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ザハ・ハディド設計の新・北京大興国際空港ターミナル案がデカすぎ

今月初め、北京に新しく建設される北京大興国際空港のターミナル完成予想図が発表されました。

こんな奇抜なデザインをするのは、そう、あの人、ザハ・ハディドしかいません。昨今、建築界で時の人ともてはやされている彼女、日本では新国立競技場に提案したカブトガニのような流線型のアリーナのデザインで一躍有名になりましたね。

私、空港のような巨大建築が好きなので、是非ともこのプロジェクトを成功させて欲しいのですが、利用者としては一抹の不安もあります。

それはでかすぎるということ。ターミナル内部の完成予想図ですが、広すぎます。これだと、自分のチェックインカウンターに辿り着くまでに相当歩くことになりそうですし、ゲートにたどり着くのも一苦労するでしょう。

1枚目の完成予想図の駐機場の数から推測するに、ターミナル中央部から外縁部に伸びたピアの長さはおよそ400m。それが5本あります。ターミナル中央部を含めた横幅は、1.2kmほどになると思われます。デカすぎ!

中国の空港に共通するのは、「大きいことは良いことだ」という発想のもと、使う人の利便性を明らかに無視したブロックバスター的なターミナル建築にあります。建築設計を国外の有名所建築家に依頼し、人目を引く奇抜なデザインにするのはいいのですが、往々にして使いやすさへの配慮が欠けています。近年新しく出来たところでは、北京首都国際空港深セン国際空港がそうですね。

北京空港の第3ターミナルはノーマン・フォスターの設計で、端から端まで3kmもあり、チェックインを済ませてからゲートにたどり着くのに少なくとも1時間弱はかかります。

深セン空港はマッシミリアーノ・フクサスの設計で、近未来的な空間が特徴的です。しかし、この空港、動く歩道が殆ど無く、ターミナル内の移動は主に徒歩。ヘタしたら1kmほど延々とターミナル内を歩かなければなりません。くたくたになってしまいますね。

どちらの空港も世界一流の建築家による設計ですから、建築自体は面白いのですが、空港の機能としてはイマイチ。というか、ヒューマンスケールにあっていません。今回の新空港のターミナルも、利用者の使い勝手を無視した、見かけ重視のターミナルになりそうな予感がします。動く歩道を多めに設置したり、案内表示をわかりやすくしたりして、使いやすい空港を目指していただきたいものです。

Zaha Hadid Architects »