようやく動く歩道が現れました。助かった~。はじめから設置してくれればいいのに。

搭乗口付近には既に多くの乗客が集まっていました。今日乗る飛行機はどれかなと窓の方に目をやると、外が全く見えません。えええ~。壁に空いたあなから、飛行機の一部がチラッと見える程度です。これは飛行機ファンにとっては苦痛ですね。

搭乗が始まりました。ボーディングブリッジに繋がるゲートはまるでSFの宇宙基地のような作りになっています。カウンターもメタリックだし……。

深セン国際空港は、建築としては非常に興味深いのですが、空港の機能的側面ではいくつか大きな問題がありますね。動く歩道が少なく、外の様子が見えず、また制限エリア内の飲食施設も殆ど見かけられません。こういった点は改善希望です。