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Boeing 787 Dream Tour – Sydney By Christopher Neugebauer |
ANAのB787型機がコクピットから煙を出し、高松空港に緊急着陸しました。一歩間違えれば最悪の事態になっていただけに、数名の軽いけがで済んだのが不幸中の幸いです。
さて、B787型機はこのところ相次いでトラブルが報告されていました。警告の意味を込めて、時系列で並べてみました。
7日 JALのB787型機がボストン・ローガン国際空港で床下から出火
8日 JALのB787型機(前日とは別の機体)が、ボストン・ローガン国際空港にて燃料漏れ
9日 ANAのB787型機が、山口宇部空港においてブレーキトラブルのため欠航
11日 ANAのB787型機が、宮崎空港にてオイル漏れ
同日 ANAのB787型機、成田空港到着後コクピットのガラスのひび割れ
13日 JALのB787型機(8日のと同じ機体)が成田空港にて再び燃料漏れ
16日 ANAのB787型機が、高松空港に緊急着陸
こう見てみると、ちょっと怖くなりますね。立て続けにこれだけのトラブルが起きているとなると、整備等のレベルでは済まない、設計上・製造上の問題があるのではないかと疑われても仕方ありません。
1件の重大事故の背景には数十件の軽微なトラブルがあるという、ハインリッヒの法則なる統計学的法則があります。これらのトラブルが最悪の事故に発展することのないよう、徹底的な調査が望まれます。
なお、今回の事態を受けて、JAL、ANA両社は、保有するすべてのB787型機の運航を取りやめ、一斉点検を実施するとのことです。