JALがB767のビジネスにスタッガードタイプの新シートを導入するようですが…大丈夫?

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JALが国際線のB767-300ERに「SKY SUIE Ⅱ」と称する新シートを導入すると発表しました。このビジネスクラスシートは、今流行のスタッガードタイプ。ANAやエミレーツを初め、エアライン各社がこぞって導入している、あの互い違いシートです。

このシートは、全座席から直接に通路にアクセスでき、さらにフルフラットにもなるため、JALの決定を皆さん素直に喜んでいらっしゃるようですが、私はいささか懐疑的です。

というのも、座席幅がかなり狭くなると予想されるからです。たしかにフルフラットになれば、かなり居住性が向上しますが、座席幅がある程度確保されないと逆に窮屈に感じてしまうでしょう。

ここで、ANAの787-800のスタッガードシートと比較してみます。

ANA 787-800 スタッガード
客室幅: 約5.4m
アブレスト: 1-2-1と1-1-1の交互配置(実質的には2-3-2)

一方JALの767-300ERでは、

JAL 767-300ER スタッガード
客室幅: 約4.7m
アブレスト: 1-2-1(実質的には2-4-2)

すなわち、ANAの787では、5.4mの幅に7席配置しているのに対し、JALの767では4.7mの幅に8席も詰め込むことになるのです。これ、詰め込みすぎじゃね?

JALの一席あたりの幅を計算してみます。通路幅を0.5mとすると、それが2本で1m。よって残りの幅が3.7mとなり、それを8席で割ると…およそ0.46mという数字が出て来ました。46cm。これ、エコノミークラス並みの狭さですよ。

フルフラットながらエコノミークラスシート並の幅しかないなんて、「気をつけ」の体勢のまま寝ろということでしょうか。肩こりそう。

JAL SKY SUITE II »

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