デルタ航空スカイマイル改悪!2014年の改定のキモを徹底分析!

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(このページでは、特典航空券必要マイル数引き上げについて解説します。2015年1月1日以降のフライトに適用されるマイル加算方法の改悪についてはこちらの記事へ »

ユナイテッド航空マイレージプラスの改悪に引き続いて、デルタ航空(DL)のスカイマイル(SM)でも改悪が発表さています。改悪がこうも続いて起こると、何か裏で示し合わせているのではないかと勘ぐってしまいますね。

今回のSMの特典航空券必要マイル数の改定は、2段階に分けて行われます。夢も希望もない改悪ばかりで気が滅入りますが、一つ一つ手作業で分析してみました。なかなかややこしい改定内容ですので、ここでまとめておきます。

先にも触れたとおり、今回の改定は2回に分けて行われます。第1弾が2014年2月1日に行われ、これは5月31日まで有効です。6月1日からは第2弾が適用され、全改定が完了します。路線やクラスによって、2月1日から適用されるのか、6月1日から適用されるのかまちまちなので、注意が必要です。なお、実際の搭乗日を基準としており、発券日ではないのでご注意ください。

それでは必要マイル数の改定内容を具体的に見て行きましょう。なお、SMの特典航空券は往路と復路で別々のクラスを利用することが可能ですので、片道の必要マイル数を表示しています。同一クラスでの往復には、表示されている必要マイル数の倍かかるとお考えください。日本発着の路線のうち、特に人気があると思われるもののみを掲載しました。アフリカ路線や中南米路線などについては割愛させていただきます。また、表中の**は必要マイル数の変更がないことを意味します。

短中距離路線

日本からの短中距離路線の必要マイル数です。アジア北部とは、中国、香港、日本、韓国、北朝鮮、ミクロネシア、フィリピン、台湾、ロシア(ウラル山脈の東)、グアム、サイパンを含みます。よって、日本~グアムや、日本~香港も「アジア北部内」のカテゴリーに入ります。

路線 
 
現行
2/1-
5/31
6/1-
増減率
               
日本~韓国  Y
7,500
**
**
 増減なし
  C
15,000
**
**
 増減なし
               
アジア北部内  Y
12,500
15,000
**
 20.0% up
  C
22,500
25,000
**
 11.1% up
               
アジア北部~東南アジア  Y
22,500
**
**
 増減なし
  C
35,000
**
**
 増減なし

変更されるのはアジア北部内、すなわち日本~台北/香港/グアム/サイパンなど、日本人に人気があると思われる路線は必要マイル数が値上がりします。エコノミークラスで20%増というのは、厳しいですね。

長距離路線

続いて長距離路線の必要マイル数です。北アメリカとは、米国本土やアラスカ、カナダを指し、南アジア亜大陸とは、インドやモルディブ、スリランカなど、南西太平洋とは、オーストラリアやニュージーランド、及びフィジーやキリバスなどの諸島部を指します。いずれもアジア北部発の路線の必要マイル数です。

北アメリカ  Y
35,000
**
**
 増減なし
  C
60,000
**
70,000
 16.7% up
               
ハワイ  Y
20,000
27,500
**
 37.5% up
  C
35,000
42,500
**
 35.7% up
           
ヨーロッパ  Y
40,000
45,000
**
 12.5% up
  C
60,000
**
70,000
 16.7% up
               
南アジア亜大陸  Y
25,000
37,500
**
 50.0% up
  C
35,000
55,000
**
 57.1% up
               
南西太平洋  Y
35,000
**
**
 増減なし
  C
55,000
**
**
 増減なし

改悪が目立つのは、南アジア亜大陸路線やハワイ路線です。インドやモルディブへ行くためには、エコノミーでは50%、ビジネスにいたっては57%も値上げされます。近年リゾートとしてモルディブが人気ですが、そこが狙われたのでしょうか。また、ハワイ路線はエコノミーもビジネスも35%強の値上げとなります。ハワイは大人気路線なので、ピンポイントで狙われたのでしょうね。

全体を俯瞰して

SMの改定内容を調べた所、変更される箇所全てが改悪でした。マイレージプラスには一部改善もあったのですが、SMについてはそんな甘さは皆無です。かなり厳しめの内容で、気が滅入るほどです。

米大手航空会社2社がたて続けに改悪を発表してくるということは、マイレージというシステムがもはやうまく機能しなくなってきているのかもしれません。「金払って乗ってくれ」というのが航空会社の本音のようです。

SMの特典航空券必要マイル数のチャートはこちら »

※なお、SMはさらに2015年1月1日から、マイル加算方法が大幅に改定(改悪)されます。これについてはこちらで詳しく検証しました。

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