10月の第1週に幕張メッセで行われていた家電の総合展示会、CEATEC JAPAN 2013を見学してきました。スマートトラベラー的に気になったガジェットをいくつかご紹介します。
といっても、今回取り上げるのはすべて自動車メーカーによるもの。家電の総合展示会なのに、ますます自動車メーカーの存在感が高まっているように感じられます。
こちらが会場の様子です。各社のブースがところ狭しと並び、賑を見せています。
しかし、会場の3分の1が自動車メーカーのデモ用コース。トヨタ、ホンダ、日産の3社のみでこのスペースを寡占していました。
さて、気になった一発目がトヨタのパーソナルモビリティ「Winglet」。立ったまま操縦し、重心を傾けることによって方向転換する、いわゆるセグウェイみたいなやつです。セグウェイよりも小型化され、小回りも効く感じ。
続いて、ホンダのパーソナルモビリティ「UNI-CUB」です。ホンダは数年前に発表したU3-Xという座るタイプのパーソナルモビリティーがありますが、こちらのUNI-CUBも同様に座って移動することができるデバイスです。
WingletやUNI-CUBのような小回りの効くパーソナルモビリティは、観光の分野で結構需要があるのではと私は考えています。例えば、美術館や博物館、動植物園など、見学するのに長時間立ったままでいなければならない施設。こういった施設って、結構体力使うんですよね。パーソナルモビリティが一般化し各施設で貸出が行われれば、使う人がかなり出てくると思います。
続いては、トヨタの一人乗りコンセプトカー「i-ROAD」。これを、豊田市で実証実験中の都市交通システム「Ha:mo」と結びつけることで、まるで都市レンタサイクルと同じような感覚で電気自動車をシェアするという構想が語られていました。これもトラベラーにとっては、素晴らしいサービスとなること間違いないでしょう。駅を降りたら、i-ROADをぱっと借りて、その街をさくっとめぐる、なんてことも出来そうです。
最後に、日産の自動運転システム「Autonomouse Drive」をご紹介します。自動運転ですので、人間は乗っているだけでよく、一切ハンドルに触れずに目的地まで運んでくれるという素晴らしいシステムです。デモ運転を見学しましたたが、走りも非常にスムーズで、かなりのレベルに来ているように感じられました。
なれない土地での運転は、非常に神経を使うもの。自動運転が実現すれば、トラベラーにとっては負担が非常に軽減されることは間違いないでしょう。ぜひ早期の実用化を待ちたいものです。