春秋航空日本、就航2日目で不運のトラブル&遅延!スプリング・ジャパンIJ614(高松→成田)搭乗記【チェックイン・シート・メニュー編】

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春秋航空日本(スプリング・ジャパン)の高松便初便に引き続き、翌日の高松発成田行きの便に搭乗しました。予想外のトラブルで、2時間強の遅延となったわけですが、意外にもフライトそのものは合格レベルでした。今回はその時の様子をレポートします。

チェックイン

チェックインは、自動チェックイン端末の利用が便利です。特に受託手荷物が無いのであれば、絶対に自動チェックイン機を使ったほうが時間のロスがありません。ネットで予約した際の予約番号を液晶パネルに手入力するか、あるいは予約の際にメールに添付されてきた予約確認書のQRコードを読み取らせれば、すぐにチェックイン出来てしまいますので、ぜひ利用しましょう。

スプリング・ジャパンは、現時点ではチェックインは空港でのみ可能ですが、今後は、ぜひウェブチェックインシステムの導入をしてほしいものですね。(本家の春秋航空はウェブチェックイン対応。)そうなれば、更に手軽に飛行機にのることが出来ます。

予約段階で座席指定(有料)をしておかなかった場合、チェックインの際に自動的に座席が割り振られます。グループ内でバラバラの席になってしまうことが考えられますので、座席指定は予約段階でしておいたほうが無難です。

発券されたのが、こちらの感熱紙タイプの搭乗券です。通常のLCCでは、レシートのようなペラペラの安っぽい紙が使われるのですが、春秋航空日本のものはそれとは異なり、適度な厚みがあり、ミシン目も入っていて、簡単に切り取れるようになっています。

機体整備のため2時間強の遅延

成田からの便は、定刻通りに高松空港に到着しました。「いよいよ搭乗か!」と心待ちにしていたのですが、いくら待っても搭乗開始のアナウンスは流れません。

首を長くして待っていると、「駐機場を移動し機体整備を行うため、出発予定時刻を14:10から16:20へ変更する」という内容のアナウンスが流れました。えええ~!!!2時間強の遅れ。それに駐機場を移動してまでやらなければならない機体整備ってなんだ?!不安がよぎります。

搭乗予定の方々も不安げな様子。後から受けた説明では、バードストライクがあったようで、その整備に手間取ったとのことでした。バードストライクは春秋航空日本には責任はないとはいえ、就航2日目で早くもこのようなトラブルにあってしまうとは、なんとも不運です。到着は定刻通りだっただけに、残念ですね。

それにしても、乗客少なすぎません?数えてみたらおよそ60人。春秋航空日本のB737-800は定員が189なので、3分の1しかいません。就航2日目の利用者数が定員の3分の1って悲しすぎます。

トーイングカーに引っ張られ、件のB737-800が再び搭乗スポットに戻ってきました。こんどこそ、いよいよ搭乗です。

シート・設備

さすが、新造機。機内も、シートも真新しく非常にきれいです。

 まだ新品なためか、背もたれや座面がふかふかで、かなり快適です。

座席背面もスッキリしています。LCCですから、もちろんパーソナルモニターはありませんよ。

肘掛けにはリクライニングボタンが有ります。しかし、リクライニングしてみても、通常時と殆ど差がありません。これだったら、むしろなくてもいいかな(笑)。

シートテーブルは一般的なサイズで、可もなく不可ももなく。

足元のスペースはご覧のとおり。狭いといえば狭いのですが、一般的なLCCと同様のスペースです。数時間のフライトなら全く問題ないレベルです。

天井の空調や読書灯も使いやすいデザインになっています。

さて、シートポケットの中には安全のしおりや、佐賀や香川のパンフレットが入っていました。機内食メニューはシートポケットにはありません。

気になったのが「スカイライナーバリューチケット」というサービス。機内で予めCAさんに申し出ておくと、スカイライナーの料金が1割程度割り引かれるという、春秋航空日本オリジナルのサービスです(当日限り有効)。これは嬉しいですね。

いよいよテイクオフ!

緊急時の案内が行われ、いよいよ離陸です。説明は日本語で行われます。中国資本の会社としうことで、中国語での説明があるのかとも思いましたが、中国語は全く使われません。安全のしおりに記載されているだけでした。

無事に離陸し、瀬戸内海の島々を眼下に望みながら順調に高度を上げていきます。しかし、当日は台風の接近にのため上空は大荒れ。まるでジェットコースターに乗っているかのようなタービュランスが頻繁にありました。

搭乗者の中には子供も多く、何度も起こるタービュランスで気分を悪くし、嘔吐している子も数名見受けられました。CAさんは大忙しででした。

機内販売メニュー

東に飛ぶに従ってタービュランスもおさまり、機内サービスが開始されました。シートポケットには機内販売のメニューは入っていませんので、CAさんに頼んで持ってきてもらいます。

就航地の佐賀・広島・高松の特産物からセレクトした品々が並んでいます。メニューの写真もフォントも素人っぽく、おそらく専門の業者を通さずにスタッフがパソコンで一生懸命作ったのだろうと思われます。コストを一切かけない、涙ぐましい努力が感じられます。

n.e.oプレミアムジンジャーエールをオーダーしました。200円也。このジンジャーエール、生姜の味が濃厚で、市販の一般的なジンジャーエールとは別格です。

佐賀の友桝飲料が作っているものらしく、一発でファンになってしまいました。

LED照明で気分転換

さて、最後に照明について触れておきます。B737-800にはLED照明が採用されています。フライトの始めのうちは寒色系の照明で落ち着いだ雰囲気だったのですが…

いつの間にか暖色系の光に変わっていました。光の色が違うと、雰囲気もガラッと変わりますね。こういったライティングが有効に使われれば、退屈な機内でも気分転換できると思います。

さて、残りのフライトは、肘掛けを全部上に上げ、エコノミーフルフラットにしてくつろぎました。189席に60名しか乗っていないのですから、計算上では全員が3席づつエコノミーフルフラットにしてもあまりが出ます。非常に贅沢です(笑)。

【総評】
搭乗前は、春秋航空日本にかなり不安を抱いていましたが、実際に乗ってみたところ、「案外普通のLCCと変わらなくね?」という印象です。中国人スタッフには出くわさず、皆日本人のスタッフでしたし、皆さんとても気さくで丁寧な対応をしてくださいました。高松便に往復で搭乗したわけですが、何れのフライトもサービスそれ自体は合格レベルだと思います。

ただ、気になるのがやはり搭乗率でしょう。就航後2日で搭乗率3割というのは頂けません。「中国の航空会社」というイメージが足を引っ張っていることは否めないでしょうし、それ以上に広報活動自体がお粗末すぎるように思われます。

さらに、スプリング・ジャパンは「中国本土からの乗客を見込んでいる」とグループ会長も述べており、彼らが大量に乗り込んできた場合、今回のような合格レベルのサービスを提供できるのか疑問です。今後、どのような展開をしていくのか、注目していきたいと思います。

初便搭乗編はこちら »

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