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2014年3月3日

デルタ航空スカイマイルが2015年から大幅改定(改悪)!支払金額に応じたマイル加算に!

デルタ航空のフリークエントフライヤープログラムであるスカイマイルが、2015年1月1日より大幅に改定・刷新されることが発表されました。特に驚いたのが、従来は実際の飛行距離に応じて加算されていたマイルが、新制度では支払金額に応じて加算されることになるということです。

これは、マイレージ制度そのものの根幹を揺るがしかねない、革新的かつ非常に危険な大変革だといえます。この、いい意味でも悪い意味でもエポックメイキングな制度改革の特に大きな変更点を3つ見て行きましょう。



変更点1:支払金額に応じたマイル加算

上でも述べたとおり、今回のスカイマイルのもっとも重要な変更点は、マイル加算が支払金額に応じたものになることです。従来は飛行距離に応じて加算されていたため、長距離路線や乗り継ぎ便の格安チケットを手に入れれば、低い金銭的負担でより多くのマイルを加算することが出来ました。

しかし、支払金額に応じたマイル加算が実施されるようになると、チケットの金額が直接的に獲得マイル数に反映されるようになり、これまでのような格安チケットでのうまみは失われてしまいます。長距離路線でマイルを稼いでいた方にとっては、痛すぎる制度改正です。

獲得マイル数は1米ドルを基準とし、会員ステータスによって獲得できるマイル数が変わってきます。細かい内訳は下表のとおりです。

  支払金額1USDごとの獲得マイル数
一般会員 
5マイル
シルバーメダリオン 
7マイル
ゴールドメダリオン 
8マイル
プラチナメダリオン 
9マイル
ダイヤモンドメダリオン 
11マイル

注目したいのは、一般会員とダイヤモンドでは、獲得マイル数に2倍以上の差が付けられているという点です。現行の制度では、マイル加算率自体はチケットの予約クラスに応じたものとなっていますが、新制度では会員ステータスによって獲得マイル数に差が設けられており、得意客を厚遇することになります。

また、現行ではエコノミーとファーストでの加算率の開きは1.5倍でしたが、新制度では一般会員とダイヤモンドの獲得マイル数の開きが2倍以上となり、ここにも大きな差がつけられています。この点からも、一見さんお断り的なデルタの内向きな姿勢が垣間見えます。

エコノミークラスのシミュレーション

ここでシミュレーションしてみましょう。成田⇔ニューヨーク(JFK)の往復のエコノミーのチケットを一般会員が購入すると、どれくらいのマイルを獲得できるのでしょうか。デルタのサイトで検索してみると、111,800円(約1,098USD)が最安値でした。

現行制度の場合
(NRT-JFKの飛行距離) (往復)  
6,745マイル
×
2
13,490マイル

新制度の場合
(支払い米ドル) (一般会員獲得マイル数)  
1,098USD
×
5マイル
5,490マイル

なんと、新制度では現行制度の場合の半分以下のマイルしか加算されません。これは……。大大大改悪にほかなりませんね。開いた口が塞がらないほどの、目を疑うような結果です。

ちなみに、ダイヤモンドメダリオンの場合は、1,098×11=12,078マイル。あれれ、ダイヤモンドメダリオンでさえ、現行の加算マイル数よりも低くなってしまいました(笑)。何じゃ、この新制度!一般会員だろうがステータス会員だろうが、エコノミー利用だと結局は現行の加算マイル数よりも少なくなるんですね。

ビジネスクラスのシミュレーション

一方同路線のビジネスクラスの往復チケットでも検討してみましょう。デルタのサイトでは484,000円(約4,778USD)と出てきました。

現行制度の場合
(飛行距離) (往復) (クラスボーナス加算)  
6,745マイル
×
2
×
150%
20,235マイル

新制度の場合
(支払い米ドル) (一般会員獲得マイル数)  
4,778USD
×
5マイル
23,890マイル

ビジネスクラス利用では、一般会員でも新制度のほうが2割弱ほど多めにマイルが獲得できることになります。これがダイヤモンドメダリオンの場合は、4,778×11=52,558マイル!現行の2.5倍強のマイルが加算されます。うわぁ~。

あまりにも明白なデルタの得意客贔屓に天晴です。「マイルが欲しけりゃビジネスに乗れよ、何回も乗ってステータス上げろよ、で、金を落とせよ」というデルタの強いメッセージを我々は読み取らなければいけません(笑)。清々しいくらいに拝金主義なデルタ、金を落とさない客は相手しませんと宣言しているようなものですね。



変更点2:特典航空券の片道発券が可能に!

これは神改正!現行では、特典航空券は往復でしか発券できませんが、新制度では片道のみの発券が可能になります。これで、より柔軟な旅程を組むことが出来ますね。周遊旅行をする際にはとても重宝すること間違いなしです!

……と喜んだ方、甘い。デルタがそのような利用者に優しい改正を行うはずがありません。というのも、2014年の特典航空券必要マイル数の変更により、必要マイル数が大幅に引き上げられているのです(こちらの記事参照)。つまり、片道発見が可能になったところで、必要マイル数自体が引き上げられていては、結局のところ利用者にとってのメリットは限定的になってしまいます。片道発券などは、必要マイル数の引き上げを誤魔化す子供だましに過ぎません。


変更点3:特典航空券はマイルと現金の組み合わせが可能に!

「特典航空券を発券したいけれど、必要マイル数に届かない」ということってよくありますよね。新制度では、特典航空券を発券するのに、マイルと現金を併用することが可能になります。目的の特典航空券の必要マイル数に若干届いていない場合、それを現金で穴埋めすることが出来るのですね。
マイル+現金での特典航空券の発券例として、上図のようなものが挙げられていました。この場合は、不足分10,000マイルを154USDで購入するということを意味します。これを高いと見るか安いと見るか……。

前日や翌日ならば25,000マイルで発券できてしまうので、私だったら絶対1日ずらします(笑)。せっかくの特典航空券なのに、1万5千円以上も支払うのは何だかバカバカしく感じられてしまうんですよね(笑)。私、かなりの貧乏性です。

これはあくまでも例であり、実際に実施されるまでに変更されるでしょうし、その他の路線についてのマイル+現金の割合もまだ明らかにされてはいません。おそらくは、利用者にとってそれほどウマミのある制度にはならないと予想しています。


トータルで見て大改悪!

この他にも、特典航空券のブラックアウトデイトが無くなったり(どうせ繁忙期の特典航空券の必要マイル数はバカ高く設定されるんでしょう)、特典航空券の席数を増加させたり(言うは易し行うは難し)、特典航空券カレンダーをリニューアルしたり、現金購入航空券とマイル利用特典航空券を比較できたりなど、細かな「改善」が見られます。ただ、マイル加算方法の改悪によるマイナス面が圧倒的に大きく、その他の問題は霞んでしまいます。はっきり言って、デルタにそれほど乗る機会がないのであれば、スカイマイルを捨てて他社のマイレージプログラムに乗り換ることをおすすめするレベルです。

そもそも、支払金額に応じて加算されるのであれば、もはや「マイル」などと呼ぶべきではないでしょう。巷にあふれる「ポイント」と何ら変わりはありません。「スカイマイル」ではなく「スカイポイント」と改めては?いやいや、「スカスカポイント」のほうが適当でしょうか(笑)。


最近の米系航空会社のマイレージ改悪

このところ、米系航空会社のマイレージ制度改悪が続いています。今年2月にはユナイテッド航空マイレージプラスの特典航空券必要マイル数が大幅に引き上げられましたしデルタ航空スカイマイルでも必要マイル数の引き上げが行われている最中です。また、ユナイテッド航空は2015年からのエリート資格の付与条件を支払金額基準にする予定(米国在住者が対象)ですが、米国在住者のみならず全会員を対象としたのが今回のデルタ航空スカイマイルの加算方法の改悪です。このように、ユナイテッド航空とデルタ航空は足並みを揃えるようにしてマイレージ制度の改悪を進めています。

これらの改悪は、高額運賃を払って乗るビジネス客と格安チケットを利用する一般客の差別化を目的としていると考えられます。利用者側としては、正規運賃並みのチケットとバーゲンで買ったチケットで獲得できるマイル数が同じというのは不公平ですし、エアライン側としては、より多くお金を落としてくれる客に利用して欲しいですからね。高額支払者が優遇されるのは当然といえば当然です。

ただ、こういった方向に進んでいくと、一般客のマイレージ離れが加速し、マイレージ制度がビジネス客のみのものになってしまうことが考えられます(むしろ、エアライン側はそれを狙っているのかもしれませんが)。そうなると、必然的に一般客のエアラインへの忠誠心が薄れ、安いチケットならばどこの航空会社でもいいという層が増加し、陸マイラーは消え失せ、マイレージクレカを軸としたお金の流れも激変するかもしれません。


マイレージは終焉を迎えるのか?

一連のマイレージプログラムの改悪は、制度そのものの魅力を失うラディカルなものであると思います。飛行距離で稼いだマイルで旅行をするというマイレージプログラムの最大の楽しみを、航空会社自らが捨て去ろうとしているのです。支払額基準となれば、マイレージプログラムはより現金な「遊び」のないつまらないポイント制度に変わり果ててしまいます。

このところの流れを見ていて思うのですが、マイレージプログラムという制度自体が限界に来ているのではないでしょうか。顧客囲い込みを目的として導入された制度ではありますが、それが満遍なく普及しほぼ飽和状態になった現在、航空会社にとってはメリットよりもデメリットのほうが大きくなってしまっているのでしょう。いつ何時、「マイレージなんてやーめた」と言い出すエアラインが出てきてもおかしくないと考えています。

今後も、エアラインのマイレージ制度の改悪は続いていくでしょう。しかしそれは、それまで支持してくれた利用客のロイヤルティを失っていくことにほかなりません。他のエアラインがどのような対応をしていくのか、注視していきましょう。

DELTA 2015年スカイマイルプログラムのご案内 »

2015年スカイマイルプログラムの詳細(PDF) »

※なお、新しいマイル加算方法は2015年1月1日以降のフライトに適用されます。また、旅行会社等を通して購入した航空券にはこの制度は適用されず、従来通りのマイル加算方法がそのまま適用されます。

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8 件のコメント:

  1. デルタ航空からさようならしてJALに注力します。デルタCITYカードもさ、よ、な、ら。

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    1. コメントありがとうございます。今回の件でスカイマイルを離れる人は多いと思います。私も、アカウントは残しておきますが、他のマイレージに集中しようと考えています。

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  2. 今回の改悪も詐欺に近いね。
    貯められない、使えない。
    さよなら、デルタ航空

    マイルを貯めるために機材もサービスも良くないデルタ航空を使っていましたが、先のコメントにもあったようにアカウントは休眠状態で日本の航空会社へ回帰します。

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    1. コメントありがとうございます。デルタよりもましなマイレージに集中するのが賢明ですね。

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  3. もっと早く情報を仕入れておくべきでした。デルタマイルの使い道がないです。
    香港や台北へ行くのに35000マイルも必要なんて。ビジで発券します。韓国なら15000で行けるけど韓国行きたくないし(笑)

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    1. コメントありがとうございます。最近はしれっと改悪することが多いので、常にアンテナを張っておく必要がありますね。当ブログでも出来る限り情報を発信し、注意を喚起していきたいと思います。

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  4. 飛んだ距離マイルではなくて支払った金額ポイントでは 同じポイントを貯めるのに
    10万円のエコノミーの航空券を使う旅行を5回するより、
    50万円のビジネスクラスの旅行を1回するほうが安上がりになりますね。
    旅行は飛行距離に関わらず、宿泊、食事、移動と支出がありますから。

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    1. コメントありがとうございます。そうですね。エコノミー利用者はより不利に、ビジネス利用者はより有利になりますね。

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