中国の霊峰・華山の峰々を手軽に巡る!華山の楽しみ方と注意点【行き方・アクセスルート後編】

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世界一危険だと言われるアクティビティが、中国・西安からほど近い「華山」と呼ばれる山塊にあります。この山は、中国五岳の一つに数えられる名峰で、...

前回の記事に引き続き、中国五名山の一つ「華山」のおすすめアクティビティーをご紹介します。本記事の下部にルートマップを掲載しましたので、併せてご覧ください。

前回の記事では、北峰から蒼龍嶺を上り、中峰に至るの行程についてレポートしました。ここまでで、健脚な人でもおよそ2時間半かかりました。ここからは、雲梯を通り、さらに東峰、南峰、西棟へと抜け、西峰ロープウェイで下山します。これらのポイントは半径500mほどの円内にすっぽり収まるくらい密集しているのですが、アップダウンが激しくなかなか厄介です。

▲中峰から東峰へと歩みを進めましょう。上の写真は、途中の「引風亭」というポイント(⇒百度地図)からの眺めです。圧倒的なすさまじい眺めですよね。

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雲梯から東峰へ

▲更に進むと、東峰名物の「雲梯」(⇒百度地図)が現れます。ほぼ垂直の崖を、鎖を頼りに這い上がらなければならない難所です。是非トライしてみたかったのですが、あまりにも危険なためか通行禁止になっていました。雲梯の左側に階段が敷設されていましたので、それを使って上に登りました。

▲暫く進むと、ようやく東峰(东峰、⇒百度地図)が見えてきました。東峰は朝陽峰(朝阳峰)とも呼ばれ、その名の通り東から登るご来光を見るスポットとして有名です。しかし、この日はここで行き止まり。すぐそこにある東峰山頂にたどり着くことができません。

▲そこで一度迂回して、下側に回ってみました。そうしたらここも通行禁止になっていました。確かに東峰山頂は傾斜がきつく、転びでもしたら命にかかわるような危険なところなので、このような対策が取られているのかもしれませんね。すぐそこなのに、少しばかり残念です。

▲さて、東峰山頂を諦め若干山を下ります。振り返ってみると、やはりかなり険しいところを歩いてきたのだなと実感します。

▲東峰と南峰に挟まれた窪地まで降りてきました。時刻は13時ちょうど。歩き疲れてお腹も空いていたので、近くにあった売店でカップ麺をいただきました。そう、華山ではルート上の所々に売店や飲食店、宿泊施設が作られているので、飲食物は現地で調達することが可能です。お腹も膨れたたので、華山の最高峰である南峰にアタックしてみました。

長空桟道、そして最高峰の南峰へ

▲南峰に至る途中に、華山で最も人気のあるアクティビティーである「長空桟道」(⇒百度地図)があります。華山を訪れたのに長空桟道を試さないのは、徒然草の「仁和寺にある法師」のようなことになってしまうので、是非トライしてみてください。(⇒長空桟道の楽しみ方

▲長空桟道から戻ってきたのが15時。ロープウェイの運行が終わる17時まであと2時間しかありません。急いで南峰山頂(⇒百度地図)を目指します。しかし南峰は華山の山々の中でも最も標高が高く(2154.9m)、かなりきつい山登りでした。ようやくたどり着いた頃には、日がだいぶ傾き始めていました。

▲南峰山頂から、最後の目的地である西峰を眺めました。手前に見える尾根線を歩いていかなければならないのですが、両脇が崖になっています。

最後の目的地、西峰へ

▲この尾根線を登っていけば、西峰です。あともう少し。頑張れ!

▲尾根線を登りきりいよいよ西峰に到着!と思っていたら、最後の最後で、こんな岩登りが……

▲最後の力を振り絞って岩を登りきり、西峰山頂(⇒百度地図)に到着!標高2082.8mの西峰からは、渭南市の景色を望むことができます。しかしこの日は、おそらくPM2.5のため地上付近が霞んでいてあまりはっきりとは見えませんでした。この時すでに16時を過ぎており、いそいでロープウェイ乗り場に向かいます。

帰りは西峰ロープウェイとシャトルバスで

▲50mほど山を下り、チケット売り場で西峰ロープウェイのチケットを購入します。3~11月140元、12~2月120元です。

▲ロープウェイ乗り場は、西峰の岩山をくり抜いて作られていました。

▲このロープウェイが、またとんでもなく恐ろしいんです。全長が4.2kmあり、下まで25分ほどかかるのですが、その間に大きな谷を2つ越えます。谷の深さはおそらく1000m位あるのではないでしょうか。ゴンドラが落ちやしないかと気が気ではありません。

▲ロープウェイを下り、シャトルバスに乗り換えます。ロープウェイの駅とシャトルバス乗り場が500mほど離れており、その途中にこのような壮大な門が作られています。正直言えば、こんなもんを作ったりしないで、ロープウェイ駅とバスのりばをくっつければいいのに……

▲帰りのバスチケットを購入(40元)し、バスに乗ります。満員になると順次出発します。華山ツアーセンターまでは、バスで40分ほどかかります。

▲バスに揺られているうちにすっかり日が暮れてしまいました。辺りはもう真っ暗です。華山ツアーセンターでシャトルバスを降り、朝利用した無料バスで華山北駅に向かい、高速鉄道で西安に戻りました。

華山の楽しみ方と注意点

今回は、北峰ロープウェイを使って北峰から入り、蒼龍嶺を登り、中峰、東峰、長空桟道、南峰、西峰をめぐりました。北峰ロープウェイを下りてから西峰ロープウェイに乗るまで、トータルでおよそ7時間かかりました。これには、休憩時間や長空桟道の待ち時間も含まれますが、大体の目安としてお考えください。

また、北峰、西峰の両ロープウェイの運行時間は3~11月が7:00~19:00、12月~2月が8:30~17:00となっています。ロープウェイの運行終了に間に合うように、朝は早めに出たほうが無難です。特に冬期は日が落ちるのが早いので十分気をつてけください。ちなみに、万が一ロープウェイの終了時刻に間に合わなかった場合は、ロープウェイ乗り場付近に宿泊所が設けられていますのでそれを利用すると良いでしょう。

トイレはルート上の所々に設置されていますので、困ることはないと思います。ただ、山の上のトイレですので多くを期待してはいけません。売店・飲食店も複数あります。そのため、財布だけもって手ぶらで登山することも可能です。

しかし、登山道が整備され手軽に楽しめるようになったとは言え、そこは古来より多くの人の命を奪ってきた急峻な山ですので、無理は禁物です。天候の急変で雲に覆われたりすると、5m先も見えなくなることもあり大変危険です。山登りする際には細心の注意をはらいましょう。また、足元は岩を削り出した階段が殆どで、ところどころ滑りやすくなっています。よじ登るようなところも何箇所かあるため、軍手をもっていったほうが良いでしょう。詳細な行程は以下のとおりです。華山のルートマップと併せてご覧ください。

[高速鉄道]→[華山北駅(华山火车北站)]→[無料バス]→[華山ツアーセンター(华山游客中心)]→[北峰シャトルバス]→[北峰ロープウェイ(北峰索道)]

【北峰】→【蒼龍嶺(苍龙岭)】→【中峰】→【雲梯】→【東峰】→【長空桟道】→【南峰】→【西峰】

[西峰ロープウェイ(西峰索道)]→[西峰シャトルバス]→【華山ツアーセンター]→[無料バス]→[華山北駅]→[高速鉄道]

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華山公式サイト(中国語)

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