しっとりとした風情が漂う夜の三峡老街。闇に浮かぶ赤レンガの街は落ち着いた大人の雰囲気。【台北からふらっと小旅行】

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台北から地下鉄(MRT)とバスを乗り継いで1時間強のところに、三峡の街があります。この街はその昔、染物業で栄えた歴史があり、日本統治時代に民権街と呼ばれる一角に赤レンガのバロック風の街並みが築かれました。当時の繁栄ぶりを偲ばせる街並みは現在まで完璧に保存されており、街行く人々をノスタルジックな雰囲気に包み込んでくれます。

今回は、日程の関係で夜訪れることになったのですが、しっとりとした夜の雰囲気を味わえたのでむしろ正解だったように思います。「三峡老街に行くなら夜!」と声を大にして言いたいくらい。

台北から三峡へのアクセスにはいくつかルートが有るのですが、今回は大渓と台北を結ぶ9103番のバスに乗り「三峡老街」というバス停で下車しました。そこは老街と名はついているものの、実際は老街ではなく、三峡の街の中心部です。三峡老街のある民権路までは400mほど歩きます。

三峡は、街としてはそれほど大きくはない一地方都市なのですが、繁華街の賑わいは台北のそれに一歩も引けを取りません。とても活気があり、繁華街を散策するのも楽しいかと思います。

民権路の入口にやって来ました。それまでの賑やかな街並みとはがらっと趣が変わります。まるで別世界に来たかのよう。喧騒がなく静かで、とても落ち着いています。

夜の民権路は観光客も少なく、ゆっくりと散策出ます。地元のお年寄りが夕涼みしていたり、そんなほのぼのとした雰囲気。

石畳もきれいに整備されています。こちらはマンホール。かなり凝った装飾が見られます。

両側に並ぶ建物を正面から見ると、このような感じです。堂々とした列柱が並び、重厚感があります。。

ところどころにこういった路地があり、その先がとても気になりますね。何があるのかな。

民権路の中程に、興隆宮というお寺があります。建てられたのが1782年ということですので、200年以上の歴史のある媽祖廟です。このお寺は、縁結びに御利益があるとか。

三峡老街の夜のそぞろ歩きはとても充実していました。日中の喧騒とは別の、しっとりとした風情と落ち着いた魅力がありました。是非また来たいと思います。

三峡老街のすぐ近くにある三峡清水祖師廟についてはこちら »

【台北からのアクセス方法】
台北から三峡は、あまりアクセスがいいとはいえません。何回も電車やバスを乗り継がなければならない上、片道1時間半~2時間ていどかかってしまうからです。

そこで、最も簡単なのは現地オプショナルツアーの利用になります。例えばこちらのツアーだと、日本語ガイドが添乗する上に、三峡の他に隣の街の鶯歌も観光できます。桃園空港発で台北市内解散なので、空港から台北へ行くついでに観光ができ、時間を有効に使うことができます。

どうしても自力で行ってみたいという方のために、いくつかルートを記しておきます。

1. 電車とバスで
【台北駅】―(台湾鉄道)―【鶯歌駅】―【鶯歌火車站バス停】―(桃園客運バス5005番路線)―【三峡國小バス停】

【台北駅】―(台湾鉄道)―【鶯歌駅】―徒歩5分―【南鶯集會所バス停】―(台北客運バス702番路線)―【文化路バス停】

2. MRTとバスで
【台北市内】―(MRT板南線)―【永寧駅】―【永寧站バス停】―(台北客運バス916番路線)―【文化路バス停または三峡國小バス停】

【台北市内】―(MRT中和線)―【景安駅】―【景安站バス停】―(台北客運バス908番路線)―【和平街口バス停または三峡國小バス停】

3. バスのみで
台北客運バスの702番705番706番がいずれも台北の西門より出ています。


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