今回は、ミュンヘンから鉄道で1時間ほどの湖にあるヘレンキームゼー城をご紹介します。
ノイシュヴァンシュタイン城観光についていくつか記事を書きましたが、そのほかにもノイシュヴァンシュタイン城とセットで訪れておきたい観光スポットがいつくかあります。
今回ご紹介するヘレンキームゼー城もその一つ。ノイシュヴァンシュタイン城を建てたルートヴィヒ2世の残した最後の城です。
ヘレンキームゼー城は、ミュンヘンの東70kmほど、キーム湖という湖の中のヘレン島にあります。ヘレンキームゼー城への唯一のアクセス手段は船。最寄りの街、プリーンから出ている定期船に乗って訪問するのが一番簡単です。
ミュンヘンからプリーンまではドイツ鉄道の特急でおよそ1時間。その間ずっと、ドイツののどかな田園風景を車窓から眺められます。
プリーン駅に着いたらキームゼー鉄道という観光鉄道に乗り換えましょう。プリーン駅構内には大きめのスーツケースが入るコインロッカーもありますので、私はそこに荷物を預けました。ドイツでは中規模以上の駅にはコインロッカーがありますので、荷物を抱えての観光も比較的楽ですね。
プリーン駅（Prien/Bahnhof）からプリーン港（Stock/Hafen）まではおよそ2km。この区間をキームゼー鉄道という観光蒸気機関車がおよそ8分で結んでいます。ただし、運行されるのは夏の間の土、日、祝日のみで、運行本数も少ないので、必ず事前に確認してください。キームゼー鉄道についてはこちら »
鉄道を利用しない場合は徒歩で港まで向かいましょう。キームゼー鉄道の線路脇が遊歩道になっていて、これをずっとたどっていけば港までたどり着けます。歩いておよそ30分の道のりです。
遊歩道周辺は閑静な住宅街で、ドイツの田舎らしい小奇麗な家並みを見ることができます。ガーデニングにも力が入ってますね。
港に着くと、定期船のチケット売り場がありますので、ヘレン島（Herreninsel）までのチケットを購入しましょう。ヘレン島以外の島に行くチケットや周遊券なども売っていますので、ご注意ください。
船が到着しました。乗船します。船内には売店があり、ドイツ名物のソーセージやプレッツェル、ビールなどを買うことができます。船に乗って15分ほとでヘレン島に到着します。
ヘレン島の桟橋で下船します。その近くに、ヘレンキームゼー城のチケットセンターがあります。ここでチケットを購入してください。もちろん14日間チケットも有効で、これを提示すれば入場料がタダになります。
ヘレンキームゼー城の見学は完全ガイドツアー制です。自由見学はできません。ツアーはドイツ語または英語で行われ、自分が参加するツアーの開始時刻がチケットに印字されているので、その時刻までにヘレンキームゼー城まで移動します。
チケットセンターからヘレンキームゼー城まではおよそ1km、15分ほど歩きます。観光馬車も待機しているので、馬車に揺られてのんびり行くのもいいでしょう。私が訪れたときは生憎の雨でしたので、観光馬車を利用しました。片道3.00EURでした。
森の中をてくてくとしばらく進んでいくと、いきなり周りが開け、ヘレンキームゼー城の堂々たる威容が目に飛び込んできます。庭園もよく手入れされており、青々とした緑がとてもきれいです。
城の正面から庭園を見渡したところです。金に輝く噴水の奥に、湖がかすかに見えます。
集合場所には電光掲示板があり、ツアー番号と開始時刻を確認できます。開始時刻まで、周囲を散策するなどして時間を潰しましょう。私は、併設されているルートヴィヒ2世博物館を見学しましまた。他にもカフェで休憩したり、土産物屋を見て回るのもいいでしょう。
ツアーは全体で30分程度で、館内をぐるりと巡ります。絢爛豪華な素晴らしい内装をここでご紹介したのですが、撮影禁止のためご紹介することができません（涙）。是非実物を生で見てくださいね。
Schloss Herrenchiemsee
大人 8.00EUR（14日間チケット提示で無料）
キームゼー鉄道
片道 2.60EUR 往復 3.60EUR
キームゼー定期船（ヘレン島まで）
片道 5.30EUR 往復 7.1EUR
キームゼー鉄道と定期船（ヘレン島まで）の通しチケット
片道 7.00EUR 往復 9.30EUR
鉄道及び定期船につての詳細はChiemsee Schifffahrtまで。左側の「Fahrplan & Preise」をクリックすると、料金及び時刻表が記載されたPDFを見ることができます。
⇒ヘレンキームゼー城のGoogleMaps