上海から東京に帰ってくるのに、春秋航空とスプリングジャパン(春秋航空日本)を佐賀で乗り継ぐという、非常にトリッキーなことをしてみました。
というのも、もともとは上海→成田または上海→茨城の春秋航空の直行便を利用しようと考えていたのですが、なかなか美味しい運賃のチケットにありつけなかったのです。そこで、上海→佐賀、佐賀→成田と別々のチケットを購入することにしました。前者がトータルで12,670円、後者が777円セール利用で1,547円となり、両方合わせても同日程の直行便よりもだいぶ安く抑えることが出来ました。フライトのスケジュールは以下のとおりです。
春秋航空 9C8577 上海8:45→佐賀11:15
スプリングジャパン IJ602 佐賀14:25→成田16:10
佐賀空港にて3時間の待ち時間がありますが、私にとっては許容範囲内。むしろ、春秋航空とスプリングジャパンという、2つの似て非なる性格のエアラインに乗ることが出来、大変楽しめました。(私、飛行機バカですね。)
▲春秋航空は、上海浦東国際空港の第2ターミナルを利用しています。なかなか大きなターミナルで、開放感はありますね。飲食店などはさほど充実していませんが。
▲チェックインも無事完了。春秋航空の規定では、機内持ち込みは一人1個のみ5kgまでとなっています。私は、キャリーバッグとリュックサックを持ち込み、明らかに許容量をオーバーしていたのですが、何故か何のチェックも受けることなくスルーされました。私を担当したグランドスタッフがズボラだったのか、それとも全社でそういう方針なのかわかりません。
▲搭乗時刻になったので機内に入ってみると、ほぼ満席状態でした。7~8割が中国人観光客の用です。
▲こちらが春秋航空のシートです。ファブリックな素材で出来ていて、春秋航空のロゴマークがでかでかとプリントされています。
▲シートバックも同じテイストです。どんだけ”china-sss”を主張するの(笑)。このチープさが微笑ましくさえあります。
▲実際に座ってみたところ、結構狭い。足回りのスペースはほとんどありません。隣の人の足が写り込んでしまうほど狭いんです。
▲シートポケットに入っていたのは、安全のしおりとエチケット袋のみ。シンプル過ぎやしませんか?
▲タクシングになり、客室乗務員による緊急時のデモンストレーションが行われました。今回搭乗していた客室乗務員のうち、日本語が出来る人はいないようでした。生声による案内は中国語と英語のみで、日本語での案内はすべて録音音声でした。
前方2列はカーテンで仕切られ、ビジネスクラス的な扱いになっているようですが、シート自体は普通席とほとんど差がないように見受けられました。
▲フライト自体は至って普通でした。台風の上空を飛んだはずですが、大きな揺れは殆ど感じられませんでした。それよりも気になったのが、乗客の話し声のやかましさでした。飛行中ずっと中国語の話し声や笑い声が聞こえるのです。
▲上海からの便は、ほぼ定刻通りに佐賀に到着し、入国審査もパパっと終わりました。地方空港は入国審査で待つ必要が殆ど無いのが魅力ですね。さて、次のフライトまでの3時間を佐賀空港で潰さなければなりません。佐賀空港の周辺には何もないので、空港内でどうやって退屈せずに過ごすかがポイントですね。2階には飛行機にまつわる展示物がありましたが、すぐに飽きてしまい……
▲結局は空港内唯一のレストランで暇をつぶしました。ただ、このレストランは以外に料金がお高めです。
▲スプリングジャパン(春秋航空日本)は、出発時刻の90分前からチェックインが可能になりました。ようやくチェックインできました。
▲保安検査を受け、ゲート前で搭乗開始時刻まで待ちましたが、ゲート前には何もありません……。気休め程度の売店があるだけでした。
▲さて、いよいよ搭乗開始です。中国の本家春秋航空はA320を使用していますが、スプリングジャパンはB737を使っています。
▲シートは一応革張り。くどくどとしたロゴマークはありません(笑)。
▲シートバックもとてもシンプルです。
▲中国の本家春秋航空に比べると、足回りのスペースは明らかにが広くなっています。
▲シートポケットの中身は、安全のしおりやエチケット袋以外にも、機内誌や機内販売のメニュー、各就航地のパンフレット等が入っていました。
▲搭乗率は4割程度でした。若干寂しい気がしますね。そのせいか、飛行中は全く話し声が聞こえません。先ほどのフライトとは雰囲気が全く異なりました。同じ春秋航空といえども、本家中国と日本とでは共通する部分が殆ど無いんですね。快適さという点では、明らかにスプリングジャパンに軍配が上がります。