ザルツブルクの大司教の住居がレジデンツです。歴代の大司教がこの豪華絢爛な邸宅に住まいました。その住居が、一般に公開されています。
レジデンツのエントランスです。中庭から入る形になっていて、非常にわかりにくい場所にあるので、よく探してみてください。
中に入るとそこはもう別世界。古の華やかな暮らしぶりが伺われる贅沢な空間が広がります。これは騎士の間。ザルツブルクで生まれたモーツァルトは、幼い頃、この大広間でその神童ぶりを見せつけ、皆をあっと言わせたそうです。
会議の間。豪華なシャンデリアに照らされ、赤でまとめられたこの部屋で、モーツァルトは初めて大司教の前で演奏したのだとか。
控えの間。大司教に謁見したい人達が、この部屋で待機しました。大きなタペストリーが飾られています。
そしてこちらが謁見の間。控えの間よりもさらに大きなタペストリーが飾られており、大司教の権力の絶大さを魅せつけています。
こちらはギャラリー。本来は、壁に掛けられた絵画を楽しむための部屋ですが、絵画よりも天井画のほうが明らかに勝ってしまっています。ここも大司教の権力を魅せつけるための部屋なのでしょう。
そしてここが最も重要な王座の間です。壁は金箔で装飾が施され、他の部屋よりも豪華さが桁違いのです。神聖ローマ皇帝が利用したと言われています。
眩いばかりの栄華を誇った宮殿でしたね。同じ建物の中には、長年に亘り収集された名画が展示されているレジデンツギャラリーもあります。そちらも是非訪れてみてください。
レジデンツ
大人：9.00EUR 6～14歳：3.00EUR （ザルツブルクカード提示で無料）
レジデンツギャラリー
大人：7.00EUR 6～16歳：2.00EUR （ザルツブルクカード提示で無料）
【アクセス】
ザルツブルク中央駅からは3、5、6、25番のバスが便利 ラートハウス（Rathaus）停留所下車
アクセスに不安のある方には、現地オプショナルツアーをおすすめします。ツアーバスで回れるうえ、日本語ガイドが付くツアーもあるため、安心して観光できます。