台湾北部の三芝という小さな町に、貝殻で作られたお寺があります。一面純白の貝殻でうめつくされていて、まるで竜宮城のようだと近年注目を集めています。金運を始め様々なことにご利益があるという噂を聞きつけ、早速行ってきましたよ!
▲す、すごい!全部貝殻で出来ているんです!柱も貝殻、扉も貝殻、証明も貝殻。これ、一枚一枚貝殻を貼り付けたのでしょうか。気の遠くなるような作業と、それを成し遂げた執念に脱帽です。
▲貝殻で作られた虎?です。背後にはサンゴも使われていて豪華です。
▲貝殻で作られた陰陽図。ただの陰陽図ではなく、エラが書き足されていて、魚になっていますね(笑)。
▲こちらのレリーフもすごい!色鮮やかで、見ていて飽きません。
▲さて、お参りをしましょう。お賽銭を賽銭箱に入れ、線香を3本とり、それらに火をつけて参拝します。
▲こちらは正面に飾られていた巨大な玉。撫でるとご利益があるようです。
▲こちらの「聞酒壺」の中には頭が良くなるお酒が入っているとのこと。壺の注ぎ口に鼻を近づけて、お酒の匂いを嗅ぐと、頭が良くなるのだそうです。確かに古そうなお酒の香りが漂ってくるんですよね。いっぱい嗅いできました。
▲本堂の脇には貝殻の洞窟に続く入口があります。早速入ってみましょう。
▲内部は大人一人が身をかがめてやっと通れるくらいの狭さで、少しでも頭をあげると、天井を埋め尽くした貝が頭に突き刺さり痛い思いをします。
▲洞窟内の所々に祠があり、神様が祀られています。
▲洞窟内で最も広い場所にあったのが、こちらの像です。極彩色で彩られていて、とてもご利益がありそう!
▲台湾の方は信心深いので、祠の人一つに丁寧に手を合わせていました。
▲洞内を出ると、廟の管理人さんが温かい生姜紅茶をサービスしてくれました。寒い日に訪れたので、ありがたい限りでした。台湾の人って親切ですね。
◆アクセスについて
三芝貝殻廟へのアクセスはややハードルが高めです。台北市内からはMRTとバス、そしてタクシーを利用することになります。
▲台北市内からは、MRT淡水線に乗り終点淡水駅で金山や基隆方面行きのバス(860、861、862、863、865、866、867など)に乗りましょう。40~50分で三芝停留所に到着しますので、ここで降ります。
▲三芝のバス停は、街のほぼ中心部に位置しています。近くのファミリーマートの前には数台のタクシーが常時客待ちをしていますので、そのうちの一台を捕まえましょう。運転手さんと筆談で交渉したところ、三芝貝殻廟へは往復で600TWDでまとまりました。一般的なタクシー料金よりも高いと思いますが、ま、仕方ないでしょうね。ちなみに三芝からは貝殻廟へは路線バス(マイクロバス)もあるようなのですが、かなり本数が少ないらしくお勧めしません。
▲三芝からタクシーに乗り、何もない山道をひたすら20分ほど登ると、貝殻廟に到着します。こちらが貝殻病のエントランスです。まるで掘っ立て小屋のようなみすぼらしい外観なのですが、この中にちゃんと貝殻廟がありますので安心してください。