フルサービスなLCC?!東南アジアの新定番エアライン、マリンド・エアに乗ってみた!バンコク・ドンムアン→クアラルンプールOD525便搭乗記

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今回レポートするのは、東南アジアのエアラインの中でも頓に注目を集めつつあるマリンド・エアです。マリンド・エアは2013年に設立されたばかりの、まだ歴史の浅いエアラインですが、LCC並の料金でフルサービスキャリアと同レベルのサービスを提供するという、新しいタイプのLCCなのです。

東南アジアではLCCの雄であるエアアジアが幅を利かせていますが、マリンド・エアはエアアジアを超えるサービスで、その市場に食い込もうとしています。マリンド・エアに乗るのは初めてでした。一体どんなフライトになったのでしょうか……

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▲早速機内に搭乗してみましょう。ウェブチェックインの際にA4用紙にプリントアウトしておいたものが正式な搭乗券として使えます。便利ですね。

▲機内に入ってまず驚いたのが、LCCの短距離便であるにも関わらず、ビジネスクラスが設けられていることでした。エアアジアやジェットスターなどの一般的なLCCでは、A320やB737などの短距離フライトに用いられる小型の旅客機にはビジネスクラスを設けずに、単一クラスにして座席をぎゅうぎゅうに詰め込むのがセオリーです。しかし、マリンド・エアはこのセオリーを完全に逸脱しています!すごっ!

▲一方、エコノミークラスのキャビンはというと、落ち着いた雰囲気ながらもアクセントの赤が効いていて、スタイリッシュ!野暮ったさがありません!

▲シンプルだけど、格好いいですよね。座席が全部真っ黒のクアラルンプールを拠点とする某LCCや、明らかに手を抜いた感があるフィリピンの某LCCには、マリンド・エアの爪の垢を煎じて飲んでほしいものです。

▲さらに驚いたのは、LCCなのに全席にタッチスクリーン式のパーソナルモニターが搭載されているんですよ!これはすごい、すごい!パーソナルモニターなど省いてコストを下げるのがLCCのセオリーですが、ここでもそれを逸脱しています!

▲座ってみると、結構大きめの画面なんです!マリンド・エア、太っ腹すぎやしませんか!

▲足回りのスペースも、他社LCCの同型機に比べ、比較的余裕があります。快適、快適!

▲シートポケットには、くしゃくしゃになったエチケット袋(これは減点ですね)、安全のしおり、機内食メニュー、機内誌の4点が入っていました。

▲さて、エンタメ関係をチェックしましょう。本格的なフルサービスキャリアのそれに比べるとラインナップに見劣りしますが、映画やドラマ、音楽など短距離フライトには十分すぎるコンテンツが揃っていました。ネットで調べた限りでは日本語のものもあるとのことでしたが、今回の機材ではそういったものは見当たりませんでした。

▲液晶モニターの下にはイヤホンジャックと、さらにUSBが備え付けられていました。これさえあれば、フライト中にスマートフォンやタブレットの充電ができてしまいますね!LCCなのにここまでしてくれちゃっていいの?!

▲ただ、ヘッドホンは16リンギットで販売されていました。コンテンツを楽しむためには、これを購入する必要があります。このへんはLCCらしい商売ですね。とは言え、イヤホンジャックは通常のものなので、ヘッドホンを購入している人はおらず、皆持参したマイイヤホンを使っているようでした。

▲液晶モニターが備わっていますので、非常時の説明も動画で行われます。LCCでは非常時の説明は、客室乗務員によって行われるのですが、ここでもマリンド・エアはそれを逸脱していますね!

▲さて、ドンムアン空港を無事離陸し、ぐんぐんと高度を上げていきます。

▲もちろん、パーソナルモニターではエアショーを見ることもできます。

▲それに飽きたら、動画コンテンツを楽しみましょう!”Just for Laughs”というドッキリ番組を見て、必死に笑いをこらえていました。

▲搭乗率は6割程度。多民族国家マレーシアに向かう便だけに、様々な人が乗り合わせていました。

▲離陸後しばらくすると、全員に水とお菓子が提供されます。もちろん無料です!本当にマリンド・エア、太っ腹すぎやしませんか?フルサービスキャリア並みの機内サービスなのに、料金はLCC並み。一体どんなからくりが!?

▲人件費を抑えているのかとも思いましたが、客室乗務員は皆活き活きと仕事をしているんですよね。凛としていて、むしろ誇りを持って仕事をしているように見えました。

とにかく、マリンド・エアのサービスレベルは一般的なLCCをはるかに凌駕し、フルサービスキャリアと遜色ないレベルにあると言えます。にもかかわらず料金はLCC並(今回は、ドンムアン→クアラルンプール→シンガポールという2フライトを通しで買ってトータルで約7,800円)。エアアジアほど路線があるわけではありませんが、東南アジアを快適に旅したい方には第一におすすめしたいエアラインです。

〈まとめ〉
・ビジネスクラスあり
・座席ピッチが広め
・パーソナルモニターあり
・イヤホンは自分のものを持参していったほうがよい
・お菓子とミネラルウォーターのサービスあり